かっこいい工場はいいことづくめ!おしゃれな外観にすべき理由と作り方
工場の外観と言うと、武骨で無機質なイメージが強いのではないでしょうか。またそれで構わないと思われがちでもあります。
しかし外観にもこだわると、さまざまなプラスの効果があります。この記事では、おしゃれな外観のメリット、作るうえでの考え方、参考になる施工事例をまとめました。工場の建設を検討中でしたら、ぜひ参考にしてみてください。
かっこいい・おしゃれな外観の工場のメリット
工場をかっこいい・おしゃれな外観にするメリットを紹介します。外観にこだわることによってよい印象を与えることができるようになり、それに伴ってさまざまな効果が生まれます。具体的には、次のような効果が期待できます。
・求人に有利になる
・社員のモチベーションが上がる
・周辺住民からのイメージがよくなる
・企業のイメージや価値観を伝えられる
1つずつ見ていきましょう。
メリット➀求人に有利になる
外観がよいと、求職者のイメージがよくなり求人にプラスの影響があります。そもそも武骨な工場がほとんどなので、おしゃれにするだけで差別化することが可能です。
目を引くので覚えてもらいやすく、親近感を持たれやすくなります。また社員以外の多くの人にとっては、外観でその会社やその工場・職場のイメージが決まります。おしゃれな外観にすると、「中もキレイで働きやすそう」「あんな工場で働いてみたい」と思ってもらえるようになります。もちろん内装や設備も大切なことはお忘れなく。
メリット②社員のモチベーションが上がる
建物が新しいだけでも社員のモチベーションは上がりますが、おしゃれだとさらに上がります。応募者が「あんな工場で働いてみたい」と思うなら、社員は「こんな工場で働けてよかった」と思うでしょう。
仕事上の設備や、食堂・休憩室など福利厚生の設備も整っていればなおさらです。設備ともども外観によっても、モチベーションが上がって業績が向上したり離職防止にも有利になる可能性があります。
メリット③周辺住民からのイメージがよくなる
近隣の人の中には工場ができると不安に思う人もいますが、魅力的な外観はそのイメージを変えることができます。そもそも新しい工場は厳しい規制にのっとり環境に配慮した設備計画を行います。つまり安全性が高いのですが、魅力的な外観は安全なイメージを増強します。
可能な場合は工場を見学できる構造にすると、さらに親近感を増すことができます。
メリット④企業のイメージや価値観を伝えられる
環境問題に取り組んでいる・開放的な社風・アットホームな雰囲気など、それぞれの企業にはイメージや価値観があります。そういった姿勢や哲学・イメージをデザインに反映させてメッセージとして役立てることができます。
企業を理解してもらうことで求職者や周辺住民からのイメージもよくなり、応募状況や対応が改善・向上するという正のスパイラルも期待できます。
外観にこだわることへの誤解
外観にこだわることには誤解もあります。次にそんな誤解についてまとめます。よくある誤解は次の3つです。
・費用がかさむ
・安全性・耐久性・利便性など機能が落ち
・内装にこだわれなくなる
これらはどれも実際には当てはまりません。1つずつ具体的に見ていきましょう。
誤解➀費用がかさむ
「外観にこだわると費用がかさむ」と思われがちですが、必ずしも高くつくとは限りません。建築の費用は、建築素材とデザイン(形状・構造)によります。例外的な場合を除けば費用が大きく変わることはありません。コストを抑えてもおしゃれな外観は可能です。
費用が変わる可能性があるのは、複雑な造形にする場合や、デザイン性優先にしたため強度を確保するのに特殊な構造となる場合などです。実績の多い建築会社ほどノウハウがあります。そういう建築会社を当たると、コストを削減しつつ造形にもこだわった外観が可能な場合もあります。
誤解②安全性・耐久性・利便性など機能が落ちる
機能面でも、よほど特殊な造形・形状でない限り外観をおしゃれにしても問題ありません。そもそも安全性や耐久性など、規制の範囲内でなければ建築することができません。おしゃれ・かっこいい外観にしたからと言って、問題となるレベルで機能が落ちることなどありません。
おしゃれさと機能性を両立させることは可能です。ご安心ください。
誤解③内装にこだわれなくなる
外観をおしゃれにすると内装にこだわれなくなるというのは、根拠のない全くの誤解です。
すでに述べたように費用面・構造上どちらから見ても、おしゃれな外観にしたからと言ってほかの何かに影響が及ぶことはありません。内装と外観は直接は無関係です。両方を同時におしゃれにすることが可能です。
かっこいい・おしゃれな外観にする方法
かっこいい外観・おしゃれな外観作りの方法・考え方についてまとめます。いろいろな方法が考えられますが、デザインに起こしやすいのは次の3つの方法です。
・色を決める
・コンセプト・メッセージをデザインに映す
・ほかの事例を参考にする
1つずつ見ていきましょう。
方法➀色を決める
色をはじめに決めるという方法があります。色はイメージ作りの大きな要素なので、色を決めるとほかもおのずと決まってきます。
会社のイメージカラーがあればそれを取り入れてもよいでしょう。あるいは次の項ともかかわりますが、発信したいイメージやコンセプトをもとに決めてもよいでしょう。たとえば暖色で温かさを表現したり、寒色で正確さ・生真面目さを表したりすることが考えられます。あるいは環境問題への取り組みをグリーンで表現するといった例もあります。
方法②コンセプト・メッセージをデザインに映す
コンセプトやメッセージをデザイン(造形・形状)で可視化するという方法もあります。たとえば風通しの良い社風なら、開放的なデザインで表現することができます。近隣に愛される工場としたいなら家のような温かみのあるデザインを採用すればよいでしょう。あるいは歴史ある企業なら、重厚で落ち着いたデザインで歴史を感じさせる事ができます。
シンプルさで清潔感や誠実さを、金属を使って正確さをイメージさせるなどといった方法もあります。あえて目を引く意匠をプラスして遊び心を表現することもできます。
実績の多い建築会社なら、イメージや伝えたいことを伝えればデザインに落とし込んでくれるでしょう。
方法③ほかの事例を参考にする
また純粋に造形・カタチとして、気に入った事例があればそれを参考にするのもよい方法です。
デザインに意味を込めたいときも、具体的な造形を決める際にはほかの事例が参考になります。雰囲気・イメージが先にあるなら、それをもとに希望に合うデザインを探してもよいでしょう。たとえば、曲線を取り入れたい・ガラス張りのファザードにしたいなどといった場合です。
弊社の施工事例
最後に、私ども「ファクトリア」の事例をご紹介します。ここでは次の10個のデザインをご紹介します。
・色でスタイリッシュさを表現
・戦略・コンセプトをデザインで表現
・復興のシンボルを目指したデザイン
・曲線で人目を集めるデザイン
・「工場らしくない工場」を目指したデザイン
・ヨーロッパのワイナリーのようなデザイン
・カーテンウォールによる開放的なデザイン
・交通量に合わせたシンプルなデザイン
・地域の方々に愛される温かみのあるデザイン
・伝統を守りつつ新しい時代をイメージしたデザイン
事例はイメージをふくらませるのに役立ちます。ぜひ参考にしてみてください。それでは、1つずつご覧ください。
事例➀色でスタイリッシュさを表現
HACCP対応の水産加工工場の事例です。海や空を連想させるような青をベースに一部に白をプラスした色使いで、爽やかさとスタイリッシュさを表現しました。外観の造形もすっきりとシンプルなので、色使いのシンプルさと合わせてお互いに引き立て合うようなデザインとなっています。内装は白をベースに一部に青を配置、外観との連続性を意識しています。
竣工は2022年2月、鉄骨造2階建の建物です。面積は延床 1,384.65㎡となっています。
【実績紹介ページURL】
事例②戦略・コンセプトをデザインで表現
包装機械と放送企画の2つの「ホウソウ」からさまざまな提案を行うソリューション企業の本社兼工場の事例です。「国内外へ広く飛び出すための発信基地」を表現するため、コの字型に黒い部分を作りつつ白い部分と大きく取ったガラスで抜け感・開放感を表現しています。また多くの面をガラス張りとし、風通しの良い開放的な社風にふさわしいデザインを目指しました。
2018年竣工、鉄骨造2階建の建物です。面積は延床 1,534.30㎡となっています。
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事例③復興のシンボルを目指したデザイン
ソーセージやハム・ベーコンなど食肉加工品を製造する工場の事例です。東日本大震災の被災地に位置しているため、復興のシンボルとなるデザインを目指しました。黒を基調としたシンプルで力強さを感じさせるデザインになっています。社訓にある「常に前向きに考えよう」と結びつくような、災害からも立ち上がる意志とたくましさを表現しました。
2016年竣工、鉄骨造1階建の建物です。面積は延床 621.92㎡となっています。
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事例④曲線で人目を集めるデザイン
半導体関連製品の製造装置など、精密部品加工の工場の事例です。人目を集めるような曲線を活かしたファザードのデザインとなっています。外壁の色のベースは白ですが、曲線部分は茶系に色を切り替えました。内装も白をベースに茶色を随所に配置し、外観と連続した温かみのある落ち着いたデザインになっています。また来場者が工場内部を見渡すことができるよう、2階に見学通路を設けてあります。
竣工は2021年、鉄骨造2階建の建物です。面積は延床 1,357.803㎡となっています。
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事例⑤「工場らしくない工場」を目指したデザイン
ダイヤモンドワイヤーを製造する工場です。「工場らしくない工場」を目指し、ファサードのデザインにこだわりました。正面出入り口のある面は総ガラス張りとし、「さて、その次は」という個性的な社訓に現れたいつも次にチャレンジし脱皮していく社風がデザイン化されています。また製造現場をお客様に見ていただきたいとのご要望から、工場見学通路を設けました。
2015年の竣工で、鉄骨造2階の建物です。面積は延床 3,647.08㎡となっています。
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事例⑥ヨーロッパのワイナリーのようなデザイン
ワインの醸造工場の事例です。ワインレッドの屋根に暖色系の壁と温かみのある色使い。とんがり屋根や煙突を配し、ヨーロッパのワイナリーのようなデザインで隣接する直営店舗とイメージが乖離しないよう工夫しています。工場内には見学通路を設け、一般のお客様が見て楽しんでいただける工場を目指しました。地域密着型の親しみのあるデザインになっています。
2006年の竣工で、鉄骨造2階の建物です。面積は延床 2,093㎡となっています。
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事例⑦カーテンウォールによる開放的なデザイン
自動車用鋳物部品を製造する工場の事例です。当初より研究施設棟としての位置付けであったため、部品工場というイメージとは一線を画せるデザインを目指しました。玄関周りにカーテンウォールを採用したのが大きなポイントです。採光と開放感を演出し、明るく広々とした印象のファザードとなっています。また工場見学通路も設けてあります。
竣工は2008年で、鉄骨造3階の建物です。面積は延床 2,938㎡となっています。
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事例⑧交通量に合わせたシンプルなデザイン
畳を製造する工場の事例です。交通量の多い道路に広く面しているため、シンプルさを意識した外観デザインとなっています。全体はグレー・一部だけ色を黒の切り替えとし、色でもシンプルさを表現しました。周囲になじみつつ、シャープな印象を与える外観です。ロゴマークのデザインも行い、ブランディングにも関わらせていただきました。
2020年8月の竣工、鉄骨造3階建の建物です。面積は延床 527.25㎡となっています。
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事例⑨地域の方々に愛される温かみのあるデザイン
食肉の加工場兼店舗の事例です。地域の方々に愛されるよう、地域の掲示板の設置や暖かい雰囲気の店舗デザインとなっています。壁面はタイル貼りで、店内正面の壁面もイメージの連続するレンガの意匠を施しました。工場部分は清潔感のある白を基調にしたシンプルなデザイン。見学通路も設置しました。食品を扱う工場と地域密着の店舗にふさわしいイメージを実現しています。
2019年の竣工で、鉄骨造2階の建物です。面積は延床 326.46㎡となっています。
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事例⑩伝統を守りつつ新しい時代をイメージしたデザイン
140年の歴史を持つ酒造会社の事例です。東日本大震災で旧本社店舗と酒蔵が全壊。新たに店舗併設の蔵を建てることとなりました。伝統を守りつつ、新たな時代へ向かう復興の象徴となるよう意匠にこだわった設計としました。半分は黒を基調とした伝統の重みを感じさせるデザイン。もう半分は白を基調とした未来を感じさせるデザインに、アクセントとして木目の出入口をプラスしました。イメージをはっきりと分けたデザインになっています。
2019年竣工、鉄骨造2階の建物です。面積は延床 759.97㎡となっています。
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外観にもこだわった工場建築ならファクトリアにご相談を
外観にもこだわった工場建築なら、私ども「ファクトリア」にご相談ください。
ファクトリアは快適な作業環境を実現し、企業価値を高める工場を目指す「工場建設のトータルサービスブランド」です。2017年に「グッドデザイン賞」を受賞しました。
上記のほかにも多数の実績があります。蓄積したノウハウをもとに、外観のほか動線やゾーニングなど機能面でも使い勝手のよいデザインをご提案させていただきます。
外観を含めたデザイン・機能・コストのバランスが取れたより良い生産環境を創出します。品質はもちろんですが、コスト面でも追加費用の発生を抑えているのでご相談ください。
ご興味がおありの場合・ご質問のある場合はお気軽にお問い合わせください。ページ右上の「お問い合わせはこちら」よりご連絡いただけます。
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