工場・倉庫の外壁塗装で得られるメリットと定期的なメンテナンスの重要性
工場や倉庫の外壁塗装は、建物の美観を保つと同時に建物の寿命を延ばし、安全性を高めるために重要な手段です。実際に外壁塗装を施すことは、単なる美観にとどまらずさまざまなメリットをもたらします。
ただ、一度外壁塗装を施したからといって終わりではありません。キレイで機能性のある外壁を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
そこで本記事では、工場や倉庫の外壁塗装のメリットと、定期的なメンテナンスの重要性について解説していきます。
工場・倉庫の外壁塗装とは
工場や倉庫の外壁塗装とは、その名のとおり工場や倉庫の外壁に塗料を塗布することを指します。外壁は長時間風雨や日差しに晒され、劣化や損傷が進行しやすいものです。
特に日本は季節の変動が大きく、温度や湿度が変化しやすい環境にあるため、建物を一番外で守る外壁には大きな負担がかかります。
そのため、外壁や建物を維持するためには、外壁の定期的なメンテナンスや塗装作業が求められるのです。
単に色を塗ってキレイにするだけでなく、防水や遮熱、防錆などの機能を持つ塗料を使うことにより、建物をさまざまな環境要因から守る役割も果たします。
外壁塗装がもたらす効果・メリット
まずは、外壁塗装がもたらす効果やメリットをご紹介します。主なメリットは以下の8つです。
・建物価値の維持・向上
・耐久性の向上
・熱効率の改善
・労働災害を防止できる
・美観性の向上
・光熱費の削減
・企業イメージの向上
・従業員のモチベーションアップ
1つずつみていきましょう。
建物価値の維持・向上
建物は年月とともに劣化が進み、資産価値が下がっていくものです。特に、外壁は常に紫外線や雨風にさらされるため、劣化スピードが早く、その劣化は見た目にも顕著に表れます。
そんな外壁に塗装を施すことにより、建物自体の見た目がキレイになるのは言うまでもなく、防水や遮熱などの機能性を付加することで、建物としての性能もアップします。
これにより、建物の寿命を延ばすことができ、建物の価値を維持・向上させられるというメリットが生まれるのです。
耐久性の向上
外壁塗装を行うことにより、外壁の耐久性が大幅に向上する点もメリットのひとつです。外壁塗装で使う塗料は、その種類によって様々な機能を外壁に付与する大事な役割があります。
実際、塗料には塗膜形成性があり、外壁に塗布することで外部の紫外線や雨風といった様々な要素から建物を保護することができるのです。
外壁は工場や倉庫において、建物そのものの安定性を保つために欠かせない重要な部分。塗装によって外壁の耐久性を高め、劣化するのを防ぐことができれば、建物自体の耐久性も上がることに期待できるでしょう。
熱効率の改善
「遮熱塗料」を使うことにより、外からの熱の伝導を抑え、建物内の温度を適度に保つことができるのも外壁塗装の大きなメリットです。これにより、工場や倉庫内の温度管理が容易になり、エアコンなどの冷暖房設備の電力消費を抑えることで省エネ効果も期待できます。
また、工場や倉庫内で実際に働く従業員も「暑さ」による気温のストレスから解放され、熱中症予防にもつながります。作業環境が快適になれば自然と集中力も高まり、結果的に生産性も向上すると言えるでしょう。
労働災害を防止できる
工場や倉庫の外壁が劣化し、そのまま放置しておくと、いつか剥がれ落ちてきたり、亀裂が入ったりといった様々な問題が発生します。その結果、破損した壁の破片が落下し、従業員が怪我をしてしまうなどの労働災害の原因になることもあります。
建物や従業員を守るはずの外壁が、劣化が進むことで安全性を失い、かえって危害を加える可能性があるのです。その点、定期的な外壁塗装を行うことができれば、怪我や事故のリスク、労働災害の危険を未然に防ぐことが可能となります。
美観性の向上
工場や倉庫の外観は、その企業のイメージに直結します。いわば「企業の顔」となるものです。つまり、外壁塗装を行うだけでも「建物の印象=企業の印象」は大きく変わります。
外壁塗装を施せば、短期間で新築のときのような美しい外観に蘇ります。外観を美しく保つことができれば、訪れた人々に好印象を与え、企業の信頼性を高める効果も生まれます。
光熱費の削減
「熱効率の改善」の項目でもお伝えしましたが、遮熱塗料を使って外壁を塗装することで、日射熱を反射させ、建物内部の温度上昇を抑えることができます。それにより、空調の使用頻度や電力消費を抑えることができ、結果として光熱費を節約できるのです。
費用面で外壁塗装をためらっている方も多い印象ですが、トータルコストで見ると塗装した方が安上がりとなるケースもよくあります。光熱費とも照らし合わせながら、長い目で見たコストを算出し、検討するのもよいでしょう。
企業イメージの向上
もしあなたが、外壁にひび割れやサビが発生した工場を見たとき、どのような印象を抱くでしょうか?
おそらく「管理が行き届いていない会社だな」「この工場で作られている製品は大丈夫?」「この会社に仕事を任せるのは心配…」とマイナスな印象を持つ方が多いと思います。このように、知らず知らずのうちにビジネスチャンスを逃しているかもしれません。
反対に、工場や倉庫の外壁をキレイに塗装し、外観を美しく保つことができていれば、「管理がきちんと行われている会社なんだ」「安心できる」といった好印象を与え、信頼度が増し、企業イメージもアップするでしょう。
従業員のモチベーションアップ
外壁塗装を行うことで、従業員のモチベーションアップも期待できます。建物の外観を良好に保つことができれば、そこで働く従業員も自分の職場環境に満足し、より意欲的に働けるようになるでしょう。
工場や倉庫は、企業にとってシンボル的な場所です。常にキレイな外観を維持できれば、先ほど伝えたように企業イメージも向上し、それにより仕事に誇りを持って働いてもらいやすくなります。
また、自社に興味を持っている学生や求職者に対するアピールにも一役買ってくれます。キレイな職場を目にすれば「こんなキレイな場所で働きたい!」と思ってもらえるはずです。このように採用活動においても非常に有効な手段と言えるでしょう。
工場・倉庫の外壁塗装の定期的なメンテナンスの必要性
次に、工場や倉庫における外壁塗装の定期的なメンテナンスの必要性についてご紹介します。
また、定期メンテナンスで早期に問題発見ができることによる効果も、あわせて解説します。
外壁塗装のメンテナンスの重要性
外壁塗装を一度行っただけで、塗装による効果が永続するわけではありません。雨風や紫外線、外気などの影響に毎日のようにさらされれば、塗料は徐々に、そして確実に劣化していきます。その結果、防水性や遮熱性などの機能も低下し、建物価値が下がる傾向にあります。
先に挙げた効果やメリットも、外壁塗装や定期的なメンテナンス(チェックや補修)を行うことで、見た目も機能も維持できてこそのメリットです。
可能な限りいい状態を維持し、安全性や建物、企業のイメージを向上させるためにも、定期的なメンテナンスが必要不可欠だと言えます。
メンテナンスによる早期の問題発見・コスト削減の効果
定期的なメンテナンスを行うことで、外壁に問題が発生していることを早期に発見し、被害が小さいタイミングで必要な処置を施すことができます。小さな傷やひび割れを放っておくと、そこから雨水などが入り込みどんどん被害は拡大していくものです。
外壁の劣化や大きな被害に直面してから塗装をするよりも、定期的にメンテナンスを行うことで小さな補修で済む方が、コストもかかりません。実際、劣化が進行してしまうと、塗装だけにとどまらず大規模な補修工事が必要となることもあります。つまり、メンテナンスによって莫大な修繕費用を抑えられるというわけです。
加えて、メンテナンスによって塗装が付与する機能をしっかり維持できれば、光熱費の継続的な削減ができます。このように、メンテナンスはコスト面で大きな効果をもたらします。
工場・倉庫における外壁の再塗装やメンテナンスの効果的なタイミング
ここからは具体的に、工場や倉庫における再塗装やメンテナンスの効果的なタイミングをご紹介します。
・塗料の耐用年数が近づいてきたとき
・前回の外壁塗装から約10年が経過したとき
・耐久性を向上させたいとき
・防水効果や断熱効果などの機能を求めるとき
・外壁の劣化・汚れが気になり始めたとき
・大事な商談や採用活動の前のタイミング
1つずつみていきましょう。
塗料の耐用年数が近づいてきたとき
塗料の耐用年数が近づいてきたら、新たに塗装を行うタイミングです。実際に耐用年数が近づくと、塗装の剥がれや傷、色褪せといった劣化症状が表れてきます。
塗料の耐用年数は長くても15~20年程度とされていますが、塗料のタイプによって耐用年数は大きく異なります。分からない場合は、前回塗装を依頼した施工業者に確認すると安心です。
前回の外壁塗装から約10年が経過したとき
一般的に外壁塗装の平均耐用年数は10年程度と言われています。種類によっては4~5年と短い期間の塗料も存在します。前回の塗装からその期間が経過した場合、再塗装を考えるべきと言えるでしょう。
工場や倉庫はこれから先も、10年、20年…と長年使っていく大切な資産です。塗装をする際には、耐用年数の観点から塗装のタイプ(塗料)を選ぶのもおすすめです。
耐久性を向上させたいとき
外壁の汚れや傷みはそこまで気にならないものの、建物の耐久性を向上させたいというときも、再塗装を検討するタイミングです。
中には、工場や倉庫の環境改善の一環として、高耐久塗料での再塗装を検討する場合もあります。高耐久塗料はその名のとおり、耐久性が非常に高く、その分耐用年数も長いです。値段は上がってしまうものの、これから先を見据えるとトータルコストを下げられるケースもあります。
防水効果や断熱効果などの機能を求めるとき
工場や倉庫内の環境を良くするために、外壁に防水効果や断熱効果といった機能が欲しいと思ったときも、塗装を検討するタイミングのひとつです。
例えば、雨水が工場内へ浸入するのを防ぐためには「防水性」の高い塗料を、暑さが気になり快適さを求める場合には「遮熱塗料」や「断熱塗料」など、求める機能を叶える適切な塗装を選びましょう。塗装次第で作業環境を改善・底上げすることができます。
外壁の劣化・汚れが気になり始めたとき
定期的なメンテナンス(チェック)により、外壁の色褪せや汚れ、塗料の剥がれ、ひび割れなどが目立つようになった場合は、高まる修繕費を防ぐためにも早めの塗装メンテナンスを推奨します。
どの劣化症状も、目に見えて分かりやすいため、気付いたら早めに対策を打ちましょう。特にひび割れしたところから雨水が工場内に漏れると、工場内設備の故障や製品の不具合、場合によっては火災発生リスクも生まれるため、早急にとりかかるべきです。
大事な商談や採用活動の前のタイミング
大きな商談や採用活動の前のメンテナンス・再塗装もおすすめです。工場や倉庫は企業の「顔」。外壁が汚いと「ここに仕事を任せるのは心配…」「ここに就職して大丈夫?」と信頼感や期待感を低下させてしまう恐れがあります。
反対に、キレイな外観は良い印象を与えることができます。今後、人材獲得に注力しようと検討されている企業には特におすすめです。
工場・倉庫の外壁塗装にかかる期間と費用相場
ここからは、工場や倉庫の外壁塗装にかかる期間と費用相場をご紹介します。
なお、費用については、塗装に採用する塗料や、施工を依頼する業者、施工面積などで大きな差が出やすいです。その点も踏まえ、かかる期間と費用感をイメージしてみてください。
外壁塗装の施工期間
外壁塗装の施工は、「下地処理」、「塗料の塗装」、「養生」によって構成されることが多いのですが、実際に塗装にかかる期間は、その規模や塗装する範囲、使用する塗料の種類などによって異なります。
平均的には、小〜中規模の工場・倉庫であれば1週間〜2週間程度、大規模な施設であれば、1か月を超える場合もあります。
外壁塗装の費用には差が出やすい
外壁塗装にかかる費用も、塗装を行う面積や使用する塗料の種類、施工を依頼する業者によって大きく変わります。次に紹介する3つに分けてご紹介します。
・塗装の素材
・塗装を依頼する業者
・塗装を施す面積
1つずつみていきましょう。
塗装の素材
使用する塗料の種類によって費用に大きな差が出ます。
例えば、耐久性や機能性に優れるフッ素塗料は、一般的な塗料より高価となる傾向があります。また、デザインにこだわり、塗装の色数を増やしたい場合などは、その分費用も上がることが一般的です。
塗装を依頼する業者
塗装を行う業者によって、施工技術や品質、費用が異なります。複数の業者に見積もりを取ることで、その地域での相場を掴むことができます。また、適正価格で施工してくれる業者を見つけることができるでしょう。
なお、施工を依頼する業者選びについては次の項目で詳しくご紹介します。
塗装を施す面積
塗装面積が広いほど塗料の使用量が増え、期間も長くなることが予想されます。そのため、面積が広くなるにつれて、費用が高くなるのが一般的です。
費用相場は「1,000〜4,500円 /㎡」が多い傾向にあり、工場や倉庫は家などに比べて規模が大きいことから、数十万円~数千万円単位での塗装が必要になることも珍しくありません。
外壁塗装を依頼する施工業者の選び方
外壁塗装の施工を依頼する業者の選び方を、以下の4つの軸でご紹介します。
・施工実績
・塗装作業中の安全対策について
・アフターフォローや保証内容
・数社から相見積もりをとる
1つずつみていきましょう。
施工実績
業者を選ぶ際は、「施工実績」を重視しましょう。多くの施工実績がある業者は経験豊富であり、ノウハウや技術力も十分に備えていると考えられます。それにより、品質の高い仕上がりを期待できるでしょう。
また、多くの業者はホームページ等で施工事例を掲載しています。それらを確認することで、仕上がりのイメージもつかみやすいでしょう。
塗装作業中の安全対策について
塗装作業は、高所での作業や危険物を使用する作業も含まれるため、作業中の安全対策が重要です。もちろん、安全対策は施工業者に責任があるものですが、万が一事故が起きれば、工場や倉庫で働く従業員の怪我・事故につながる可能性もあります。
作業員の安全教育や、安全設備の整備がしっかりとされている業者を選ぶのも、見落としがちな大事なポイントです。
アフターフォローや保証内容
塗装後のアフターフォローや保証内容も事前に確認しておきましょう。施工後のアフターフォローが充実していれば、万が一のトラブルにも迅速に対応してもらえるため安心です。
また、保証内容が充実している業者なら、中には塗膜の剥がれやひび割れなどの不具合が発生した場合に、費用を負担してもらえることもあります。
数社から相見積もりをとる
複数の業者から見積もりをとることで、平均相場を把握し、適正価格の業者を選ぶことが可能です。
ただし、価格が適正である業者が必ずしも良いとは限りません。蓋を開けてみれば、価格に見合わない施工内容であったり、手抜き工事や施工ミスが発生する恐れがあったりするため、「価格」だけで選ぶのは危険です。
業者選びを間違うと、施工や場合によっては工場の稼働にも支障が出るため、これまでご紹介したポイントを総合的に比較・検討してみましょう。
工場・倉庫の建築ならファクトリアへ
外壁塗装と定期的なメンテナンスは、工場や倉庫の環境改善と耐久性の向上、さらには企業イメージ向上といった総体的な効果をもたらします。企業の「顔」となる重要な要素であるため、常に機能的でキレイな状態を維持できるよう心がけましょう。
なお、外壁塗装、外壁の修理修繕をご検討の際には、私ども【ファクトリア】にご相談ください。ファクトリアは快適な作業環境を実現し、企業価値を高める工場を目指す「工場建設のトータルサービスブランド」です。
ご興味がおありの場合やご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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