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■『ファクトリア』お客様に聞く – 大森(鮮魚加工)

『大森』 代表取締役 大森寬 氏、専務取締役 大森香織 氏にタカヤの『ファクトリア』で工場を建てた経緯とその効果について詳しく聞きました。

(大森について)

『大森』は、宮城県気仙沼市で1952年(昭和27年)に創業し、以来、鮮魚仲買、水産加工を行っている会社です。得意分野はカツオ。代々引き継がれる目利き力を使って選び出した最高のカツオを、東京、築地市場などを通じて全国に届けています。炭火100%で焼き上げたカツオのタタキなどオリジナル商品も開発。「炭火100%は全国でも数少ないはずです」(大森 専務談)とのことです。

(※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています)

■ 『ファクトリア』で工場を建て替え!

− 今回、大森は、どんな工場を建てたのでしょうか。

弊社は2015年にタカヤに依頼して、工場の建て替えを行いました。新工場は、一階が作業場、二階は事務所、休憩室、手洗い、更衣室、シャワー室という構成です。

【一階部分(作業場)】

将来のHACCP取得を想定して作っています。タカヤと協議しながら、原料(魚)を搬入し、最後に商品として出荷するまで一連の過程で、仕掛品が逆流したり、あるいは一箇所にとどまり続けたりすることのないよう動線を工夫し、働きやすく清潔な作業スペースに仕上げました。

【二階部分(休憩室)】

一階は作業場であり「ザ・水産加工場」の世界ですが、二階はガラリと雰囲気を変えて「オシャレ」に仕上げました。いちばん広くスペースを取ったのが休憩室(兼 食堂)で、従業員がゆっくり休めるようにしました。天気が良い日には休憩室から屋上に出ることもできます。屋上で魚を炙って食べることもできます。

このスペースは取引先向けの応接室として使うこともあります。カツオの新商品を見せるときは、狭い応接室より、こういう広いスペースの方が、商品がより魅力的に(おいしそうに)見えます。

休憩室にはコタツとテレビもあります。忘年会をはじめ社員同士の飲み会をここで開くこともあります。酒の肴は自社の美味いカツオです。皆でアットホームに過ごせる空間です。

  • まったり話し込める空間(タカヤ社員と共に)

【二階部分(更衣室)】

更衣室と休憩室は直結しています。これは「コミュニケーションの推進」と「スペース有効活用」が目的です。

まずは「コミュニケーションの推進」ですが、休憩室と更衣室が直結していれば、退勤のとき更衣室に入ろうとする社員と、休憩室で休んでいる社員が必ず出会うことになります。同僚が「知らない間に帰っている」ことのないよう、少なくとも目が合って挨拶が発生するよう設計しました。

次の「スペース有効活用」ですが、更衣室と休憩室を別にすると「廊下」が発生します。しかし、そもそも更衣室と休憩室が直結していて問題があるのかといえば別にない。だったら2つをつなげた方が休憩室のスペースが広くなります。

【商品パッケージ】

タカヤには自社商品のパッケージデザインも依頼しました。こうしたデザインは通常のデザイン会社に頼むと、大漁旗のような配色、文字遣いの「ザ・水産」という仕上げになりがちです。それはそれで良さがありますが、今回は「他とはちょっと違う」感覚を出したかったので、試しにタカヤに依頼してみました。

タカヤから提出された案は、いずれも通常の水産デザインとはひと味ちがう世界でした。結局、数案の中から、オイルイエローを使った、カツオが一番「おいしそう」に見えるデザインを選びました。新パッケージはお客様や取引先にも好評です。

【ユニフォーム】

さらに工場のユニフォーム制作もタカヤに依頼しました。以前のユニフォームは、「単なる作業着」というデザインで、できれば新工場をつくるこの機会に変えたいと思っていました。そんなとき、タカヤの事務所にいったとき、みなさんが来ていたユニフォームが素敵だったので、「同じものを色違いで提供してください」と頼んだところ、快諾いただけました。新しいユニフォームは従業員にも好評です。やっぱり服装を変えると気分も変わります。

  • (事務スペース)

  • (事務スペース)

■ 小さな会社だからこそ個性が必要

− 今回の新工場を建て替えた経緯、「普通とは違う外観、間取り、内装」にした理由を教えてください。

2011年の東日本大震災で旧工場が全壊しまし、その後、資金のメドがついた3年目に、新工場を建てることを決めました。そしてこの機会に、「求人力」と「ブランド構築」を実現できる「すごい工場」をつくりたいと思いました。

まず「求人力」ですが、人口減少がつづくこの時代に、「単なる作業場」、「休憩室は折りたたみ机とパイプ椅子があるだけの殺風景な空間」では、ウチみたいな小さな会社に人は集められないと思いました。できるだけ社員が働きやすい作業場、ゆったり休める、ほっとする空間、この2つは絶対に必要だと思いました。

次の「ブランド構築」という点。ブランドというと大げさですが、単純な話として「まず名前を覚えてもらいたい」わけです。ウチの魚は絶対においしい。食べてもらえれば、それは必ず分かってもらえます。でもウチのような小さい会社にとっては、「食べてもらうまで」が大変なのです。

  • 水産会社ぽくない女子化粧室

お客様(買い付け会社)は最初は「気仙沼のカツオなら、どこで買っても一緒」と思っています。それを脱するにはまず「名前を覚えてもらうこと」が先決。「大森さん? ああ、あの工場が面白いところ?」とういうように、「他とはひと味違う」ことを印象づける必要があります。

新工場の休憩室で何度かお客様と商談しました。その時の(その後の)反応を見ても、会社の印象づけは確かに成功している、そんな「手応え」を感じています。

■ タカヤを選んだ理由

− 今回、数ある建設会社の中から特にタカヤを選んだ理由、経緯を教えてください。

新工場の建設を決めてから、建設会社3社を比較検討しました。候補会社は知人の紹介などを通じて知りました。「関東、関西の中堅建設会社」2社と「タカヤ(ファクトリア)」が候補でした。ただ中堅2社は、はやばやと候補から外れました。理由は、正直なところ「やる気」を感じなかったからです。

中堅2社どちらも打ち合わせは、会議室で形式的なヒアリングをするだけで、実際の作業現場を見ようとしませんでした。また、打ち合わせのときにも、工場の完成形、設計施工の進め方を、何とか「自分たちのいつものパターン」に当てはめようとする姿勢が見え隠れしました。ああ、これは大手建設会社の一長一短だなと思いました。

大手だから実績豊富。これは長所です。しかし、一方では、「大手建設会社は、小さい会社の工場建設に対して、それほど熱意はない」「引き受ける場合でも、『自分たちの定型』にハメこんで、さっさと作りたいと思っている」、そういう部分もあるように思います。

でもタカヤは、まず「現場の作業の様子を見せてください」と言ってきて、これにはホレました。当時、私たちは震災後で、まだ仮設の作業場で働いていましたが、タカヤの担当者はそこを見て作業の流れを確認し、メモを取り、質問してきます。すべてはまず現場の実作業を知ることから、と考えているとのことでした。

その後、提示された見積もりも納得いく価格でした。タカヤに設計と建設を依頼することに決めました。

それからはタカヤと「ここはこうしたい」「あれを削って、これを入れよう」「この機械を置くには、ここはこうしないと」など真剣に話し合いを重ねました。そして2015年、新しい工場が竣工しました。本当に良い工場ができたと思います!

■ 先輩ユーザーとしてのアドバイス

− いま工場の新築、立て替えを検討している経営者に向けて、「先輩ユーザーとしてのアドバイス」などあればお聞かせください。

技術力や実績は当然として「ひと」が良い会社を選ぶのが大事だと思います。徹底的に話し合える相手じゃないと、自分の理想の工場は建てられません。

この「ひとが重要」というのは「何でも気軽に話せる」というのはもちろんですが、それと同じくらい「(相手の)引き出しが多い」ことも重要です。いくら相手がいい人でも、ノウハウや発想が少ないのでは、結果が出せないからです。今回のタカヤは、「現場を見たい」といった担当の人をはじめ、デザインやマーケティングなど多彩なひとがいて、良かったと思います。

大森はこれからも最高に美味しいカツオを全国にお届けできるよう、いっそう張り切って仕事していきます。タカヤも全国の中小企業のためにいい工場をどんどん建ててください。応援しています!

(タカヤ社員と共に)

大手だから実績豊富。これは長所です。しかし、一方では、「大手建設会社は、小さい会社の工場建設に対して、それほど熱意はない」「引き受ける場合でも、『自分たちの定型』にハメこんで、さっさと作りたいと思っている」、そういう部分もあるように思います。

でもタカヤは、まず「現場の作業の様子を見せてください」と言ってきて、これにはホレました。当時、私たちは震災後で、まだ仮設の作業場で働いていましたが、タカヤの担当者はそこを見て作業の流れを確認し、メモを取り、質問してきます。すべてはまず現場の実作業を知ることから、と考えているとのことでした。

その後、提示された見積もりも納得いく価格でした。タカヤに設計と建設を依頼することに決めました。

それからはタカヤと「ここはこうしたい」「あれを削って、これを入れよう」「この機械を置くには、ここはこうしないと」など真剣に話し合いを重ねました。そして2015年、新しい工場が竣工しました。本当に良い工場ができたと思います!

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