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工場の改修・改善

工場・倉庫の屋根の総まとめ!素材別の解説と改修・有効活用方法

工場や倉庫を建てるとき、屋根は面積も大きいこともあり悩むポイントの1つではないでしょうか。素材ごとのコストや耐久性、修理についてなども事前に確認したいところです。また、近年屋根を有効活用する流れもあり、活用を検討したいご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、上記のような工場・倉庫の屋根の疑問にお答えします。企業のご担当の方はぜひ参考にしてみてください。

▼この記事でわかること

・工場の屋根材は、「波型スレート」・「折板屋根」・「瓦棒屋根」の3種類

・波型スレート…セメントと繊維を混ぜた素材を波形に成形したもの

・折板屋根…最近の工場の屋根の主流となっている角が台形になっているジグザグ状のもの

・瓦棒屋根…一定間隔に瓦棒を並べて、上から金属板を取り付けたもの

・工場の屋根を選ぶ際は、建物の規模と用途・耐久性・耐火性・断熱性・遮音性・地域や気候などを考慮し総合的に判断を

・工場の屋根のメンテナンス・改修には主に、屋根塗装・葺き替え・カバー工法がある

・工場の屋根は、太陽光発電や屋根緑化(屋上緑化)によって有効活用できる!

工場の屋根材3種類とは

工場の屋根材には、次の3つの種類があります。

 ・ 波型スレート

 ・ 折板屋根

 ・ 瓦棒屋根

まずそれぞれの特徴について、1つずつ見ていきましょう。

波型スレート

「波型スレート」は、セメントと繊維を混ぜた素材を波形に成形したものです。波の幅が広い「大波スレート」と小さい「小波スレート」があります。規格により大波スレートの波の幅は950mm、小波スレートは720mmと定められています。

以前はどちらも屋根に使われていましたが、近年は屋根に使うのは大波スレートが中心です。小波スレートは主に外壁に使われるようになってきています。

なお2004年以前に作られたスレート材はアスベストが含まれている可能性が高いので、解体する場合など注意が必要です。

折板屋根

「折板屋根」は「せっぱんやね」と読み、角が台形になっているジグザグ状に金属を折り曲げたものです。最近の工場の屋根の主流となっています。工場・倉庫のほか、体育館や自転車置き場などでもよく見かけるのではないでしょうか。

金属は、アルミ亜鉛合金めっき鋼板の「ガルバリウム鋼板」が多く使われます。ガルバリウム鋼板はアルミと亜鉛の特徴を合わせ持ち、従来の鋼板よりも耐久性に優れています。住宅用としても人気がある素材なので、見聞きしたことがあるかもしれません。

瓦棒屋根

「瓦棒屋根」は「かわらぼうやね」と読み、いわゆるトタン屋根のことを言います。ただし「トタン」は資材名で、瓦棒屋根も今はガルバリム鋼板が主流となっています。とはいえ最近では採用例はそれほど多くありません。

一定間隔に心木として「瓦棒」を並べて、上から金属板を取り付けてあります。心木を使わない工法もあります。

以下に、それぞれの素材のメリットとデメリット、メンテナンスの方法についてまとめていきます。

波型スレートのメリット・デメリット

まず、波型スレートのメリット・デメリット、修理やメンテナンスの方法についてまとめます。

波型スレートのメリット

波型スレートのメリットとして、まず耐久年数が長いことが挙げられます。耐久年数は約25年と言われています。そのほか耐火性に優れているため、火災のリスクを減らすことができます。また遮音性が高いのもメリットで、雨の日でも屋内が静かに保たれます。

比較的安価でもあり、扱いやすい屋根材だと言えます。

波型スレートのデメリット

波型スレートのデメリットとしては、砂埃や土埃が付きやすく汚れやすい点が挙げられます。一見風化しているように見える工場の屋根を見たことがあるのではないでしょうか。

また、スレート材自体の耐久性は高いのですが、固定するボルトのサビには注意が必要です。ボルトが錆びたりして欠落し、破損の原因となってしまうことがあります。

さらにすでに触れた通り2004年以前のものはアスベストに注意する必要があります。2004年以降のものは問題ありません。

波型スレートの修理とメンテナンス

波型スレートの修理やメンテナンスの方法には、部分補修(ボルト周り・ひび割れ部分)、塗装、カバー工法、葺き替えがあります。上記の順に安価となっています。

部分補修はボルトの防錆、シーリングを行います。なおシーリングの耐久年数は5年程度と言われています。塗装の場合、10年に1回が目安です。ただし天候などによって前後します。

カバー工法は屋根の上から金属板をかぶせる方法です。詳しくは後述します。葺き替えは最も耐用性が高い方法ですが、廃棄する屋根の処分などの費用も必要となり、コストがかかる難点があります。とくに2004年以前のスレート材の場合、アスベスト対策を行いながら葺き替えなくてはなりません。

折板屋根のメリット・デメリット

次に、折板屋根のメリット・デメリット、修理やメンテナンスの方法についてまとめます。

折板屋根のメリット

折板屋根のメリットとしてまず挙げられるのは、ジグザグになった形状によって強度が高い点です。またガルバリウム鋼板の場合は耐用年数が20~30年と長いのもメリットです。水が流れやすく耐水性が高いというメリットもあります。

さらに軽量なので建物への負担が少なく、耐震性が高いという点も挙げられます。コスト面でも、加工しやすいほか下地が不要なので低コストでの工事が可能です。

折板屋根のデメリット

折板屋根のデメリットについては、ガルバリウム鋼板以外の素材の場合錆びやすいということが挙げられます。とくにボルトで固定する「重ね」工法の場合は錆に注意が必要です。

また、折板屋根の裏側がそのまま屋内の天井部分になるため、断熱性が低いのもデメリットです。冬場に石油ストーブを使うと結露の原因にもなります。同じ理由で雨音などが直接屋内に響きやすく、遮音性が低いこともデメリットとして挙げられます。

折板屋根の修理とメンテナンス

折板屋根の修理とメンテナンスの方法も、部分補修、塗装、カバー工法、葺き替えがあります。上記の順に安価になります。

部分補修は、シーリング材充填や防水テープの貼り付けなどです。あくまで応急処置と考えましょう。塗装は錆など劣化予防のメンテナンスです。こちらも修理ではないので、雨漏りしてしまったあとに塗装しても雨漏りを防ぐことはできません。

塗装は15年ごとが目安ですが、年数より状態優先で判断しましょう。なお塗装をDIYで行うケースもありますが、塗装前のケレン(錆落とし)などかなり重労働となります。楽ではないという点は認識しておく必要があります。

瓦棒屋根のメリット・デメリット

最後に瓦棒屋根のメリット・デメリット、修理とメンテナンスについてまとめます。

瓦棒屋根のメリット

瓦棒屋根は、軽量かつ1枚が長尺なので耐震性が高い点がメリットです。また材料費が安く施工が簡単なので、コストを抑えることもできます。さらに継ぎ目がないため雨漏りしにくいのもメリットです。

瓦棒屋根のデメリット

瓦棒屋根のデメリットとしては、金属を使うため断熱性が低い点があります。また遮音性が低いのもデメリットです。やはり雨音が気になるかもしれません。

また基本的に瓦棒が濡れてしまうことはほとんどありませんが、軒の部分だけは濡れてしまうリスクがあります。濡れた場合は瓦棒の木材が腐食しやすいのもデメリットです。もちろん心木を使わない工法の場合はこのリスクは関係ありません。

瓦棒屋根の修理とメンテナンス

瓦棒屋根の修理とメンテナンスの方法は、安価な順に塗装、カバー工法、葺き替えがあります。

折板屋根と同じく、塗装はあくまで予防です。穴が空いたら塗装では対応できません。塗装は塗料の材質で塗り替えの時期が異なります。アクリル塗料なら5~8年、ウレタン塗料なら8~12年が目安です。

葺き替えの場合は、トタンの重量を前提に建物を設計してあるため、金属系への葺き替えのみとなります。ガルバリウム鋼板は価格がトタンと同程度ながら機能性が高いため、ガルバリウム鋼板に葺き替えるケースが増えています。

工場の屋根を選ぶ際のポイント

工場の屋根を選ぶ際には、単にコストや見た目だけでなく、次に紹介する多くの要素を総合的に検討することが大切です。それぞれのポイントを詳しく解説していきます。

建物の規模と用途

工場の屋根選定でまず重要なのは、その建物の規模と用途です。大規模施設の場合、耐久性やメンテナンス性を重視に優れており、広い面積を効率よくカバーできる折板屋根が多く採用されています。

一方、小~中規模の建物では、コストパフォーマンスに優れた波型スレート屋根や瓦棒屋根が選ばれることが一般的です。

また、工場内での生産活動内容や設置予定の設備、求められる機能(防音・断熱など)も屋根選びの重要な判断材料となります。

耐久性

工場の屋根に求められる耐久性は、建物を長期にわたり保護するために極めて重要です。例えば、ガルバリウム鋼板を使用した折板屋根は耐食性や耐候性に優れており、前述した通り20~30年と非常に長寿命です。

長期間にわたり外部環境にさらされるため、長期的な視点でコストと耐久性のバランスをよく考慮し、メンテナンスのしやすさや将来的な改修にかかる費用も見据えて屋根材を選びましょう。

耐火性

多くの工場では火災リスクへの備えが欠かせません。特に火災のリスクが高い化学工場や製造業においては耐火性を重視すべきでしょう。耐火性の高い屋根材を選定することで、従業員の安全と資産を確保し、万が一の火災時にも被害を最小限に抑えることが可能です。

また、遮熱や燃えにくさを考慮した特殊塗料や、断熱材と組み合わせることで金属屋根の耐火性能を向上させる工法も増えています。屋根材の種類だけでなく、こうした追加工法も踏まえて全体的な耐火性を計画的に高めることが大切です。

あわせて、関連法規や業界基準に適合しているかも慎重に検討しましょう。

断熱性

工場内の温度管理は、生産効率や製品の品質に直結するため、屋根の断熱性が重要です。断熱性能の高い屋根材を使用することで、夏季の高温や冬季の低温から室内を守り、空調設備の負荷を軽減できます。

例えば、断熱材を組み合わせた折板屋根や、遮熱塗料を施した金属屋根は、優れた断熱効果を発揮します。適切な断熱対策を施すことで、エネルギーコストの削減と快適な作業環境の維持が可能です。立地や用途に応じた最適な仕様を検討しましょう。

遮音性

工場屋根の遮音性は、作業の快適さや周辺環境への配慮・騒音対策の面で無視できない要素です。波型スレート屋根は遮音性に優れており、雨音や外部騒音を効果的に低減してくれます。

逆に、金属製の折板屋根は何も対策を施さない場合、雨音や風音が大きく工場内に響きやすいため、防音材の追加や二重構造の導入など工夫が必要です。

また、断熱材や吸音材を組み合わせた屋根構造を採用することで、さらなる遮音効果を得ることができます。快適な作業環境を実現するためには、遮音性の高い屋根材の選定が重要です。工場作業の特性や周辺環境の状況をふまえて、必要な遮音対策を検討しましょう。

地域や気候

工場が建てられる地域や気候条件も屋根材選びの大きな決め手となります。積雪の多い地域では雪の重みに耐えられる構造や材質が必要ですし、台風が頻繁に襲来する地域では風圧に強い屋根構造や防水性能の高い屋根材が求められます。

さらに、海岸付近など塩害が懸念される場所では、耐食性の高い金属材や塗装を施した屋根材の採用が長寿命化のカギとなります。立地ごとのリスクに応じて最適な屋根仕様を選択することで、トラブルのリスクを大幅に低減できます。

工場・倉庫の屋根の主なメンテナンス・改修方法の種類

工場や倉庫の屋根の寿命を延ばし、快適な作業環境を維持するためには、適切なメンテナンス・改修方法を選ぶ必要があります。

主な方法として、「屋根塗装」、「葺き替え」、「カバー工法」が挙げられます。次に、それぞれの工法について詳しく解説します。

屋根塗装

屋根塗装は、既存の屋根材の表面に塗料を塗布することで、防水性や耐久性を向上させる方法で、主に軽微な劣化が見られる場合に選択されるメンテナンス方法です。

工場や倉庫の屋根材によって適用の可否や効果が異なりますが、特に折板屋根では寿命延長や防錆に大きな効果があります。塗装はコストが比較的低く、工期も短いため導入しやすいのが特徴です。

断熱塗料や遮熱塗料を使用すれば、工場内の温度上昇を抑制し、省エネ効果も期待できます。

また、劣化が進行している場合は効果が限定的となる、構造的な問題がある場合には適用できないことなどに注意が必要です。

葺き替え

葺き替えは、既存の屋根を撤去し、新たな屋根材へ全て交換する本格的な改修方法です。この方法は屋根の劣化が激しい場合や、下地が損傷して補修が必要な場合に選ばれます。

葺き替えの最大の利点は、屋根材の種類を変更できるため、より軽量な素材や、断熱性・耐震性に優れた素材への変更も可能な点。

しかし、既存屋根の撤去・廃材処分等の手間やコストがかかること、作業期間が長くなりがちなことがデメリットとなります。費用も他の工法に比べて高くなりますが、屋根の寿命を大幅に延ばし、抜本的な改善が期待できるでしょう。

カバー工法

「カバー工法」とは、既存の屋根はそのままにして上から金属の屋根を重ねて二重葺きにする方法です。工場の屋根の場合、コストパフォーマンスなどの理由からほとんどの改修工事で採用されている方法です。

屋根が二重になるので、耐熱性・防水性などが高まるというメリットがあります。また廃棄が出ないため産業廃棄物の処理費が不要です。

デメリットとしては、屋根の重量が増して耐震性が低くなる点があります。また建物の構造によっては施工できない場合もあります。さらに技術的に高度な作業が必要なため、施工できる職人が少なく施工まで待たされることもあるようです。

費用面のメリットも!アスベスト含有なら特に有効

カバー工法の最大のメリットは、前述した通り既存屋根の撤去や廃材処分が不要なため、大幅なコスト削減が可能な点です。特に2004年以前に施工された屋根にはアスベストが含まれているケースが多く、葺き替え工事ではアスベストの除去や廃棄に多額の追加費用が発生します。

カバー工法であれば既存屋根を現状のまま封じ込めるため、アスベストの飛散リスクも抑えられ、工事自体もより安全かつ低価格で実施できます。費用面と安全面の両方から、アスベスト含有屋根にはとりわけ最適な手法と言えるでしょう。

工期・工場の運用に関するメリットも

カバー工法は解体作業がほとんどないため、葺き替え工事に比べて工期が大幅に短縮できるのが大きな優位点です。また、工場の稼働を止めずに施工が可能なのもメリットです。葺き替えは稼働を止めなくてはいけない場合があります。が、カバー工法なら生産ラインへの影響を最小限に抑えられます。

加えて、屋根が二重構造となるため断熱性や防音性が向上し、快適な作業環境作りにもつながるでしょう。工期短縮と生産ラインの継続的な稼働の両立を図りたい場合に、カバー工法は非常に理想的です。

屋根改修における工法別の費用相場

工場や倉庫の屋根改修費用は、選択する工法や屋根の面積、使用する材料、下地の状態によって大きく変動します。ここでは一般的な費用として、各工法の1平米あたりの相場を表で解説します。

 

1平米あたりの費用相場

屋根塗装

4,000円~8,000円程度

葺き替え

8,000円~20,000円を超える場合も

カバー工法

5,000円~10,000円程度

そのほか、費用には足場代や諸経費も含まれるため、詳細な見積もりを取りましょう。

【早わかり表】メンテナンス・改修方法を工法別・項目別に徹底比較!

工場や倉庫の屋根改修を検討する際、どの工法が状況に適しているかを一目で理解するための比較表を作成しました。コスト、工期、耐用年数、そして既存屋根の劣化状況別に特徴をまとめています。

こうした比較情報をもとに、建物の寿命や今後の運用方針を踏まえながら、最適なメンテナンスや改修方法選びの参考にしてください。

 

コスト

工期

耐用年数

既存屋根の適正

屋根塗装

◎低

◎短

△短期~中期

劣化が軽度

カバー工法

○低~中

○短

◎長期

劣化が軽~中程度

葺き替え

△中~高

△中~長

◎長期

劣化が激しい

この表からも分かるように、例えば屋根の劣化が軽微であれば低コスト・短工期の塗装工事、中程度ならバランス型のカバー工法、激しく痛んでいる場合は耐久性最優先の葺き替えが基本路線となります。

また、工法を選択する際には建物全体の維持年数や、工場の稼働状況、予算、今後の計画も総合的に考慮しましょう。

屋根の有効利用方法

工場の場合、屋根を有効利用する流れが近年起こっています。具体的には次の2つの利用方法があります。

 ・ 太陽光発電

 ・ 屋根緑化(屋上緑化)

どちらも、近年企業にも対応が求められているSDGsに関わります。直接利益に関わるメリットはもちろん、企業イメージのアップのような間接的なメリットもあります。それぞれについて見ていきましょう。

方法|太陽光発電

屋根を太陽光発電に活用する場合は、屋根の上に太陽光発電のパネルを設置します。どんな屋根の場合に可能なのか気になるかもしれませんが、ほとんどの屋根材が対応可能です。とくに折板屋根は地上に設置するより低コストに抑えられる可能性が高くなります。ただしどの屋根材も、建物の強度によっては補強工事が必要になる場合もあります。

パネルを設置した工場で消費する「自家消費」ほか、電力会社に売電する方法もあります。

関連記事:工場で「太陽光発電」を導入するメリット・デメリット!費用や補助金も解説

太陽光発電のメリット・デメリット

太陽光発電のメリットとしては、まず電気代削減が挙げられます。3割減が目安と言われています。また電気代高騰のリスクヘッジにもなります。余剰電力を売却することも可能です。もちろん設置にはコストがかかりますが、6年前後で工事代を回収できる場合が多いです。ただし規模などによるので、実際に導入する際には自社の場合にどうなるか計算が必要です。

SDGsへの取り組みの一環として対外的にアピールすることもでき、イメージアップにもつながります。税制の優遇措置もあります。

デメリットとしては、初期費用が掛かることが第一に挙げられます。また定期的なメンテナンスが必要です。そのほか、発電量が天候などに左右される点もあります。蓄電池などで安定化・平均化を図る必要があります。

さらに屋根にパネルを固定する際、固定方法によっては屋根に穴をあける場合もあります。施工の出来によっては雨漏りの原因になってしまいます。また導入する場合はあらかじめ加入している保険の内容を確認しましょう。火災保険の適用外になることもあります。

太陽光発電の費用の目安

設置費用については、経済産業省の報告書によると1kW当たりの設置費用は25万円程度となっています。規模によりますが、総額で2,500万~5,000万円程度かかります。内訳はパネルなどの設備費・工事費・設計費などです。なお金額は経済産業省のデータによる平均値で、実際は業者によって幅があります。信頼度などを含めてトータルで判断することが必要です。

そのほか蓄電池を設置する場合はその費用もかかります。産業用蓄電池は数百万円からと高額です。そのため、企業でも家庭用の比較的低価格の蓄電池を利用するケースもあるようです。

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方法|屋根緑化(屋上緑化)

「屋根緑化」「屋上緑化」は、屋上に植物を植えることです。工場の場合は屋上に直接土を入れて植物を育てるのではなく、植物を植えたトレイを設置することが多くあります。屋根緑化はヒートアイランド現象の対策として注目されています。

工場敷地内の緑地の面積の割合などを定めた「工場立地法」では、屋上緑地も緑地として認められています(緑化面積の1/4まで)。工法や技術が多様化しており、いろいろな屋根材に対応する方法が開発されています。たとえば、金属屋根の上に植物を植えたトレイを設置する、発泡スチロールとコケを一体化させたボードを設置するなどです。方法によりますが、屋根材は選ばないと言えるでしょう。

屋根緑化のメリット・デメリット

屋根緑化のメリットとしては、工場敷地の有効利用につながることが挙げられます。緑地面積の割合は法律で定められています。緑地の一部を屋根に移すことで、地上にスペースが生まれて設備として利用することが可能です。そのほか、屋根に直接日光が当たることがなくなるため、断熱性が高まったり屋根の劣化防止につながったりすることが挙げられます。また環境対策を行っている企業としてイメージアップになるといったメリットもあります。

デメリットとしては、屋根の重量が増して建物に負担が大きくなる、メンテナンスが必要といった点があります。さらに樋やドレンなど排水部分に土が溜まって、錆やコンクリートの破損・雨漏りなどの原因になる可能性もあります。

屋根緑化の費用の目安

屋根緑化の費用については、方法にもよりますがトレイ式の場合2万円/㎡ぐらいからが目安となります。ただしランニングコストも必要となるため、導入以降の費用も考慮に入れる必要があります。

助成金があるので助成金を利用した場合も試算してみましょう。また、断熱効果が高まった場合には空調費が削減できる可能性もあります。業者に事例をヒアリングして、光熱費への効果があるようならそれも反映させて試算を出しましょう。

工場・倉庫の建築ならファクトリアにご相談を

工場建築で屋根の素材や活用方法でお悩みなら、私ども【ファクトリア】にぜひご相談ください。ファクトリアは快適な作業環境を実現し、企業価値を高める工場を目指す「工場建設のトータルサービスブランド」です。

新築の場合は、制限が少ない中でのご提案が可能になります。ご希望の屋根材のデメリットを解消する設計や屋根の有効利用にも対応しやすくなります。品質はもちろんですが、コスト面でも追加費用の発生を抑えています。

ご興味おありの場合・ご質問のある場合は、お気軽にお問い合わせください。

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