
更新日 2026年2月8日
【工場の防虫対策9選】発生源から考える防虫対策やリスク回避術
倉庫や工場では、リスク管理のひとつとして「防虫対策」は必須となります。中でも食品工場や製品を保管する倉庫などでは、製品の品質管理・異物対策・防虫対策に力を入れている企業様も多いでしょう。
一度でも虫が発生・侵入して異物混入となれば、お客様の信頼を損ねるばかりか、深刻な企業イメージの低下・損害を招いてしまいます。いわば、防虫対策は工場運営・事業継続の生命線とも言えるのです。
そこで本記事では、倉庫や工場の防虫対策について詳しく解説していきます。虫の発生原因や侵入経路、防虫対策の流れ、具体的な防虫対策についてご紹介していきますので、工場での防虫対策を検討されている方、具体的な対策を知りたい担当者様はぜひ最後までご覧ください。
・工場や倉庫の防虫対策は、「予防」「発見」「駆除」の3つが基本
・虫の侵入は主に飛来、歩行、人為的(衣服など)、排水系などがあり、虫の侵入経路と発生源を特定することが不可欠
・内部の発生源は水回り、カビが繁殖した湿気の多い場所、原材料保管場所(乾燥食品)など
・湿気対策・清掃、エアーカーテン、防虫ライトやブラシなど、発生源や侵入経路を特定して根本的な対策を講じるべき
・「虫を寄せつけない」ことを前提とした設計段階からの構造的工夫が有効
工場の防虫対策は「予防」「発見」「駆除」が基本
工場における防虫対策の基本は、「予防」「発見」「駆除」の3つ。まず、虫を寄せつけない環境づくりを行う「予防」。続いて、侵入や発生を早期に見つける「発見」。そして、見つけた虫を徹底的に除去する「駆除」です。
特に工場では、ひとたび発生すると生産ライン全体に被害が及ぶため、定期的な点検・清掃・モニタリングを組み合わせた予防体制が重要となります。
さらに、記録・分析を通じて再発リスクを減らすことで、長期的な防虫効果を維持できます。こうしたサイクルの確立こそが、工場の防虫管理の基本です。
工場の規模・用途別に検討すべき防虫対策の違い
工場といっても、食品、化学、金属、医薬品など、業種や規模により虫の発生リスクと対策方法は異なります。
食品工場では湿気・糖分・粉末原料を好む小型害虫が多く、温湿度管理と清掃頻度が鍵となります。一方、金属加工や樹脂成形工場では、油や熱に引き寄せられる飛来虫の侵入防止が重要です。
また、大規模工場ではゾーニングと動線分離、小規模工場では出入口集中管理や設備点検を重視するなど、運営体制に応じた柔軟な設計が求められます。このように、自社の工場が抱える固有のリスクと求められる衛生基準を正しく認識し、過不足のない防虫対策を計画することが重要です。
工場や倉庫における虫の発生原因や侵入経路
害虫対策を進めていくうえで、第一に「発生原因や侵入経路を特定すること」が不可欠です。具体的な倉庫や工場における虫の発生原因や侵入経路を、以下の5つに沿って見ていきましょう。
- ・飛来侵入
- ・歩行侵入
- ・人為的侵入(衣服などへの付着)
- ・排水系発生侵入
- ・工場内発生・繁殖
飛来侵入
「飛来侵入」は、虫の主な侵入経路のひとつで、屋外から飛行能力を持つハエやガ、ゴキブリなどが、飛んで入ってくることを言います。倉庫や工場の窓やドア、換気扇、天井など、建物内部と外部のあらゆる小さな隙間から侵入するのが特徴です。
飛んで入ってくるだけでなく、工場のあらゆる場所へ飛んでいき、異物混入や機器のエラーの原因になり得ます。一度侵入を許せば、屋内で繁殖する可能性も出てくるため注意が必要です。
歩行侵入
「歩行侵入」は、虫が壁や床を伝って工場内に入ってくることを意味します。ゴキブリやクモ、ムカデ、アリなどの害虫が該当。床や壁を伝って屋外から屋内へ、また製造ラインへ侵入する恐れがある非常にやっかいなものです。
たとえ扉や窓を閉めていても、壁の亀裂やドアの隙間といったほんの少しの隙間から小さな虫が侵入してくる場合もあります。この歩行侵入を防ぐためには、侵入経路を特定して、徹底的に遮断することが有効ですが、より複合的な対策が求められます。
人為的侵入(衣服などへの付着)
「人為的侵入」とは、工場内外に出入りする際に、従業員の衣服や靴、原料に虫や虫の卵などが付着して侵入することを指します。
害虫が屋内発生する場合の原因はほとんどこの人為的侵入と言われています。とはいえ、衣服に虫が付着すること自体を対策するのは難しいため、工場内部や重要なエリアへの立ち入り前に、効果的な防虫対策を徹底するなどの対策が必要です。
排水系発生侵入
「排水系発生侵入」は、排水設備の不備や水たまり、その水による工場内の汚染により、虫が侵入または発生することを言います。
排水溝は外部侵入の主なルートの一つとして知られており、臭いに誘われて害虫が入ってきたり、水場を発生源として虫が繁殖したりといった危険性があるのが見逃せないポイントです。また、排水設備の不具合はカビの発生にもつながりかねません。
工場内発生・繁殖
何らかの理由で持ち込まれた虫が、工場内で発生・繁殖してしまう可能性も否めません。このケースは、外部からの侵入よりも深刻に受け止めなければならない状況です。
繁殖が続いて急激かつ爆発的に増えてしまう可能性があるため、できるだけ早く発生源を突き止め、対処する必要があります。
工場内部での虫の発生源(虫が発生しやすい場所)はどこ?
何らかの方法で虫の侵入を許してしまうと、工場全体で害虫リスクは非常に高まります。また、ひとたび工場内部で発生・繁殖が始まれば、どんどん被害は大きくなる一方です。
害虫の発生や被害を防ぐためにも、工場内部で虫が発生しやすい場所を頭に入れておきましょう。
水で濡れている場所
工場内で虫が発生してしまう最も危険な場所は「水回り」です。排水溝やグリストラップ、浄化槽など、水が存在する場所や水に濡れている場所は、大量のハエが発生してしまう恐れがあります。
湿気があり、カビが繁殖している場所
前述した水回りに関連した場所でもありますが、工場内にカビが生えている場所は虫の発生源となってしまう恐れがあります。
食品工場の異物混入原因ともなるチャタテムシやヒメマキムシなどの害虫は、カビをエサとして繁殖します。そのため、工場内の清掃が不十分でカビが生えている場合や、湿気が多い場所では害虫発生リスクが高まるのです。
原材料などを保管している場所・乾燥している場所
これまでの場所とは打って変わって、原材料や乾燥食品を保管している保管庫など、「乾燥した場所」でも虫が発生する恐れがあります。
例えば、コクゾウムシやコクヌストモドキなどの虫は、乾燥した食品がエサとなるため、製麺工場やパン工場などは特に注意が必要です。一度発生してしまうと対処が困難なケースが多いため発生させない取り組みが必要と言えるでしょう。
工場や倉庫における虫の発生・侵入から防虫対策までの流れ
もし、倉庫や工場内で害虫が見つかった場合、適切な防虫対策を実施するためにも正しい流れを掴んでおくことが重要です。大まかな流れを掴んでおきましょう。
- 1.発生している虫の種類を特定する
- 2.発生源・侵入経路を特定する
- 3.虫を駆除する
- 4.繰り返し発生しないよう防虫対策を施す
流れに沿ってより詳しくみていきます。
①発生している虫の種類を特定する
害虫駆除や防虫対策を実施する上ではじめに取り組むことは、発生している害虫の種類や発生規模を特定することです。そのうえでどのような対処法が適しているのかを具体的に検討しましょう。
というのも、虫の種類によって効果のある殺虫剤や防虫剤が異なるだけでなく、食品工場では特に、場所によって使用できる駆除法が制限されるからです。なお、倉庫や工場で発生しやすいのは以下のような虫です。
- ・ハエ
- ・蚊
- ・チョウ
- ・ガ
- ・ゴキブリ
- ・ハチ
- ・クモ
- ・アリ
- ・チャタテムシ
- ・コクゾウムシ など
定期的に工場内の各エリアにおける虫の侵入・発生状況およびチェックし、「どこでどのような虫が発生したのか」を正確に把握できるようにしましょう。
②発生源・侵入経路を特定する
発生している害虫の種類が特定できれば、発生源や侵入経路を調べましょう。虫が工場の外から侵入してきたのであれば、屋外からの侵入経路について防虫対策を施さなければなりません。
また、もしも工場内で発生・繁殖しているのであれば、より根本的な対策を講じなければなりません。防虫対策の要は、発生源を特定してリスクを根絶すること。目の前にいる害虫を駆除するだけでは対策として不十分なのです。
③虫を駆除する
虫の発生要因・侵入経路が特定できたら、実際に発生している虫を駆除します。薬剤や清掃による虫の減数処理を行いましょう。
それだけに限らず、再発リスクを抑えるために、定着防止対策を実施することも必要です。目の前にいる害虫を駆除できても、適切な定着防止対策が施されていなければ再び害虫が発生してしまいます。
④繰り返し発生しないよう防虫対策を施す
虫を駆除した次は、根本原因を見直し、対処していきます。同じ場所から同じ害虫が侵入しないように定着防止対策を考えるだけでなく、そもそも工場全体で虫の侵入・発生を繰り返さないよう、防虫対策を行わなければなりません。
発生原因によっては、工場の壁のひび割れなどの修繕、各種機器や設備の不具合の解決など、様々な問題を解決していかなければならないこともあります。
工場や倉庫における具体的な9の防虫対策
それではここから、虫の侵入・発生が起きないようにするための具体的な防虫対策をご紹介していきます。よく採用されている方法は以下の9つです。
- ・カビの発生抑制(湿気対策)・こまめな清掃
- ・エアーカーテン
- ・ビニールカーテン
- ・ドア・シャッター・網戸
- ・防虫ライト・防虫フィルム・捕虫器
- ・防虫ブラシ
- ・換気扇・排気口ネット
- ・殺虫剤・防虫剤
- ・社員教育も重要な防虫対策
1つずつみていきます。
カビの発生抑制(湿気対策)・こまめな清掃
湿気が多い場所や水回りなどでは特に、カビをエサとする虫が発生しやすいです。そのため、カビを繁殖させないための対策が最も有効と言えます。カビは高温多湿の場所で発生しやすいため、適切な湿度管理を行ってカビの発生を抑えましょう。
換気扇や除湿器などで室内の湿度を低く保つ、また、こまめな清掃、水で濡れたら拭き取るなどを徹底し、常に清潔に保つことが大切です。
十分な湿気対策が難しい場合、カビが発生しやすい箇所にコーティングを施すことも有効です。
関連記事:食品工場の清掃方法まとめ!具体的な方法やポイントを解説
エアーカーテン
出入口や搬入口などにエアーカーテンを設置することで、虫の侵入を防ぐことができます。エアーカーテンは、屋内と外気の間に空気の壁を作るため、「隙間ができない」のが特徴です。
出入り口をオープンにしつつ虫の侵入を防ぐことができるので、防虫効果が大きいうえ、非常に便利です。また、大量の薬剤を使うことによる従業員や周辺環境、製品への悪影響も回避できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、侵入を阻むレベルの風向きや風力の調整が必要となるため、「設置をすれば対策完了」というわけではありません。
ビニールカーテン
出入口や搬入口にビニールカーテンを設置する方法も、多くの現場で採用されています。特に内部のカーテンは工場内に侵入してしまった虫が、生産ラインや保管庫などのエリアに侵入することへの対策が可能です。
エアーカーテンのように隙間なく完全に遮断することは難しいものの、密封性の高いものや特別な防虫機能を持つ防虫カーテンなどを選べば、より高い効果を発揮できるでしょう。
また、ビニールカーテンによる間仕切りは、防虫対策に限らず、冷暖房効率(室温維持)や作業性向上にも有効です。
ドア・シャッター・網戸
ドアやシャッターの導入でも、虫の侵入をある程度防ぐことができます。とはいえ、開閉時や隙間から虫が入るリスクがあるため、出入り頻度が多い場所に対しては、エアーカーテンなどと併用するのがおすすめです。
また、経年劣化等で穴が空いた網戸からも侵入しやすいため、窓を利用して換気を行っている工場では、網戸の点検も必須と言えます。
防虫ライト・防虫フィルム・捕虫器
防虫ライトや防虫フィルムを導入し、照明などの光源に「虫が寄り付きにくくする」ことも1つの方法です。虫の外部侵入の発生を予防できます。
また、虫は光に集まる傾向があるため、ライトトラップや電撃殺虫器、粘着テープなどを設置したり、工場外部の照明設備に遮光処理をしたりすることも有効な手段です。
出入り口付近に虫が集まると、開閉時に虫が侵入してしまうためNG!出入口に集まる虫が減るよう、「出入口から離れたところに設置する」、また、単独ではなくほかの対策と組み合わせて活用するのがおすすめです。
防虫ブラシ
防虫ブラシは、ドアの下部やシャッターなどの隙間から害虫の侵入を防止するものです。開閉のため物理的に隙間を塞ぐことが難しい場所には、フレキシブルに動いて隙間をなくす防虫ブラシが有効。
長期間にわたって防虫効果が見込めるため、コストパフォーマンスの高い防虫対策とも言えます。また、ブラシに忌避剤が含まれたタイプであれば、虫を寄せ付けない効果にも期待できます。
換気扇・排気口ネット
外部からの虫の侵入を防ぐには、隙間をどれだけ塞げるかが重要です。
換気扇や排気口も虫にとっては侵入できる大きな隙間となるため、換気扇や排水口にカバーやネットを設置するなどの対策もおこないましょう。
殺虫剤・防虫剤
侵入してきた虫が重要なエリアに立ち入らないよう、防虫剤を用いる、侵入してきた虫を除去する殺虫剤を散布・塗布することも重要な対策です。
また、殺虫剤を使用して、倉庫や工場の建物周辺の虫の発生を抑えるのも効果的と言えます。ただし、環境によって用いることができる薬剤は異なるため、適した薬剤を選択しましょう。
社員教育も重要な防虫対策
清掃を徹底しても、はたまたあらゆる防虫対策を導入したとしても、従業員の防虫意識が低ければ、防虫対策の成功は見込めません。従業員に対し、防虫対策の重要性や管理方法を教育し、防虫効果を最大限に活かしましょう。
例えば、防虫に関する研修・勉強会の実施、清掃マニュアルの整備、清掃のルーティン化などで従業員1人ひとりの防虫意識を高め、担当者以外も自発的に害虫対策に取り組む意識を持たせることが大事です。
法規制に対応した防虫対策の重要性
工場の防虫対策は、単なる衛生管理だけでなく法令や認証基準への適合という観点からも極めて重要です。特に食品工場では、HACCP制度の義務化により、すべての食品関連事業者に対して、工場の構造的衛生管理と害虫の侵入・発生を防止・監視・記録する体制の構築が必須となりました。
また、ISO22000・FSSC22000といった国際規格では、虫の発生状況のモニタリングや定期報告の実施が必須です。これらの基準に沿わない場合、監査指摘や取引停止といったリスクを招く恐れもあります。
したがって、防虫対策は「品質」と「信頼」を守る企業経営の要であり、法令遵守と衛生管理を両立させるための重要な取り組みと言えるのです。
防虫対策を徹底することで回避できる企業のリスク
倉庫や工場内で虫が発生した場合の最も大きなリスクは、商品に虫が混入してしまうことです。虫の混入事故は異物混入の中でも特に、深刻な企業イメージ・信頼の喪失につながるため何がなんでも避けたいところ。
実際、防虫対策を徹底することで避けられるリスクを以下にまとめてみました。
クレーム・苦情対応のリスク
虫の混入が取引先や消費者からの苦情により判明した場合、慎重に対応しなければならないうえ、対象者への説明と謝罪など対応そのものに時間が割かれます。
それだけでなく、異物の分析や危険性の確認、報告、対策のとりまとめや実行まで、迅速な対応が求められます。
商品回収のリスク
虫の混入が事実となれば、商品回収(リコール)が必要となるケースがほとんどです。原因や経路が特定できない場合、問題があった商品のみならず、他の商品の回収も必要な場合があります。商品回収となれば、多額の費用を負担しなければならなくなります。
加えて、報道によるイメージダウンのリスクも。たとえ1回、1つの混入事故であっても、ひとたび商品回収の報道をされてしまえば、「異物混入があった企業だ」「他の商品も信用できない」などとマイナスなイメージを植え付けてしまうでしょう。企業存続自体が危ぶまれる事態になりかねません。
SNSでの拡散・炎上リスク
近年、異物混入などをはじめ、企業の何かしらの問題がSNSで拡散され、炎上するケースが増えています。ネガティブな評判ほど話題になりやすく、実際の写真・動画があればなおさら急速に拡散されやすい傾向があります。
こうしたSNSでの拡散・炎上リスクも、防虫対策によって回避できるもののひとつです。
法的責任(訴訟)リスク
虫の混入事故により法的責任が発生することがあります。特に食品への混入では、消費者の健康被害が生じる恐れもあり、訴訟などの大きな問題へ発展するため注意が必要です。
また、消費者だけでなく、そこに行きつくまでの経路で損害が発生した場合、請求額は膨大なものとなるでしょう。例えば、工場で製造した食品に虫が混入しており、それを使用したお店が一定期間休業せざるを得なくなった場合、その期間の休業補償が求められることもあります。
商品を手にする消費者の安全を確保するため、また取引先への信頼を裏切らないためにも、防虫対策は大変重要です。
設計段階から始める工場の防虫対策
効果的な防虫対策は、建設後に行うよりも、設計段階からの取り組みが圧倒的に効果的です。建物の構造・動線・換気計画を「虫を寄せつけない」前提で設計することで、長期的な維持管理コストを削減できます。
たとえば、出入口の二重扉化、搬入口のエアーカーテン設置、外壁・排水経路の密閉設計、外灯の防虫仕様化など、初期段階での工夫が後々の安心につながります。
また、周辺環境や立地条件を考慮して虫の発生源を最小化する設計も有効です。工場を建設・リニューアルする際は、「防虫設計」を盛り込むことが企業の信頼と品質を守る第一歩となります。
ファクトリアが手がけた工場の防虫対策事例
ここでは、実際に防虫対策を施した工場の事例を通して、効果的な取り組み内容をいくつかご紹介します。
防虫対策を設計段階から徹底的に取り入れています。生魚を扱う「さばき場」では、壁と床の境界を曲面(R加工)にして汚れや水分が溜まらない構造にし、床には緩やかな勾配をつけて排水口に自然に水が流れる設計としました。
作業エリアごとに壁で区切り、空調や温度をゾーンごとに変えることで、交差汚染や虫の繁殖リスクを低減。さらに、工場内の動線を「原料搬入→処理→包装→出荷」まで一直線に整備し、従業員が後戻りせずに作業できることで、清潔管理と防虫効果を自然に維持できる環境を実現しています。対米HACCP認証に対応した最新の設計と施工を行いました。
防水・排水設備の最適化や、冷蔵・冷凍庫の天井裏結露対策により、虫やカビの発生リスクを低減。また、異物混入対策や温度管理、作業効率向上を目的として、プラットフォームやドックシェルターを採用し、原料搬入・出荷作業の安全性を確保しました。
外部開口部には防虫ブラシを設置し、虫の侵入を物理的に防止。さらに、エアカーテンや防虫専用LEDで飛来虫対策を行い、ソックダクトや温度集中管理、ステンレス製の桝・側溝を活用することで、清潔で安全な作業環境を実現しています。
建物のハード面で生産性と衛生面、社員の負担軽減を同時に考慮した設計を採用。壁・天井には温度管理が容易な断熱パネルを使用し、結露防止の換気システムや加工場の天井裏の温湿度管理システムで衛生環境を維持。
さらに、断熱性のあるオーバースライダーや高速STS、プラットフォームとドックシェルターを導入することで、異物侵入防止や温度管理、作業効率の向上を図りました。外部開口部には防虫ブラシを設置し、虫の侵入リスクを低減しています。
HACCP基準に対応した衛生管理を徹底。原料搬入から製造ラインまで一方通行の動線で交差汚染を防ぎ、外部開口部には防虫ブラシを設置しています。
ドックシェルターやプラットフォームで異物混入リスクを低減し、サニタリー室や衛生区分けにより作業環境を清潔に維持できるよう仕上げました。設計段階から防虫対策を組み込むことで、長期的に安全で高品質な製品の生産を実現しています。
HACCP対応の水産加工工場。製造エリアは防虫対策や温度管理に配慮した衛生的な空間に仕上げました。
工場内部はFSSC22000取得に対応。各所に防虫対策を施した衛生的な空間を実現した事例です。
▶ファクトリアのその他の事例:工場建設・工場建築のファクトリアの施工実績一覧
工場や倉庫の防虫対策はファクトリアにお任せ!
工場や倉庫での虫の発生・侵入はさまざまなリスクをはらんでいます。本記事内で紹介した効果的な防虫対策を講じるとともに、虫を発生させない、侵入させないよう全従業員の意識を高めましょう。
ただし、虫は一度発生してからでは手遅れになることも多いのが現状。そのため、工場や倉庫といった建物に施す防虫対策は、工場を建設する設計段階から検討するのが重要です。
害虫被害を生まない工場設計や工場建設なら私ども【ファクトリア】へお任せください。【ファクトリア】は、確かな工場建設実績と、これまでの経験を通じて得たノウハウを多数蓄積しており、「工場建設のトータルサービスブランド」として企業価値を高める工場づくりを目指しています。
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