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快適な工場の休憩室はいいこと尽くし!参考になるアイディアと実例紹介

御社の工場では休憩室を活用できているでしょうか?工場の休憩室を快適にすると、従業員のためになるのはもちろんのこと会社にとってもいろいろなメリットが得られます。

この記事では工場の休憩室を快適にする具体的なアイディアと、休憩室と法律、メリット・デメリット、快適な休憩室の実例についてまとめます。企業のご担当者様はぜひ参考にしてみてください。

工場の休憩室のパターン

工場の休憩室にはいくつかパターンがあります。

まず、調理場のある食堂と兼用の場合です。椅子とテーブルが並んでいて、食後や食堂として利用していない時間帯はそこに座って休めるようなスペースです。席数と従業員数のバランスによっては、食後は別の休憩スペースがないとほかの人が食事できなくなる場合もあります。

調理場はないけれども、仕出しなど弁当を食べるような半食堂的なスペースになっている場合もあります。調理場がない分スペースを広く取りやすく、その分席数も増やすことができます。導入例が多いのではないでしょうか。

畳敷きだったりソファが置いてあったりするなど、テーブルがなく横になれるスペースが用意されている場合もあるでしょう。勤務体系が夜勤や交代制の工場の場合、こういったスペースが用意するケースもあります。その場合は、仮眠室と兼用していることもあるでしょう。

建物の規模が小さい場合や従業員数が少ない場合に多いのが、昼休みで使わない会議室などを兼用している場合です。事務室の会議スペースや接客スペースを利用しているケースも見られます。

休憩室を作る場合はどのパターンにするのか、あるいは既存の休憩室を快適にしたいなら現在はどのパターンなのかを確認しておく必要があります。

工場の休憩室を快適にするアイディア

次に、工場の休憩室を快適にするアイディアを紹介します。

・内装をおしゃれにする

・座席などのレイアウトを工夫する

・防音・騒音対策を行う

・空調・換気の設備を整える

・移動時間が短い場所に配置する

・横になれるスペースを作る

・窓・照明など明るさを確保する

・飲み物などを提供する

使う側からすればどんな休憩室が快適かをイメージすると理解しやすいでしょう。1つずつ見ていきます。

休憩室のアイディア|内装をおしゃれにする

まず、内装をおしゃれなデザインにするという方法があります。工場の内部はどうしても機能重視で無機質になりがちです。工場内部とのギャップがあるほど気分転換にもなり、休憩室の内装がおしゃれだとリラックスしやすくなります。

内装デザインのテイストはいろいろなパターンがありますが、無機質でクールなおしゃれさより温かみ・柔らかさがある方が休憩室向きです。具体的には、「ナチュラル」「シンプル」「ウッディ」のようなイメージです。グリーンを配置してもリラックスしやすくなります。

休憩室のアイディア|座席などのレイアウトを工夫する

座席などのレイアウトを工夫することで快適さもアップします。テーブル・椅子を置くかどうか、置くならどんなタイプか、どんなレイアウトで置くかなどを工夫します。

テーブルと椅子は、カウンター風・カフェ風・ローテーブル+ソファなどいろいろなパターンがあります。さらに1人用・グループ用などの違いもあります。いろいろなサイズを配置しておくと従業員の好みや状況にフレキシブルに対応できます。

なおスペースを食事用にも使うのかどうかなど、用途によっても変わります。休憩スペースをはっきり仕切ることは難しいかもしれませんが、パーテーションなどで用途別に区切ってレイアウトするのも一案です。

休憩室のアイディア|防音・騒音対策を行う

とくに工場内部と休憩室が隣接している場合は、防音・騒音対策が重要です。休憩室にいても工場の音が聞こえると落ち着かないでしょう。逆に仕事中に休憩室の話し声などが聴こえると作業に集中できません。

また仮眠スペースが共用など、場合によっては休憩スペース内でも用途に応じて対策をした方がよい場合もあるでしょう。防音タイプのパーテーションもあるので、そういった場合に活用することができます。

休憩室のアイディア|空調・換気の設備を整える

快適な環境づくりには、室温のコントロールは必須です。せっかくの休憩室なので、空調設備は整えたいところです。食品関係など、作業場所が高温だったり逆に寒い中での作業になったりする場合にとくに当てはまります。そうでない場合も、工場内は空調がないことが多く、夏は暑くて冬寒いものです。休憩所が適温だと心身ともに休まります。

換気設備の設置も当然かもしれません。やはり作業環境によっては、ほこりっぽかったりにおいが強い場合もあります。キレイな空気はリラックスさせてくれます。

そのほか、タバコの煙にも配慮しましょう。喫煙所は別に作る、休憩室を分煙にするなどの対処が必要です。

休憩室のアイディア|移動時間が短い場所に配置する

移動時間が短い場所に休憩室を配置することも快適さにとって大切です。休憩室が遠いと使いにくく、敬遠されてしまう場合もあります。とくに長い昼休みはともかく、午前・午後の中休みも利用してほしいならなおさらです。移動に時間がかかると休憩する時間がなくなってしまいます。あるいは移動のせいで疲れてしまっては本末転倒です。

すでに休憩室がある場合はやむを得ませんが、増築など新しく用意する場合は配慮が必要です。比較的場所の融通が利くプレハブタイプの休憩室もあります。

休憩室のアイディア|横になれるスペースを作る

どんな用途の休憩室を用意するかにもよりますが、横になれるスペースがあるとゆっくり休むことができます。とくに交代制・夜勤のある工場、拘束時間が長く休憩時間も長い場合におすすめです。食事スペースと休憩スペースを分けて、休憩スペースは畳敷きにしたり仮眠用のソファを入れたりするのも1つの方法です。短時間でも昼寝すると仕事のパフォーマンスが上がるという研究結果もあります。

なお厳密には休憩室とは違うのですが、従業員数によっては横になれるスペースを確保することが法律で義務付けられています。詳しくは法律の項で後述します。

休憩室のアイディア|窓・照明など明るさを確保する

窓や照明を工夫して休憩室を明るくすることでも快適さが生まれます。工場内は照度が定められていますが、作業内容によってはコスト面などから基準ギリギリで薄暗いこともあります。大きな窓を設置したりして外が見えるようにすると、開放感が生まれるほか部屋も明るくなります。気分転換につながります。

ただし当然仮眠スペースなどは逆に薄暗くすることが必要です。用途に合わせて対応しましょう。

休憩室のアイディア|飲み物などを提供する

最後にご紹介するのは、休憩室で飲み物や軽い食事が取れるようにする方法です。飲み物の例を挙げると、ウォーターサーバー・自動販売機・コーヒーメーカーなどが挙げられます。福利厚生として会社が全額負担したり一部費用を補助するケース、従業員が自主的に管理するケースなどがあります。

飲み物関係以外にも、電子レンジや冷蔵庫、テレビ、マッサージチェアなどがあると快適さがアップします。

工場の休憩室は法律で決められている?

「休憩室」の設置を義務付けた法律はありませんが、「休養室」は従業員数によって設置義務があります。「休養室」とは、体調が悪くなった時に横になって休んだり救急車を待つことができる場所のことです。

労働安全衛生法が定める労働安全衛生規則および事務所衛生規則において、休養室の定めがあります。常時50人以上または常時女性30人以上の労働者を使用するときは、男性用と女性用に区別して休養室を設置しなくてはなりません。横になれるスペースが男女別に必要だということです。ただしいつでも使えるようになってさえいれば、専用のスペースでなくても問題ありません。なお留意点としてプライバシーと安全の確保も求めています。

休憩室についての定めはありませんが、厚生労働省が留意点を挙げています。「事業場の実状やニーズに応じて、休憩スペースの広さや設備内容について衛生委員会等で調査審議、検討等を行い、その結果に基づいて設置する」ことが求められています。

休憩室のメリット

休憩室を設置することにはメリットが多くあります。具体的には次の3点が挙げられます。

・社員の作業効率が高まる・ミスが減る

・社員同士のコミュニケーションが密になる

・社員の満足度が高まる

1つずつ見ていきましょう。

メリット|社員の作業効率が高まる・ミスが減る

休憩室を設置することには、作業の効率が高まったりミスが減ったりするというメリットがあります。

休息を取ると、体や頭の疲労を解消したりリフレッシュしたりすることができます。その結果、集中力や体力が元に戻ります。心身がよい状態で業務に当たれば、仕事のクオリティが上がり、効率よく作業を行ったりミスを減らしたりすることが可能です。

商品の品質などにもよい影響となって、会社の業績にとってもプラスにつながります。

メリット|社員同士のコミュニケーションが密になる

休憩室があると、社員同士のコミュニケーションが密になります。リラックスして雑談すれば、気分転換になるだけでなく仲間意識が強まります。仕事の話をするなら、情報を共有することにつながります。

また休憩室は部署別に席が決められているわけでもないため、他部署の人とのつながりも生まれやすくなります。たまたま隣に座った人と仲良くなって、社内のネットワークが広がることもあるでしょう。このように休憩室はコミュニケーションの場となり、それは会社にとってプラスとなることだと言えます。

メリット|社員の満足度が高まる

また休憩室があるおかげで従業員は快適に休むことができるようになり、従業員の会社への満足度が高まります。逆に「ゆっくり休める場所がないと、従業員の評価が下がる」と言った方がよい場合もあるでしょう。落ち着いて休めないと、徐々に仕事をやる気がしなくなってしまいます。ひどい場合には不満要素として離職のきっかけの1つになりかねません。

しかし休憩室があれば落ち着いて休んで英気を養うことができます。さらに休憩室がおしゃれだったり快適度が高い場合は、会社への評価も高まります。会社としてもアピールポイントになり、人材の採用活動にプラスに働く可能性もあるでしょう。

休憩室のデメリット

メリットがある一方で、休憩室の準備や運営にはいくつかデメリット・注意点もあります。

・休憩の時間が長くなる

・作業のスペースが狭くなる

・費用がかかる

1つずつ見ていきましょう。

デメリット|休憩の時間が長くなる

休憩室が快適だと、そのせいでギリギリまで休憩してしまう可能性があります。あるいは時間オーバーするまで休んでしまうこともあるかもしれません。また作業場から休憩室までの動線がよくなかったり遠かったりする場合も、仕事の開始時刻に遅れる可能性が高くなります。

仕事の効率を高めるはずの休憩所が効率を下げてしまっては本末転倒です。チャイムを鳴らしたり、設置する時計の大きさや場所を工夫したりして対策しましょう。

デメリット|作業のスペースが狭くなる

当然ながら、休憩室を作るとその分仕事のための作業スペースが狭くなってしまいます。広い工場ならまだしも、小さな工場の場合はとくに影響を受けやすいでしょう。広い工場でも、プレハブを設置したり増築したりする場合は場所に注意しなくてはなりません。荷捌きやフォークリフトなどの作業効率に影響する場合もあるからです。

広い休憩室はしっかり休めてメリットもありますが、業務に支障がない範囲で調整することが必要です。

デメリット|費用がかかる

これも当然のことなのですが、休憩室には費用がかかります。増築したりプレハブを設置したりする場合はもちろん、既存スペースの有効利用でも設備を導入するためのコストがかかります。

休憩室を維持するのにも、日々の水道光熱費などの費用が必要です。空調など快適で便利な環境にしようとするほど、イニシャルコストとランニングコストの両方がかさむことになります。出費そのものをなくすことはできないので、導入・運用する設備の優先順位を決めて予算内に収めるよう努力をしましょう。

ファクトリアの休憩室の例

私どもファクトリアは数多くの工場建設を手掛けてきましたが、休憩室にこだわりを持たれていた企業様も数多くいらっしゃいます。ここでは当社の施工例の中から、いくつか休憩室の実例をご紹介したいと思います。

 

・有限会社与助丸商店様(千葉県南房総市)

ナマコやあわびの加工を行う工場での事例です。壁は白くシンプルな内装にしつつ、木目調の長テーブルと暖色系の照明で温かみのある落ち着いた空間を目指しました。室内窓も設けて、従業員同士のコミュニケーションを促します。

有限会社与助丸商店

・株式会社大森様(宮城県気仙沼市)

カツオのタタキを製造する工場での事例です。美しい木目の天井と床、窓を取って明るく開放的な空間にしました。オーナーシェフの手作り料理が食べられるちょっとこじんまりしたレストランのような、女性目線での空間デザインとなっています。

株式会社大森

・株式会社久保製作所様(埼玉県入間市)

精密部品加工の工場での事例です。広々とした休憩スペースに丸テーブルを配置。明るい暖色系でまとめた中に、アクセントカラーとして青をプラスしてあります。モチベーションが上がるよう、シンプルで落ち着いたデザインにまとめました。

株式会社久保製作所

・日本テクノロジーソリューション株式会社様(兵庫県神戸市中央区港島南町)

「包装」と「放送」の2つのホウソウを手掛ける企業での事例です。海に面した2階にあり、大型カフェのような、シンプルで開放感のある空間としました。「社員の仕事場」「休憩所」「全体会議室」「外部向けセミナールーム」など多目的なスペースとして活用できます。

日本テクノロジーソリューション株式会社

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落ち着いて休める休憩室は、気分転換や休息によって作業効率を高めます。その結果、従業員にも会社にもよい影響をもたらします。

もしも休憩室をはじめ機能性とデザイン性の高い設備を持つ工場建設をご検討中でしたら、ぜひ私どもファクトアリアにご相談ください。ファクトリアは快適な作業環境を実現し、企業価値を高める工場を目指す「工場建設のトータルサービスブランド」です。よりよい生産環境造りの一環に、社員食堂や休憩室などスタッフのモチベーションアップまで考えた提案も行っています。

ご興味がおありの場合は、お気軽にお問い合わせください。

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