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工場運営

工場の清掃で得られるメリットと清掃効率アップのための10の方法!

工場を安全かつ効率的に運営していくために欠かせないのが「清掃」です。工場の清掃には、生産性向上や異物混入リスク低減など様々なメリットがあります。

反対に、清掃を怠れば様々なリスクが生じ、工場の運営や企業全体にも悪影響を及ぼしかねません。

そこで本記事では、工場の清掃の重要性やメリット、工場を効率よく清掃する方法などをご紹介していきます。

工場の清掃の重要性

はじめに、工場における清掃の重要性をみていきましょう。

工場の清掃が大切な理由

工場における清掃は単なる美観の維持ではなく、様々な面で重要な役割を果たします。例えば、清掃が行き届いていないと滑倒事故や機械トラブルなどにつながる危険性が高まります。

また、衛生面では汚れやゴミが溜まることで害虫やカビが発生し、異物混入、製品品質の低下、従業員の健康被害を招きかねません。

さらに、整理整頓ができていないと必要なものがすぐに見つからず、作業効率が低下することもあるでしょう。

清掃を徹底することでこうしたリスクを未然に防ぎ、工場全体をより良い環境へと改善しつつ、持続的な発展につなげることができるのです。

工場運営に欠かせない「5S活動」

「5S活動」とは、工場などの作業場所を効率的に管理し、安全性と生産性の向上を目指すための活動基盤です。

・整理|不要なものを処分する

・整頓|必要なものをすぐに取り出せる最適な場所に置く

・清掃|きれいに掃除・メンテナンスをおこなう

・清潔|清潔な状態を維持する

・しつけ|4つのSを従業員全員が習慣づける

5S活動に取り組みそれが工場全体に定着すれば、工場の環境改善や維持が可能となるほか、次の項でご紹介するような様々なメリットに期待できます。

関連記事:工場の整理整頓の重要性|5Sの目的やメリットと取り組み方のコツ

工場の清掃によって得られる5つのメリット

適切な清掃が定着化できると、工場に様々なメリットが生まれます。主に挙げられるメリットは以下の通りです。

・業務の効率化・生産性向上

・異物混入のリスク軽減

・安全性の向上・労働災害の防止

・企業イメージの向上

・従業員のモチベーションアップ

1つずつ見ていきましょう。

業務の効率化・生産性向上

工場の衛生面は、業務効率や生産性に直結すると言っても過言ではありません。例えば、汚れていたり物が散らばっているような作業場では、どこに何があるか分からず道具を探すのに時間がかかります。

また、汚い環境で働くことは従業員のモチベーションを下げる原因となり、仕事の質まで低下させてしまう可能性があるのです。

一方、清掃を徹底し、キレイで清潔な作業環境を整えられれば、従業員のモチベーションもアップし、自然と生産性も向上していきます。

さらに、清掃効率が上がれば清掃にかかる時間が短縮され、空いた時間を生産活動に費やすことができます。その分、工場全体の売上や利益の最大化を狙えるでしょう。

異物混入のリスク軽減

工場における異物混入の主な原因として、掃除道具や備品の破片、毛髪などが挙げられます。

万が一製品に異物が混入してしまうと、製品を回収したり、取引先や消費者からの信頼を失ったりと、甚大な影響を与えることは言うまでもありません。

その点、清掃道具の整理整頓や、適切な管理と清掃によって清潔な状態が維持されれば、異物に「気付きやすい」環境が生まれるため、異物混入のリスクを大幅に減らすことができます。

特に食品を扱う工場など、衛生面が重視される業界にとっては大きなメリットと言えるでしょう。

安全性の向上・労働災害の防止

工具や資材が乱雑に置かれた工場など、清掃や点検などのメンテナンスが不十分な状況下では、転倒や怪我など、作業中に思わぬ事故を招くリスクがあります。

日々の清掃を徹底し、安全な環境、作業しやすい環境を整えられれば、労働災害を防ぐこともできるでしょう。

企業イメージの向上

工場には外部の方も多く訪れます。そうした際に、清掃が行き届いた清潔な工場であれば、訪問された方は、工場に対して良い印象を抱いてくれるはずです。もちろん、工場だけでなく、企業そのもののイメージアップにもつながります。

いつ・誰が見てもキレイな状態を保てるよう、工場での日々の適切な清掃は非常に重要です。

従業員のモチベーションアップ

前述した通り、汚れている作業環境は従業員のモチベーションを下げる要因となり、生産性も低下してしまう恐れがあります。

当然、清掃で作業環境が改善され、キレイな工場で勤務する方が従業員のモチベーションはアップするでしょう。

モチベーションを維持し続けられれば、業務効率化、生産性向上、離職率の低下など、副次的な効果にも期待できます。

工場の清掃効率をアップさせる方法

ここからは、工場の清掃効率をアップさせる方法についてご紹介していきます。

・整理整頓を徹底する

・R構造を取り入れる

・空間を作る

・高さがある物に注意する

・排水枡を設置する

・作業場ごとに必要な道具を揃える/使い分ける

・清掃方法のマニュアルを作成する

・従業員への教育を徹底する

・清掃のスケジュールを作成する

・業務用清掃ロボットを導入する

具体的にどのようなことをやるべきなのか、それぞれ見ていきましょう。

整理整頓を徹底する

清掃をしやすい環境を作るためには整理整頓が不可欠です。整理整頓は5Sの要素でもあり、整理整頓がされていないと、清掃の度に物を移動させる手間がかかります。

そのため、普段からモノの置き場所を決め、使用後は定位置に戻すように徹底しましょう。そうすることでスムーズに清掃を始められるだけでなく、作業中に必要な工具を探したり、道具の紛失に気付いて慌てたりすることも減り、業務効率アップにもつながります。

R構造を取り入れる

工場の清掃を効率よく行うには、「R構造」を取り入れるのも効果的。このR構造とは、壁と天井の間や、壁と床の境目が丸みを帯びている構造のことです。

壁と天井や床との境目はごみやほこりが溜まりやすいうえ、ごみが見えにくいことから掃除が難しいことがよくあります。

その点、R構造を取り入れることでごみが溜まるのを防ぎ、清掃がしやすくなります。工場を建設する場合、こうした「清掃しやすい工場づくり」が非常に大切です。工場の建築や改築を考えている方は、R構造の導入を検討してみてください。

改善事例:清掃しづらい工場を、もっと簡単に清潔な環境を維持できるクリーンな工場へ

その他の施工事例:工場建設・工場建築のファクトリアの施工実績一覧

空間を作る

工場内の設備の配置を見直すことで清掃の効率アップを図ることができます。

特に室内の床や壁に接している棚などはごみが溜まりやすく、清掃のために何度も動かす手間が発生します。そこで、床や壁とモノとの間に、清掃道具が入る空間を作ってモノを配置することで、ブラシやモップなどで清掃がしやすくなるでしょう。

十分な空間を作ることが難しい場合は、キャスター付きのものを活用するのもおすすめです。キャスターが付いていれば清掃の際に移動が必要であってもスムーズに動かせて、清掃も楽になります。

掃除道具や人が入る空間を確保することを意識して、余裕を持った「配置」を行ってみましょう。

高さがある物に注意する

ロッカーや棚など高さのある物の上は、ほこりやごみが溜まりやすいうえ、清掃するのも一苦労です。また、汚れが溜まり続けた結果、落ちてきた汚れが作業着や道具に紛れ込んでしまうと、異物混入の原因となりかねません。

こうしたトラブルを防ぐためにも、工場内や更衣室には、高さのある物の設置は避ける方が最善です。どうしても高さのある棚やロッカーの設置が必要な際には、上部に傾斜をつけるなど、工夫してみましょう。

排水枡を設置する

「排水桝」とは、排水に含まれるごみや汚れを沈殿させ、水のみを排出させる設備のことです。

よく聞く「排水溝」は汚水を受け止め、フィルターのように汚れを除去することで水を排出しますが、広い範囲で汚水を受け止めるため掃除の手間がかかり、悪臭も発生しやすい特徴があります。

一方「排水桝」は、水と一緒に流れてくるごみをキャッチし、水だけが流れる仕組み。また、カゴ付きの排水桝であれば、配管の詰まりの原因となるごみを簡単に取り除くことができ、トラップありのものなら防虫対策・悪臭対策にも効果的です。

工場で最も時間がかかると言われる水回りの清掃に費やす時間を短縮できることを考えると、排水桝の設置はベストな選択だと言えるでしょう。

作業場ごとに必要な道具を揃える/使い分ける

清掃用具は、清掃エリアや用途に合わせて必要な道具をそれぞれに用意しましょう。

もし汚れた場所を清掃した用具で、他の場所を清掃すれば、かえって汚れを広げてしまうことも…。そのため、汚染場所と清潔な場所の清掃用具はしっかり使い分ける必要があります。

また、同じ種類の用具を複数の場所で使う場合は、使用箇所別に違う色のテープを貼っておくなど、誰もが分かる状態で保管しましょう。

清掃方法のマニュアルを作成する

効率のよい清掃方法を記載したマニュアルの作成もひとつの方法です。従業員1人1人がマニュアルを見ながらこまめに清掃を行えば、正しい方法かつ短時間で清掃することが可能になります。

何より正しく行ってもらうことが重要。そのため、清掃箇所や工程、用具の手入れの仕方まで詳細に記載しておくことがポイントです。

従業員が見やすいようにイラストや写真を用いたり、清掃を怠った場合に起こるリスクを記載したりと、誰もが清掃の必要性を感じながら正しく取り組める環境を整備しましょう。

持ち運べるサイズの清掃マニュアルを配布したり、作業場所に掲示したりするなどして全員が取り組めるよう共有を徹底してください。

従業員への教育を徹底する

効率よく清掃できる環境が整ったとしても、従業員が清掃への重要性を理解しなければ適切な清掃を継続することは難しいでしょう。

従業員の教育は、「5S活動」で言うと「しつけ(習慣化)」にあたります。従業員に清掃の重要性や怠ることによるリスクを周知し、認識してもらう働きかけも重要です。

清掃のスケジュールを作成する

従業員による清掃を継続するためには、清掃のスケジュールを作成するのがおすすめです。毎日行うのであれば、例えば就業前や終業後など仕事に影響のない時間に組み込むのが一般的です。

また、予測できる繁忙期などは清掃の負担を減らしたり、閑散期に大がかりな清掃の予定を立てたりと、現場の稼動に配慮しながらスケジュールを立てましょう。

業務用清掃ロボットを導入する

近年、工場の清掃を担う業務用清掃ロボットの導入も増えています。清掃ロボットはプログラムに従って一定のルートと方法で清掃を行うため、人で行う清掃よりムラがありません。

また、初期費用はかかるものの、定期的な清掃業務に必要な人手を減らすことができるため、コスト削減ができるほか、従業員はこれまで清掃に費やしていた時間を他の業務に充てることができるようになります。

これにより、従業員は本来の業務に集中でき、全体の生産性が向上するなど様々なメリットをもたらしてくれるでしょう。

工場の清掃におけるポイントや注意点

最後に、工場の清掃におけるポイントや注意点について説明していきます。

・全体で取り組む

・機械を止めて安全第一で実施する

・床のひび割れには早急に対処する

・軽度な掃除は毎日が理想

・害虫・害獣駆除は専門業者へ依頼する

・危険な場所や清掃が行き届かない場所も委託する

1つずつ解説していきます。

全体で取り組む

従業員が毎日できる清掃には限度があります。少ない人数、そして短時間で広範囲を清掃しても、十分に手が回らず衛生面に不安が残ることもあるでしょう。

また、一部の人に任せるのではなく、全体に清掃の重要性を意識づけし、一体となって取り組んでいくことが職場の環境を維持・改善するためには非常に大切です。

なお、工場が広い場合はコストバランスを見ながら、人数を増やすまたは業者に委託するなどを検討してみてもよいでしょう。

機械を止めて安全第一で実施する

工場には至るところに大きな機械があったり、清掃に強力な洗剤を使用したりするため、危険が伴います。清掃だからといって気を抜くのは絶対にNGです。

機械の清掃をする際は必ず機械を止めてから実施するなど、十分に従業員の安全を確保する必要があります。

安全装置がついているから、危険性がないからと判断したとしても、思わぬ油断が事故につながる恐れもあるため、清掃のタイミングでは機械を止めることを徹底するようにしてください。

床のひび割れには早急に対処する

工場の床がコンクリートの場合、経年劣化によりひび割れが発生することがあります。このひび割れがどんなに小さくても、隙間に汚れが溜まりやすく、ほこりや油、ごみなどのさまざまな汚れが付着し、微生物や細菌の発生源になってしまうリスクも高いです。

また、それを放置したままでいると、汚れが溜まり続けるばかりで、足元が滑ったり、ひび割れがどんどん大きくなって躓いてしまったりと、怪我や事故のリスクも高まります。

そのため、ひび割れを発見したら早急に補修するようにしましょう。

また、高密度の材料を選ぶなど、工場の設計段階から床のひび割れを防ぐための計画も重要です。

軽度な掃除は毎日が理想

汚れはついた直後が最も落としやすいもの。そのため、簡単な掃き掃除やモップがけ、拭き取りなどは毎日こまめに行うのが理想です。

特に食品を扱う工場では汚れを1日放置するだけでも、雑菌の繁殖や害虫の発生リスクが高まります。従業員に清掃の重要性を意識づけし、習慣化させるためにも毎日の清掃をおすすめします。

害虫・害獣駆除は専門業者へ依頼する

まずは捕虫器や防虫シートなどを設置し、害虫や害獣の工場内への侵入を防ぐ対策が必要ですが、害虫や害獣のエサとなるものを日々の清掃で徹底的に排除することが望ましいです。

それでも万が一、害虫や害獣が発生した場合には専門業者に駆除を依頼しましょう。

関連記事:【倉庫や工場の防虫対策まとめ】発生源から考える防虫対策やリスク回避術

危険な場所や清掃が行き届かない場所も委託する

危険が伴う箇所や、機械や排水口の内部など、清掃が行き届かない場所についても専門の清掃業者に委託することがおすすめです。

費用はかかってしまいますが、清掃が不十分のために起きる雑菌の繁殖や品質低下などが起きてはそれこそ大問題です。従業員では手が回らない場所、高度な技術を要する部分は、プロの清掃業者に任せる方が安心でしょう。

なお、機械のメーカーによっては、アフターケアの一環として定期的に洗浄を行ってくれるメーカーもあるため確認してみてもいいかもしれません。

清掃しやすい工場づくりはファクトリアへお任せ

工場の清掃は一つの工夫で効率よく行うことができ、適切な清掃を継続できれば様々なメリットをもたらします。

なお、清掃は基本的に従業員が行うのが基本。衛生的な工場を維持するためには、従業員にとって負担とならず、日々の清掃が簡単にできる「清掃しやすい工場づくり」が必要です。

私ども【ファクトリア】は、清掃性に優れた空間設計や床塗装、ゾーニングを考慮したレイアウト提案など、清掃しやすい工場を設計の段階からご提案いたします。

工場建築のトータルサービスブランドとしてあらゆるニーズにお応えいたします。まずはお気軽にご相談ください。

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