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■ファクトリア 導⼊事例 – 株式会社 ⼟佐マリンベース

株式会社⼟佐マリンベース 代表取締役 今⻄ 博 ⽒、企画室マネージャー 中越 ⻯夫 ⽒にファクトリアで⼯場を建てた経緯とその効果について詳しく聞きました。

(⼟佐マリンベースについて)

⼟佐マリンベースは、2022年設⽴。和光商事グループの中で、養殖⽔産物の加⼯を担っている企業です。和光商事は、従来、須崎や宿⽑で養殖したマダイ、ブリ、カンパチなどを流通に卸していました。しかし取引先から、3枚おろし、切り⾝など加⼯済みの形で納品してほしいという要望が出るようになりました。この取引先の要望に応えるべく、⼟佐マリンベースを設⽴、ファクトリアに依頼し、⼯場を建設しました。今後、海外への輸出を積極的に展開することも⾒据え、この⼯場はHACCP対応を念頭に建設しました。

(※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています)

− ⼟地の選定で気にかけた部分はありますか?

今回の計画地は、広⼤で⼟地の形が良いところが決め⼿でした。また、南には⽇差しを遮る⼭があります。⽔産加⼯施設では、建物内を低温に保つ必要があるため、⽇差しが当たらない⽴地は好都合でした。隣の⼭の上には⽔源タンクがあり、⼤⼝径の配管から給⽔を引き込むことが出来るため、安定して⽔を使うことができます。 新⼯場の近くには仁淀ブルーと呼ばれる清流があり、希少なホタルが⽣息しています。こうした場所で操業することは、取引先に対しても「環境対策への⾃信」を⽰すことができます。

こちらは残渣冷凍庫です。加⼯する際に出た残渣(あら)を保管し、リサイクル業者に回収してもらいます。冷凍庫からは少なからず騒⾳が発⽣しますが、⼈家から離れたこの場所なら、住⺠に迷惑をかけることもありません。

− 従業員の作業動線や加⼯の流れを教えてください。

【従業員の作業動線】

作業員は更⾐室で衛⽣服に着替え、サニタリーで⻑靴への履き替えと⼿洗いを⾏います。製造エリア専⽤の⻑靴を置く場所は靴裏の汚れに気付けるものを選定しました。

エアシャワーを通って⾐類の埃を取り除きます。⾃動ドアのエアシャワーを採⽤したことで、ドアに接触することなく⼊室ができます。エアシャワーを通ったのち、それぞれの作業場へと移動します。

【製品の動線】

原料はコンテナに⼊ったまま⽣産機械へと続く搬⼊装置にセットされ、滑り台のように加⼯エリアへと移動して⼀次処理されます。搬⼊⼝は原料を乗せたフォークリフトの重量に耐えられるよう、サイズや床の耐荷重等を考慮し設計しています。

⼀次処理室では鱗取り・頭のカット・内臓の除去、⼆次加⼯室では3枚おろし・⼩⾻の除去・洗浄と脱⽔を⾏います。それぞれの⼯程は、鯛のラインとブリ・カンパチのラインに分かれています。加⼯エリアは、⼊隅をRにしたり、ドアの上部を斜めにしたりと、埃がたまるのを防ぎ、清潔に保てる⼯夫をしています。また、防滑性と耐久性に優れた塗床を採⽤しています。

さらに、加⼯エリアの床材は緑⾊、包装室の床材は⻩⾊といったようにエリアごとに⾊分けをしています。これはその部屋の製造⼯程に合わせ、汚染区、清潔区などと分けることで、交差汚染を防ぐための意識づけをサポートしています。

包装された製品は梱包室に運ばれ、製氷機で作られた氷と⼀緒に発砲スチロールに詰められて出荷されます。

− その他どのような部分をこだわりましたか?

こちらは⾒学通路です。取引先など外部の⽅が、ここから室内を⾒学できます。「⾒えること」は受け取る側の安⼼につながり、「⾒せること」は作る側の⾃信の表れでもあります。

⽊⽬の床で温かみのある休憩室には、テーブル席のほかにゆっくりと休める⼩上がりを設け、昼⾷の後にゆっくりと寛げるようにしました。また、北側に設けた窓からはきれいな景⾊を望むことができ、リフレッシュできる空間となっています。

仕事が終わった後の時間も充実させてほしいので、更⾐室にはシャワー室を設けました。社員の皆さんに喜んで使っていただいています。
⼯場には、スロープやバリアフリートイレを設けており、⾞いすの⽅にも⼯場を⾒学していただけます。

■ ファクトリアとの出会い

− 今回、新⼯場の企画、設計、施⼯をファクトリアに依頼した経緯を教えてください。

当初は、他の建設会社も候補にありました。しかし、⾃社に必要な施設は⾷品を安⼼安全に製造でき、尚且つHACCPに対応させる必要があったため、どこにどのように依頼するべきかと悩んでいました。
そんな折、たまたまインターネットで検索していたら「ファクトリア」の⽂字が⽬に留まりました。そしてちょうどその時ファクトリアのHPでは愛媛県宇和島市の安岡蒲鉾店さんの完成⾒学会の案内をしていました。他社の⼯場の中を⾒られる機会はなかなかありません。是⾮⾒てみたいと思い、社⻑の今⻄に⾒学会の参加を相談しに⾏ったところ、ちょうど社⻑の元にもファクトリアからのダイレクトメールが届いていました。

⾒学会への参加を決め、さっそく⾒にいきました。ファクトリアのスタッフに案内してもらいながら、隅々まで⾒学し、「よく考えて建てられている」「ハードだけでなく、ソフトの部分もすごい」と感じました。従業員が、意識せずとも⾃然に動くだけで衛⽣と効率が実現出来ている、そして、そうなるように⼯場内が精密に設計されていることに感⼼しました。

特に⾒学通路は、原料となる⿂の処理・加⼯して製品を作る⼀連の流れが⾒られるようになっている。これは⾃信の表れです。ぜひ、ファクトリアの⼯場建設について詳しく話を聞いてみたいと思いました。

■ ファクトリアを選んだ理由

− 話を聞いてみていかがでしたか。

HACCP認証への対応について、ファクトリアには安岡蒲鉾店さんをはじめ多くの実績があります。⼯場を建てる際の、衛⽣管理や作業効率改善の実現はもちろん、休憩室などの⾮⽣産エリアへの考え⽅など、社員の働きやすさへの配慮も万全です。さらに取引先の信頼獲得や、地元地域の⼦供たちを招待することによる社会学習の創出や、本事業が地域貢献につながることを知ってもらうことにもなる⾒学通路の実現など、単なる⼯場ではなく対外的にアピールできる建物を提案していただけます。
また、設計や建築といったやや難しい内容についても専⾨⽤語など使わず、私たちが理解できる⾔葉で説明してくれます。そのため、新⼯場建設に対する要望をしっかりと伝えることができました。もうここしかないと思い、ファクトリアに依頼することを決めました。そして2022年、先にご紹介した通りの新⼯場が完成しました。

− ⼯場を建てた後に感じた感想をお聞かせください。

従業員の新規雇⽤がしやすくなったと感じています。
これまで「⽔産加⼯場」として求⼈募集すると、その⽂字からは地味で⿂くさいとイメージされ、敬遠されてしまうこともあります。しかし、この⼯場に来た求職者の⽅は、「明るいし、キレイだし、ここで働きたい」と⾔ってくれます。また、新⼯場は、未経験の⽅でも安全で動きやすく、HACCP基準の衛⽣管理のもと作業ができるように作ってあるため、短期間で即戦⼒となります。

ファクトリアからは、⼯場が完成した後も、担当者からの連絡があり、困ったことはないか、もっと改善できる点はないかなど、ヒアリングしてくれます。⼯場を建てた後も付き合いが続くのは、⼤変⼼強く、うれしいことです。
⼟佐マリンベースはこの最先端の加⼯場から、⾼知のおいしい⽔産物を⽇本中に、そして世界へと届けるべく邁進していきます。このたびはとても良い⼯場を建てていただき、本当にありがとうございました!

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