
工場建設の流れまとめ|満足できる工場作りのポイントや施工事例もご紹介

工場を新しく建設する機会はなかなかないものです。そのため具体的な手順や必要になること・ポイントなど、わからないことがあるのが普通ではないでしょうか。しかし後悔しない工場建設のために、事前にどんなことを検討しておくべきか理解しておくと後々役立ちます。
この記事では工場建設の流れと、事前に検討しておくべきポイントをまとめます。工場建設をご検討中でしたら、ぜひ参考にしてみてください。
▼この記事でわかること
・工場建設のおおまかな流れは、①事業構想 ②基本計画 ③実施設計 ④施工 ⑤アフター
・工場建設の計画・設計時のポイントは8つ(①将来を含めた用途・コンセプト策定 ②ランニングコストの試算 ③労働環境・近隣への影響 ④関連する法律の確認 ⑤費用とのバランス ⑥動線計画・ゾーニング計画 ⑦工場の可変性・拡張性 ⑧信頼できる工場建設業者の選択)
・工場建設のスケジュール・期間設定の注意点は、①完成まで時間がかかるため綿密な計画を立てる ②工場建設途中での計画変更が難しい ③増築やリニューアルの場合は生産が止まるタイミングを逆算
・ファクトリアの豊富な工場建設施工事例をご紹介!
工場建設の流れ
まず、工場建設の流れをまとめます。ファクトリアでは、次のような流れで進めます。
工場建設の流れ |
|
1. 事業構想 |
・工場を建築、増築する経緯や条件、土地の状況などをヒアリング ・今後の事業構想をもとに、必要な工場の規模や内容を選定 |
2. 基本計画 |
・工場のプランニングを行い、概算の御見積をご提示 ・役所法規調査も同時に行い、建築に問題がないかを確認 ・御見積にご同意いただければ「ご契約」 |
3. 実施設計 |
・契約後、各種申請図面を作成 ・詳細な内容が決定次第、確認申請に移行 |
4. 施工 |
・創業希望時期に間に合うよう施工スタート ・スピーディーで安全かつ、確実に施工 |
5. アフター |
・引き渡し後も、ヒアリングと定期的な点検を実施 ・安心して長く使っていただけるようサポート |
それぞれの工程を具体的に見ていきましょう。
工場建設の流れ1~3 事業構想・基本計画・実施設計
電話やHPへのメッセージなど手段は様々ありますが、建設会社へ問合せをする所から工場建設の事業はスタートします。
問合せを受けた後は、実際に発注する側と建設会社で初回面談を行います。ここでは希望内容・コンセプトなどについて建設会社がヒアリングを行います。事業全体の中における新工場の位置づけや建設の目的・理由・背景などをまとめておき、相手に伝えましょう。さらに与条件も提示します。
建設予定地がある場合は、建設会社が各種の調査を行います。具体的には、敷地・地質、近隣・周辺などを調査します。それらをもとに、基本計画・基本設計を作成し、計画が法に抵触しないか法令確認を行います。そして見積もりを作成・提出されます。
見積もりや条件、その他信頼できるかなどさまざまな要素を考え併せて、業者を選定して契約へと進みます。契約後、基本設計をもとにさらに具体的な実施設計を作成して、確認申請・確認許可、建材の調達などに入ります。
発注側としては実際に工事が始まってからよりも、この計画・設計の段階での入念な準備が重要です。後に詳しくまとめますが、満足・納得のいく工場建設のためには細かな点まで検討しておくことが必要です。
工場建設の流れ4 施工
工事の準備ができたら、いいよ実際の工事に入ります。建物の建設の前に、必要に応じて地盤を強固にする基礎工事を行います。基礎工事の流れを確認しましょう。
工事を始めるにあたり、まず地鎮祭を行います。地鎮祭はその土地の神様に工事の安全などを祈るために行うものです。それと同時に、施主や施工業者、設計者・棟梁・職人など建設に関わる人が顔を合わせる機会でもあります。
〇地盤改良・基礎工事
地盤改良工事が必要と判断される場合は、建物の建設の前に地盤改良を行います。地盤改良の方法には3つあります。
・表層改良工法…セメントで地表周辺を固める方法
・柱状改良工法…良好な地盤まで円柱状の穴を掘りセメントと土を混ぜて固める方法
・鋼管杭工法…地中の固い地盤に鋼管の杭を打って建物を安定させる方法
それぞれ地質や地形に合う・合わないがあるほか、コストにも違いがあります。
そのほか、地盤に杭を打ち込んで地盤を強化する「杭工事」を行うこともあります。
地盤の問題がクリアになったら、基礎工事に入ります。捨てコン・墨出しと言われる作業を経て、鉄筋組立・コンクリート打設を行います。基礎工事は建物の荷重を支える基礎を作る工事で、非常に重要です。申請図面と違いがないか確認して工事を行います。
〇鉄骨・屋根・外壁・土間工事
基礎工事が完了したら、建物部分の建設に入ります。まず柱や梁となる鉄骨を組み上げる「鉄骨工事」を行います。ようやく建物ができるという実感が湧いてくるかもしれません。
次に屋根をふく「屋根工事」を行います。屋根材にはいろいろな種類・グレードがあります。耐久性や遮音性・耐火性に違いがあるので、工場の性格や将来の稼働予定などを合わせて屋根材を選びます。
さらに外壁工事を行います。外壁材にもいろいろな種類がありますが、延焼のおそれのある部分は防火構造にします。ここまでできるとかなり建物らしくなります。
そして土間工事を行います。骨となる鉄筋を組み立ててコンクリートを打設します。大規模な作業であると同時に、鉄筋がずれないよう注意が必要な工程でもあります。
屋根・外壁・土間の躯体工事が終わると、次の内部の工事に入ります。
〇内部工事
内装工事は、工場部分・事務所スペースの壁や床・天井の工事です。ボード工事・クロス工事・塗装工事・塗床工事などがあります。製造する製品によって工事内容は変わります。たとえば食品工場と自動車部品の工場とでは、適切な壁面や床の仕上げが異なるのは想像しやすいことでしょう。
設備工事の例としては、電気、空調・換気、給排水衛生、消防関係などがあります。これらの工事内容は工場の性格に関わらず必要なもので、工場の基礎的な機能や法律に関わる重要な工事です。事前の設計段階でじゅうぶんに検討しておき、確実に設計通りに施工しなくてはなりません。
それに加えて、製造する製品によって必要となる設備工事もあります。温度や湿度を一定に保つ必要があれば、空調設備は重要です。クリーンルームを作るのであれば、エアシャワーなどの設備がさらに必要となります。重量物を製造するなら天井クレーンなどが必要かもしれません。これらは生産に直接関わる設備です。やはり事前の検討が必須です。
建物そのものの工事のほか、外構工事も行います。外構工事とは工場本体以外の工事のことで、エクステリアとも呼ばれます。具体的な例としては、駐車場や舗装工事・アプローチ・フェンスなどがあります。
生産性とは直接関係のない部分ですが、そこで働く従業員の使いやすさや対外的なイメージを決める工事です。その意味では重要な工事だと言えます。
工場自体の工事内容や費用に目が行きがちですが、外構工事も含めた全体の計画を立てることが必要です。舗装を施す面積や植栽計画などによって費用が変わります。外構工事も内容をよく検討すれば、無駄を省くことができます。
〇自主検査・完了検査・竣工検査
建物・外構の工事が済んだら、引き渡しの準備となります。一般的に、まず建設会社が自社の基準に照らした「自主検査」を行い、設計通りになっているか・問題がないかを確認します。
その後、特定行政庁や指定確認検査機に「完了検査」を申請して検査を受け、検査済証を発行してもらいます。申請は工事が完了してから4日以内に申請しなくてはならず、申請なしで建物を使用すると違法となります。
諸官庁の完了検査が終わると、設計通りに建設されているかの「竣工検査」を施主・建築会社で行い、キズや設備機器の動作などを確認します。
問題がなければ晴れて引き渡しです。機械搬入などを行い、工場の稼働開始となります。
工場建設の流れ5 アフター
工場が稼働を始めてからも、やらなければならないことがあります。「12条点検」と呼ばれる防火や避難・設備についての点検があります。工場の面積や階数によっては12条点検が課せられます。防火など建築物に関する点検は3年ごと・設備の点検は1年ごとに実施しなくてはなりません。
そのほか、建設会社によってはアフターフォローとして設計検証についてヒアリングを行う場合もあります。これは設計時の意図が工場の稼働に反映されているか・有益となっているかのヒアリングです。自社工場の改善に役立つ場合もありますし、設計した際にこうやって蓄積してきたノウハウを活用していたりもします。
引き渡したらお終い、という建設会社もあるかもしれませんが、アフターフォローが充実していると安心感が違います。建設会社選びは、工場稼働後のメンテナンスやアフターフォローなどの対応も重要だという意見もあります。
工場建設における計画・設計時のポイント
ポイント1 将来を含めた用途・コンセプト策定
まず新工場建設の目的や理由・背景を明確にします。事業拡大や新規事業の開始・既存工場の老朽化・増産など、目的や理由はさまざまでしょう。
さらに事業全体における新工場の位置づけや用途も明確にします。新工場で生産する製品は主力の商品なのか・今後軸足を移していく商品なのか・一時的なものなのかなどを考えます。また社会の変動も想定に入れながら、その商品の今後の需要なども予測します。
それによって、将来的にも新工場で同じ製品を作り続けるのか・変更がありうるのかといったことがおのずと決まるでしょう。それは工場の設計や使用を決めるのに大きな指針となります。もしも同じ製品を作り続けるならば、その製品の製造に最適化することが最善の方法です。逆に変更の可能性があるのなら、変更に対応できるような汎用性・フレキシビリティが必要ということになります。
ポイント2 ランニングコストの試算
工場の建築費用を抑えると、建設後・稼働中のランニングコストが余計にかかる場合があり注意が必要です。どうしても建築するまでのことを中心に考えがちになってしまい、稼働後のコスト計算が後回しになりがちです。概算は算出しても、詳細な検討がなされない場合もあります。しかし工場は将来の利益のために建設するものであり、長期的に利益を出し続けるためにはランニングコストの計算は必須です。
設備の内容やグレードによって建築費・設備費は異なります。設備の内容別の費用(イニシャルコスト)に加えて、設備ごとにそれぞれ稼働の条件別のランニングコストを算出します。イニシャルコストとランニングコストのトータルで最も利益の見込める組み合わせがどれか明らかにしましょう。
その他、室内の温度や照明の照度など、設備の違いによっては生産性の差が生まれる場合があります。製造機器の違いによる生産性などふくめ、差がありうる場合はそれも反映させて検討しましょう。
ポイント3 労働環境・近隣への影響
製造する製品にもよりますが、温度やにおいなどの労働環境についても配慮が必要です。金属粉が発生したり油を扱う場合も同様です。また、休憩場所や社員食堂などのアメニティも労働環境の一部だと言えるでしょう。こういった労働環境は、社員のモチベーションに影響し、ひいては生産性にも影響を与える場合があります。
さらに労働環境が過酷だと人が集めにくくなり、人件費を高くせざるを得ないケースもあります。労働環境の問題は、前述の設備やランニングコストにも関わってくる問題でもあります。労働人口が減少しており短期間での改善も期待できない現在、労働環境の整備は人員確保の重要な手段の1つです。
また、社外に対しても環境の保全・配慮が求められます。騒音や排気などは、近隣からの苦情の原因となりえます。無用なトラブルを避けるという意味でも、対外的な環境を守ることも大切です。
ポイント4 関連する法律の確認
建築物にはさまざまな法律による規制があるため、関連する法律の確認は非常に重要です。法律を守り規制の範囲内で希望を形にする必要があります。どの建設会社でも基本的には、計画・設計の段階で関連する法律の確認を行います。
関連する法律の例としては、以下が挙げられます。
・都市計画法…工場の立地に関する法律。それぞれの土地に「用途地域」が定められており、規模などにもよるが工場を建設できる用途地域には決まりがある
・建築基準法…土地に建てられる建物の建蔽率・容積率・建物高さ、日影や接道の基準を定めた法律
・工場立地法…規模や業種による基準が設けられた「特定工場」の生産面積や緑地面積の割合を定めた法律
法律の範囲内で最大限に希望を実現するためには、ノウハウの蓄積が必要です。施工実績が多い建設会社ほどノウハウが多く具体的な手法にも詳しいので、安心して任せることができます。
ポイント5 費用とのバランス
法律を守ることが大前提ですが、最終的には以上見てきたような工場の性能・品質と建築費用とのバランスで仕様や設備のグレードを判断することになります。
まず工場の設備や仕様・性能について、妥協できない部分・妥協できる部分の優先順位を決めましょう。機械的には決められず、他の条件と組み合わせになる場合もあるでしょう。それはそれで条件を明確にします。
もちろん、先に述べた通りランニングコストや稼働後の収支も重要です。工場の稼働率に応じた売上額など、コストと利益のバランスも考えます。
そのうえで、見積もりを取って検討します。その際には決めておいた優先順位をもとに検討しましょう。
相談した際により誠実な対応をしてくれる業者を選ぶ事をお勧めします。ただし、先にも述べた通り工場建設は建物ができたらお終いというものではありません。メンテナンスなどでお付き合いが続くので、お互い「WIN-WIN」の関係を築けるようにすることが将来的にはプラスになります。
ポイント6 動線計画・ゾーニング計画
工場における動線計画とゾーニング計画は、作業効率と安全性を大きく左右する重要な要素です。動線計画では、原材料の搬入から製品の出荷に至るまでの人の流れ、物の流れを最適化し、無駄な移動や交錯を最小限に抑え、交差汚染のリスクを低減します。
一方のゾーニング計画では、作業内容や清潔度に応じてエリアを区分し、汚染防止や安全確保を図ります。例えば、原材料エリア、製造エリア、検査エリア、出荷エリアなどを明確に分け、各エリアのレイアウトを最適化することで、スムーズな作業の流れと高い生産性を実現できます。
動線とゾーニングは作業手順を考慮し、無駄な動きを排除することが重要です。将来的な生産量の増加やレイアウト変更にも対応できるよう、柔軟性を持たせた計画が重要となります。
関連記事:理想的な食品工場のレイアウトを実現!基本の種類と5つのポイント
ポイント7 工場の可変性・拡張性
ポイント①でも少し触れましたが、将来的な事業拡大や技術革新を見据え、工場の可変性・拡張性を考慮した設計も不可欠です。生産量の増加や製品ラインの変更に柔軟に対応できるよう、建物の構造や設備配置に余裕を持たせることが重要です。
例えば、建物の柱間隔を広くしたり、天井高を高くしたりすることで、将来的な設備導入やレイアウト変更が容易になります。また、増築や改修がしやすいよう、建物の構造をシンプルにしたり、配管や配線のスペースを確保したりすることも有効です。さらに、生産設備のモジュール化や標準化を進めることで、将来的な設備更新や増設がスムーズに行えるようになります。
計画段階でこれらを考慮することで、製品の増産や新たな製品ラインの追加が求められる状況にも、迅速に対応が可能となります。将来的なスペースの増加や設備レイアウトの変更が容易になるような設計を心がけることで長期間にわたる効率的な運用が可能となり、結果的に工場建設の成功につながるでしょう。
関連事例:【課題】可変性がない壁で動線が非効率→【解決】パネル採用でフレキシブルなライン、ゾーニング変更。動線が改善され作業効率アップした事例
ポイント8 信頼できる工場建設業者の選択
工場建設の成功は、信頼できる建設業者選びにかかっていると言っても過言ではありません。
業種に詳しい専門知識を持った業者を選ぶことで、法令遵守や技術的な問題にも適切に対応できます。また、豊富な建設実績を持つ会社は、将来的なトラブルを未然に防ぐための知識と経験を有しており、建設後も長期的に良好な関係を築けるでしょう。
まず、過去の工場建設の実績を確認し、自社のニーズに合った工場建設の経験があるかを確認します。次に、業者の技術力や提案力を評価するために、過去の建設事例や技術提案を参考にしてみましょう。
また、業者とのコミュニケーションが円滑に行えるかどうかも重要なポイントです。担当者の対応や提案内容、質問への回答などを通じて、信頼できるパートナーかどうかを見極めることが大切です。工場の将来を一緒に担う大事なパートナーですから、業者選びは慎重に行いましょう。
工場建設のスケジュール・期間設定の注意点
工場建設は、計画から完成まで長期にわたる大規模プロジェクトです。そのため、綿密なスケジュール管理とリスク対策が不可欠です。
ここでは、工場建設のスケジュール・期間設定における注意点についてご紹介します。
工場建設は完成まで時間がかかるため綿密な計画を立てる
工場建設は、一般的な住宅建設と比較して規模が大きく、工程も複雑であるため、完成までに相応の時間がかかります。そのため、着工前に詳細な計画を立て、各工程の目標期日を明確にすることが重要です。
各段階の作業内容と所要時間を具体的に洗い出し、全体のスケジュールを策定しましょう。また、各工程の担当者を決め、責任の所在を明確にすることもスムーズな工事進行に繋がります。
初期段階でしっかりとした計画を作成することにより、プロジェクトの進捗を常に把握しやすくなります。予定の進捗状況を定期的に確認することで、計画通りに進んでいるか、あるいは遅れている部分があるのかを早期に発見し、適切な対策を講じることが可能です。
関係者全員が情報を共有し、連携を密にすることで認識の齟齬を防ぎましょう。
工場建設途中での計画変更が難しい
工場建設は大規模な投資を伴う企業の重要プロジェクトであるため、計画の途中での変更は非常に困難です。
建設が開始された後に、「ここをもっと補強した方がいい」「新たにスペースを追加したい」という要求が生じた場合でも容易には実行できませんし、もし計画変更が生じると工期の遅延やコストの増加に繋がる可能性が高いため、可能な限り計画変更は避けるべきです。
特に、基礎工事や建屋建設など、初期段階の変更は、その後の工程全体に影響を及ぼす可能性があります。そのため、計画段階で将来の拡張や設備更新も視野に入れ、長期的な視点を持つことが重要です。
また、建設予定地の地盤調査や周辺環境調査を徹底的に行い、予期せぬリスクを最小限に抑えることも、計画変更のリスクを減らす上で有効です。万が一、計画変更が必要になった場合は、関係者間で十分に協議し、影響範囲と対策を慎重に検討する必要があります。
何より、あらかじめ計画を周到に立てておくことで、後の修正の負担を大きく軽減することができるでしょう。
増築やリニューアルの場合は生産が止まるタイミングを逆算する
既存の工場を増築またはリニューアルする場合、通常の生産が一時中止されることがあります。
この生産停止が業務全体に与える影響を最小限にするためには、代替生産ラインの確保や、在庫調整などの対策を講じます。次に、工事期間中に最も影響の少ない時期を選定し、生産停止期間を決定。そして、決定した生産停止期間から逆算し、工事スケジュールを策定します。
生産が停止する時期を明確にし、その時期に合わせて工事計画を進行させることで、停滞期間を短縮し、生産への影響を抑えることが可能です。このように、効率的な工場建設を実現するためには、慎重な計画が鍵となります。
ファクトリアの工場建設の施工事例
ファクトリアは多様なニーズに応える工場建設の実績を誇ります。お客様の現状や課題、ご要望に合わせたこだわりの設計により、持続可能な工場建設を実現し、お客様のビジネスの成長を強力にサポート!
作業効率を考慮したレイアウトやHACCPなどの法令への対応、モチベーションが上がるデザインなど、細部にわたる配慮とともに施工を進めています。
ここでは、2つのジャンルに分けてファクトリアの施工事例の一部をご紹介します。
食品工場の施工事例
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建設場所 |
構造 |
面積 |
用途 |
施工内容・ポイント |
埼玉県草加市 |
鉄骨造2階建て |
延床 4,524.62㎡ |
とんかつ工場 |
・各種衛生管理基準に対応 ・温度内の異なる倉庫、災害時にも対応可能な設備を設置 ・内装は店舗でも統一されている木目調と黒を採用 |
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(お客様インタビューはこちら) |
徳島県板野郡板野町 |
鉄骨造2階建て |
延床 1,304.65㎡ |
野菜加工工場 |
・FSSC22000取得を視野に入れ、国際食品安全基準に対応 ・工程ごとの衛生度に合わせたエリア分け、サニタリー2ヵ所設置 ・第三者の入退出や不具合の記録・管理を行うシステムを導入 ・温かみのある食堂休憩室には小上がりを設置し、横になってゆっくりできる |
(お客様インタビューはこちら) |
千葉県南房総市 |
鉄骨造平屋建 |
延床 395.910㎡ |
水産加工工場 |
・企業ロゴが映える、コーポレートカラーのネイビーの外観を採用 ・最適な作業動線の計画とエリアごとの床の塗分けでHACCPの運用サポート ・休憩室や事務室は、温かみのあるデザインで落ち着く空間に |
愛媛県宇和島市 |
鉄骨造4階建 |
延床 2007.47㎡ |
水産加工工場 |
・HACCP対応 ・搬入経路の異なる原料に合わせた動線計画でフードディフェンスを徹底 ・効率的な空調システムを採用することで省エネルギーで快適な作業環境も実現 ・事務室や会議室はコーポレートカラーで統一感を持たせ、休憩室は木目調のカフェようなあたたかみのあるデザインに |
|
岩手県久慈市 |
鉄骨造2階建 |
延床 15,180.92㎡ |
食鳥処理工場 |
・日本最大の処理能力を有する食鳥処理工場 ・国の補助金を利用 ・着工からお引き渡しまで12か月の短工期で施工 ・500人を超える従業員の方が効率よく働ける動線を実現 |
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岩手県久慈市 |
鉄骨造平屋建 |
延床 1,970.53㎡ |
冷凍冷蔵倉庫 |
・CO₂を利用した冷媒システムの活用と太陽光パネルの設置 ・従来の同等の建物に比べて約10%の電気代削減と約35%の環境負担削減を実現! ・「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金」を活用 |
|
(お客様インタビューはこちら) |
宮城県気仙沼市 |
鉄骨造2階 |
鉄骨造2階 |
水産加工工場 |
・HACCP対応 ・女性目線での空間デザインにこだわった休憩室や事務室 ・会社のブランディングもお手伝い |
(お客様インタビューはこちら) |
愛媛県宇和島市 |
鉄骨造2階建 |
延床 1,380.64㎡ |
かまぼこ製造工場 |
・対米HACCP認証に対応した最新の設計と施工 ・併設された店舗には一部和風デザインを採用 ・“工場らしくない”落ち着いた外観 |
(お客様インタビューはこちら) |
高知県土佐市 |
鉄骨造2階建 |
延床 1,389.35㎡ |
水産加工工場 |
・HACCP対応 ・青を基調とした爽やかでスタイリッシュな外観 ・防虫対策や温度管理に配慮した衛生的な製造エリア ・一部に見学窓を設置。工場見学を受け入れ、地域の方に愛される工場へ ・休憩室にはゆっくりとくつろげる小上がりを設置 |
千葉県野田市 |
鉄骨造2階 |
延床 1,694㎡ |
食品加工業 |
・【当初のご依頼】既存工場の大規模改修(製造ライン増設)と研究所の建替え 既存製造ラインが止まる期間を短縮するために… ・【ご提案】研究所を取り壊してそこに工場を新築。その中に既存工場のラインの移設と新ラインを増設 ・当初の予定より短期間で新工場での製造再開を実現 |
|
岩手県大船渡市 |
鉄骨造2階 |
延床 1,901.5㎡ |
食品加工業 |
・『人』『物』の流れを一筆動線で計画 ・汚染区域から清潔区域への移動を抑制することで衛生管理を徹底 ・部屋ごとに床を色分けすることで汚染エリア・清潔エリアを明確化 ・災害に強い建物に! |
工業製品工場の施工事例
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建設場所 |
構造 |
面積 |
用途 |
施工内容・ポイント |
(お客様インタビューはこちら) |
東京都足立区 |
鉄骨造5階建 |
延床 1,248.43㎡ |
電熱ヒーター工場 |
・「音」「粉」「熱」に対してそれぞれ部屋を分けて対策 ・休憩室のバリエーション豊かな座席により落ち着いて休息がとれる ・広々としたキッチンで社員同士の交流の場に |
(お客様インタビューはこちら) |
埼玉県三郷市 |
鉄骨造一部3階建 |
延床 667.20㎡ |
機械組立工場 |
・黒を基調に、藍色の袖壁とラインで立体感のあるデザインの外観 ・天井高9mの大空間 ・空調の効率化を図るため大型シーリングファンを設置 ・食堂は2面採光で明るく、屋上スペースと隣接させることで従業員の憩いの場に |
(お客様インタビューはこちら) |
兵庫県神戸市 |
鉄骨造2階建 |
延床 1,534.30㎡ |
包装機械組立工場 |
・女性目線での設計。デザイン性に富んだおしゃれな外観・内装 ・海に面した裏側部分はガラスを大きく取り、白く、明るく、開放的に! ・工場そのものを「魅せる」工場併設のショールーム ・未来を見据え、多目的に使えるカフェ風スペースも設置 |
埼玉県伊奈町 |
鉄骨造2階建て |
延床 12,510.01㎡ |
軸受生産工場 |
・グローバル企業として品格のあるヘッドオフィス ・熱が発生する部屋には大型シーリングファンを採用し、冷暖房効率・従業員の働きやすさ向上 ・海外のお客様に想いを込めた外観・内装デザイン |
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埼玉県春日部市 |
鉄骨造3階 |
延床 2,006.69㎡ |
歯車製造工場 |
・ファサードや内装のデザインへのこだわりを形に ・長く使うことを意識したメンテナンス性に優れた設計 |
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神奈川県厚木市 |
鉄骨造2階建 |
延床 1,200.00㎡ |
歯車製造工場 |
・隣接した既存工場との動線計画に配慮 ・来客と作業スタッフが交差しない動線を実現 ・多目的ルーム、カフェをイメージした居心地のいい食堂兼休憩室をコーディネート |
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埼玉県入間市 |
鉄骨造2階建 |
延床 1,357.803㎡ |
精密部品加工工場 |
・自然と人を惹きつける外観デザイン ・効率的な空調・換気計画で製造エリアの暑さ対策を実施 ・クレーン用に独立したフレームを設置し、稼働時の振動を軽減 ・見学通路で来場者に向けたPRが可能に |
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宮城県亘理町 |
鉄骨造2階建 |
延床 2,785.51㎡ |
精密機械工場 |
・製造工程や動線に適した設計 ・水害を想定した基礎のかさ上げや地震の揺れを考慮した内装 ・災害に強い工場 |
|
岩手県宮古市 |
鉄骨造2階建て |
延床 1,836.09㎡ |
電子機器工場 |
・隣地へ新工場の増築 ・時間とコストを考慮し、既存の地形をそのまま生かした建築をご提案 ・外観にはコーポレートカラーを採用し、スタイリッシュなデザインに |
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福島県新地町 |
鉄骨造2階 |
延床 3,647.08㎡ |
精密機械工場 |
・「工場らしくない工場」を目指したデザイン ・製造現場をお客様に見て頂きたいとのご要望から、工場見学通路を設置 |
その他の事例:工場建設・工場建築のファクトリアの施工実績一覧
信頼できる業者に問い合わせるのが一番安心
場合によっては土地選びから始まり、建物・設備の内容や費用とのバランスなど、工場建設には考えなくてはならないことが膨大にあります。しかも冒頭でお話した通り、新しい工場を建設するという経験はそうそう何度もないことです。そもそも信頼できる業者に出会えるかどうかがカギになるとも言えます。
【ファクトリア】は、快適な作業環境を実現して企業価値を高める工場を目指す「工場建設のトータルサービスブランド」です。施工実績が多く、経験を通じて得たノウハウを多数蓄積しています。
建設工事のご相談はもちろん、補助金の情報や申請書類作成のサポート・土地情報の提供・内装デザインのご提案などいたします。
また設計から施工までワンストップ、アフターフォローもあるので安心していただけます。設計段階からコストを意識したご提案を行うと同時に、設計・施工・メンテナンスの窓口が一元化されています。長期的な工場の管理・運営が可能です。
ご興味がおありの場合やご質問のある場合は、お気軽にお問い合わせください。ページ右上の緑のボタン「お問い合わせはこちら」からすぐにご連絡いただけます。
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