
工場建築の比較【構造・工法別】ポイントと費用相場・関連法律ご紹介

工場を建てる場合、場所選びにはじまり建物の構造や将来的な利用方法まで、考えるべきことは多岐にわたります。そもそも工場を建てるという経験はなかなかできるものではありません。分からないことも多いことでしょう。また大きな金額が必要となる投資なので、慎重になるのも当然のことだと言えます。項目ごとにじっくり検討したいことでしょう。
この記事では、土地選びや敷地については除いて工場の建物部分の話だけにしぼり、どのように工場を建築したらいいかを説明します。ぜひ参考にしてください。
▼この記事でわかること
・工場建築における「構造」は主に、①鉄骨造 ②鉄骨鉄筋コンクリート造 ③木造 ④鉄筋コンクリート造がある
・最新の工場建築の費用相場(坪単価)を構造別に紹介!坪単価は構造や規模、地域などによって異なる
・工場建築における「工法」には、➀在来工法 ②システム工法 ③プレハブ工法がある
・工場建築では、①ゾーニング・動線 ②労働環境 ③近隣への配慮 ④ランニングコスト ⑤ブランディングのポイントを押さえることが重要
・工場建築に関連する複数の法律あり。専門家や実績豊富な工場建築業者に相談を
・ファクトリアの工場建築におけるこだわりと施工事例・お客様の声もご紹介!
工場建築における「構造」「工法」とは
工場の建築を「構造」「工法」の2つの側面に分けて、それぞれの具体例について特徴をまとめます。初めに「構造」「工法」とはどんなことを指すのかについて確認します。
「構造」は建物の骨組みの種類・形式のことを言い、具体的な例としては「ラーメン構造」などがあります。しかし「鉄筋コンクリート造」など骨組みの材料を「構造」と呼ぶことも多くあります。実際、材料によって骨組みの種類や形式の可能・不可能が決まります。
なおこの記事では、「構造」については材料面にしぼってまとめます。工場の建築について検討する場合、骨組みの種類よりも材料をもとにすることが多いためです。
「工法」は、建築していくときの方法や手順を指します。具体例としては「システム工法」などがあります。
それでは、順に「構造」「工法」について見ていきます。
工場建築における各構造の特徴
まず構造の種類別にそれぞれの特徴をまとめます。ここでは次の3つの構造について説明します。
⓵鉄骨造
②鉄骨鉄筋コンクリート造
③木造
④鉄筋コンクリート造
構造は他にもありますが、ここでは代表的な4つにしぼります。それぞれの構造について見ていきましょう。
➀鉄骨造
「鉄骨造」は、柱と梁に鉄を使った建物・構造を言います。鉄骨造は、さらに「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」に分けられます。軽量鉄骨造は使用する鋼材の厚さが6mm以下、重量鉄骨造は同6mm以上という違いがあります。
工場の95%は鉄骨造で、主に重量鉄骨造で建てられています。工場の構造としては一般的なものです。
鉄骨造のメリットとしては、まず耐久性が高いことが挙げられます。耐久年数は31年となっています。また、柱や壁の少ない、広いフロアを作ることが可能です。さらに、ある程度工場で加工した建材を現場で組み立てるので、比較的工期が短くコストも抑えられます。
▼施工事例
②鉄骨鉄筋コンクリート造
「鉄骨鉄筋コンクリート造」は、H形鋼など鉄骨の周りに鉄筋を組んでコンクリートを施工する建物・構造です。その名の通り、鉄骨造と鉄筋コンクリート造を組み合わせた構造です。鉄筋コンクリート造よりも細い梁や柱で強度の高い建築を行うことができます。
超高層ビルや大型マンションのほか、大型の工場や倉庫でも採用されています。
耐用年数が38年と長く、耐震性や防火性が高いというメリットがあります。簡単に言うと作りが頑丈だということです。しかしその分費用が高くなる・工期が長くなるというデメリットもあります。
③木造
「木造」は、柱や梁(はり)などの構造部材に木材を使った建物・構造を言います。国が国産木材の活用を後押ししていることもあり、工場や倉庫での採用例も増えてきています。
国土交通省の「建築着工統計調査」(2021年計分)を見ると、実際に建てられた木造の工場の平均床面積はコンクリートブロック造に次いで小さくなっています。小さい工場作りに使われていることが見て取れます。
工場では酒造工場などでの採用例があります。また火を使う自動車整備工場で採用されたケースもあります。
工場ではありませんが、倉庫について見ると決して珍しい構造ではありません。現在の倉庫の約20%が木造とも言われています。
坪単価を抑えられることがメリットですが、耐用年数は15年と短めになっています。
④鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリート造(RC造)は、鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造で、圧縮力に強いコンクリートと、引張力に強い鉄筋を一体化させることで、双方の弱点を補い、強度と耐久性を高めた構造です。
工場建築において鉄筋コンクリートは、耐用年数が長く、火災にも強いという高い耐久性・耐火性や、コンクリートの密度が高いため、外部からの騒音を遮断し、内部の音も外部に漏れにくいという高い遮音性というメリットがあります。
さらに、この工法は断熱性に優れ、光熱費を抑えることが可能です。冷暖房の効率が高く、夏は涼しく冬は暖かい空間を実現できます。
ただし、気密性が高いため、カビや結露が発生しやすいのは大きな懸念点。また、工期が長くなる傾向があることや、鉄骨造に比べて材料費や型枠などの費用がかさむこと、建物の重量が大きいため、地盤改良が必要となる場合などのデメリットもあります。
【構造別】工場建築の費用相場・目安(坪単価)
工場建築の費用は、構造や規模、設備、地域など様々な要因によって大きく変動します。
また、現在(2025年)コロナウイルスの拡大やウクライナ戦争の影響などを受け、資材価格が高騰しています。ご紹介する坪単価はあくまで比較用の目安とお考えください。
【全国平均 構造別の費用相場(坪単価)と建設件数】
構造 |
坪単価 |
建築件数 |
鉄骨造 |
約115.6万円 |
4,515件 |
鉄骨鉄筋コンクリート造 |
約176.6万円 |
14件 |
木造 |
約64.4万円 |
706件 |
鉄筋コンクリート造 |
約218.2万円 |
94件 |
コンクリートブロック造 |
約72.9万円 |
5件 |
参照:建築着工統計調査 【建築物】構造別・用途別(2024年)|政府統計の総合窓口(e-Stat)
※坪単価は上記「建築着工統計調査」(2024年)をもとに、同調査内「工場及び作業場」の値から算出(工事費予定額/床面積の合計 ※床面積は㎡を坪に換算、小数第2位は切り捨て)。
工場建築における各工法の特徴
次に、工法の特徴について種類別にまとめます。具体的には次の3つです。
⓵在来工法
②システム工法
③プレハブ工法
以下、1つずつ特徴をまとめます。
➀在来工法
「在来工法」は、すべてオーダーに合わせて建材を加工・用意して組み立てる工法です。デザインや設計が自由で、住宅で言うなら注文住宅のようなイメージです。
建築上の制約があるような場合に向いています。構造(建築素材)にもよりますが、一般に耐久年数・耐震性・耐火性・防音性などのスペックが高いというメリットがあります。
しかし工期が長くなること・コストが高いことがデメリットです。
②システム工法
「システム工法」は完全オーダーメイドと違い、標準化されたサイズ・品質の建材を使う工法です。そのため、在来工法よりはデザイン・設計の自由度が落ちるというデメリットがあります。ただし最大公約数的な、一般的な施工内容なら問題ありません。
また規格化・標準化された建材を使うことで、工期が短い・コストが抑えられるといったメリットがあります。
耐久年数・耐震性・耐火性・防音性などについては、在来工法との工法による差はありません。例えば耐久年数を例にとってみると、骨格材の厚さによりますが3mm以下でも24年・それ以上で31年です。
特別な希望がなければ、価格・品質の両方のバランスに優れた工法と言えます。
③プレハブ工法
「プレハブ工法」は材料を工場で加工しておき、現場で組み立てる工法です。軽量鉄骨造の建物を作るときによく採用されるので、同じ意味で使われることがほとんどです。
システム工法に似ていますが、システム工法よりもデザイン・設計の自由度は落ちます。特に柱が必要なので、必要な空間の条件によってはプレハブ工法は採用できません。
ただし工期・コストは、今回ご紹介した3つの工法の中では最も抑えられます。耐久年数などの品質については平均的です。ただしこれは「プレハブ工法」という工法によるというよりも、「軽量鉄骨」という建材によるものと言えるでしょう。耐久年数は約20年(鉄骨31年・木造15年)です。
そのほか断熱性・気密性にやや劣る面がありましたが、現在では改善されてきています。
工場建築のポイント
工場を建築する上で注意すべきポイントをまとめます。設計など、実際の建築段階以前に確認・検討しておくべきポイントを中心に解説します。具体的には次の3点についてまとめます。
①ゾーニング・動線
②労働環境
③近隣への配慮
④ランニングコスト
⑤ブランディング
1つずつ見ていきましょう。
➀ゾーニング・動線
ゾーニングや動線は、作業効率・生産性のほか、安全性に大きく影響します。
作業手順をもとにムダな動きを出さないよう、作業効率のよいレイアウトとします。作業効率がよければ生産性が上がり、売上や収支によい影響を与えます。
またフォークリフトやトラックと人の出入り口や動線を分けるなど、危険性のないレイアウトにすることも重要です。 労働災害の分野でよく知られる「ハインリッヒの法則」で言えば、重大事故の背景にある「ヒヤリハット」の数を大幅に減らすことができます。それに伴って事故の可能性もゼロに近づけることができるようになります。
ただしレイアウトには、将来的な事業計画も関係してきます。製造する製品が変わることがないのなら、今の製品製造に最適化するのが最善策です。もしもいずれ違う商品を製造する可能性があるなら、汎用性・拡張性も必要となります。その場合、床の強度や防音性・耐火性などいろいろな面を検討しておく必要があります。
②労働環境
工場の労働環境は、生産性に関わるほか人員の確保にも関わります。
「熱い」「うるさい」「くさい」などは作業員のモチベーションに関係します。モチベーションは生産性に影響します。つまり働きやすい環境作りができれば、生産性を向上させることになるのです。製造する製品によりますが、温度・音・匂いのほか粉塵や金属粉・油なども対策できないか検討しましょう。
また、きつい現場だと人手を集めるのが大変になります。労働人口が減少している現在、人員の確保は企業の存続を左右する大きな問題です。人手が確保できない場合は、給与を上げなくては人が集まらなくなります。人件費・ランニングコストもかさんでしまいます。
またゾーニングに関わることですが、危険性がないレイアウトも重要です。安心して働けるということは労働環境作りの大前提でもあります。
以上のような作業スペースの環境のほか、共有スペースなどアメニティ面もモチベーションを左右します。アメニティは、社食・休憩スペースや従業員用の駐車場と工場の距離など多岐にわたります。
③近隣への配慮
騒音やにおい、大気汚染や水質汚染への対策など近隣への配慮も重要です。周辺住民の理解が得られないと工場の運用・運営は難しくなります。積み込み待ちのトラックの待機場所や積み込み作業を行う場所の確保も重要です。積み込む時間指定の厳格化・フォークリフトでの積み込みは道路で行わないなどの配慮が必要です。そもそも道路での荷役作業は基本的に法律で禁止されています。
ただし周辺環境にもよります。例えば、工業団地内の工場と周囲に住宅が多い場所にある工場とでは多少事情が異なります。
④ランニングコスト
工場建築におけるランニングコストは、長期的な経営を左右する重要な要素です。主なコストとしては、光熱費、修繕費、維持管理費などが挙げられます。これらのコストを最小限に抑えるためには、建築段階からの綿密な計画が不可欠です。
例えば、断熱性や遮熱性の高い建材を使用することで、空調にかかるエネルギーコストを削減できます。また、太陽光発電システムや省エネ設備の導入も、光熱費削減に効果的です。
さらに、設備のメンテナンス性を考慮した設計も重要となります。定期的な点検や部品交換が容易な設計にすることで、修繕費や維持管理費を抑えられます。
長期的な視点を持ち、ライフサイクルコスト全体を考慮した工場建築を目指しましょう。
⑤ブランディング
工場建築は、企業のブランディング戦略においても重要な役割を果たします。清潔できれいな工場は、従業員のモチベーション向上や地域住民からの信頼獲得につながります。また、見学通路などを設けることで、自社の技術力や製品を広くアピールすることも可能です。
近年では、環境に配慮した工場建築も注目されています。緑豊かな工場や、地域に開かれた工場は、企業のイメージアップに大きく貢献します。
例えばコーポレートカラーを採用した外観や、企業の理念やビジョンを反映した工場建築は他社との差別化を図り、競争優位性を確立するための有効な手段ともなるでしょう。
工場建築を単なる生産拠点として捉えるのではなく、企業の顔として、ブランディング戦略に積極的に活用することをおすすめします。
関連記事:工場建設の流れまとめ|満足できる工場作りのポイントもご紹介
工場建築・工場建設に関連する法律
最後に、参考として工場を建築する際に関係してくる法律についてまとめておきます。具体的には次のような法律があります。
⓵建築基準法
②都市計画法
③工場立地法
④その他の法律
それぞれ何を規定する法律なのか、1つずつ具体的に見ていきましょう。
➀建築基準法
「建築基準法」は建築物の敷地や構造、設備や用途の最低基準を定めた法律です。
敷地面積に対して建物の面積が占める割合を示す「建蔽(けんぺい)率」や、敷地面積に対して建物の延床面積(各階床面積の合計)が占める割合「容積率」などを定めています。その他、建築物の使用用途や規模などに応じて求められる構造・建物の高さや大きさ・接道などについても規定しています。
実際に建築する前に計画が適合しているかの確認を行うほか、建物工事中の中間検査・建物完成後の完了検査も行われます。また工場稼働後も一級建築士の定期検査を受ける必要があります。
様々な面での規制が定められているため、計画段階から建築士や建築会社と相談しながら進めることが必要です。
②都市計画法
「都市計画法」は、建築そのものではなく工場の土地選びにかかわる法律です。
工場建築においては、都市計画法によって定められた用途地域に従って、適切な場所に工場を建設する必要があります。
工場建築が可能な用途地域
街づくりを行う「都市計画区域」・将来的に開発を行う可能性のある「準都市計画区域」と、それ以外の「都市計画区域外」に地域を分けています。
工場を建てられるのはこのうち「都市計画区域」の中の「市街化区域」です。ただし市街化区域ならどこでも建築可能というわけではありません。市街化区域のうち「工業地域」「準工業地域」「工業専門地域」が工場建築可能な地域になります。それぞれ建設できる工場が規定されています。
・工業地域…どんな工場も建築可能。危険物(火薬・石油・ガスなど)の貯蔵も可能
・準工業地域…環境悪化の可能性が低い工場・危険性の低い工場は建築可能。住宅や商業施設・小規模工場などが入り混じるエリア
・工業専門地域…文字通り工業専門のエリアで、危険性などにかかわらず工場の規制はなし。海沿い・川沿いに指定されることが多い。工業地域との違いは、工業地域は住宅も建築可能だが工業専門地域は住宅建築ができない点
候補地がある場合は、自社の工場に合っているか確認しましょう。
③工場立地法
「工場立地法」は、一定の大きさの工場を建てる際に周辺地域の生活環境を保持するための法律です。
特定工場に該当する場合は要注意
工場立地法では、一定規模以上の工場を「特定工場」として規制しています。特定工場の対象となる工場は次の通りです。
・製造業・電気供給業・ガス供給業及び熱供給業(※水力発電所、地熱発電所及び太陽光発電所は除く)
・敷地面積 9,000㎡以上または建築面積 3,000㎡以上
上記の両方の条件を満たす工場を新設・増設、用途変更する場合には届け出が必要となります。また、工場敷地内における緑地や環境施設の設置が義務付けられるなど、より厳しい基準が適用されます。そのため、敷地面積に対する生産施設面積の割合のほか、緑地面積の割合・環境施設面積の割合が基準を満たしている必要があります。
工場を建設する前に工場立地法における特定工場の定義を確認し、自社の工場が該当するかどうかを把握しておくことが重要です。
④その他の法律
工場建築・工場建設に関連する法律は、先にご紹介した①~③以外にも複数存在します。例えば、騒音規制法、振動規制法、水質汚濁防止法、大気汚染防止法など、環境保全に関する法令も遵守する必要があります。
また、消防法、労働安全衛生法など、安全に関する法令も重要です。これらの法令は、工場の種類や規模、立地条件などによって適用されるものが異なるため、事前に専門家に相談するなどして、必要な情報を収集することが重要です。
工場建築において法律に違反しないための対策
ここからは、工場建築にあたり法律に違反しないための対策についてご紹介します。
専門家や知識・実績のある工場建築業者に依頼する
工場建築は、先述した様々な法律や規制を遵守する必要があります。これらの法律は専門性が高く、一般の方が全てを把握するのは困難です。そのため、専門的な知識を持つ建築士や工場建築の実績が豊富な業者に依頼することがポイント。
専門家は、法規制の確認から設計、施工、検査まで、各段階で適切なアドバイスやサポートを行ううえ、法令遵守を徹底します。また、実績のある業者は、過去の経験に基づいてスムーズな工事進行と品質確保を実現し、法令違反のリスクを最小限に抑えることができるでしょう。
許可を受けた用途以外での使用は控える
工場建築では、建築確認申請時に用途を明確にし、許可を得る必要があります。許可された用途以外での使用は、建築基準法違反となる可能性があります。
用途変更が必要になった場合は、必ず事前に建築士や専門機関に相談し、必要な手続きを行いましょう。また、将来的な事業拡大や用途変更の可能性も考慮し、建築確認申請時に余裕を持たせた計画を立てることも重要です。
ファクトリアの工場建築におけるこだわりと施工事例・お客様の声
私どもファクトリアは、工場建設のトータルサービスブランドとして、事業構想・工場設計段階から、企業の「こうしたい!」を叶え、価値を高める工場建築を行っております。
特に以下の4つの特徴とともに施工事例・お客様のお声をご紹介します。
工場建設に特化した設計施工体制
ファクトリアは、工場建設に特化したプロ集団として、設計から施工まで一貫して自社で対応しています。これにより、お客様の要望を正確に把握し、設計に反映させることが可能です。
●施工事例:すべてはまず現場の実作業を知ることから!「求人力」と「ブランド構築」を実現した工場
お客様のご要望であった「求人力」と「ブランド構築」を実現するため、工場全体の刷新を請け負いました。
まず、震災後の仮設作業場にて、現場の作業を徹底的に把握することから着手。「すべてはまず現場の実作業を知ることから」という考えのもと、ファクトリアの工場建設はお客様を「知る」ことから始まります。
その上で、1階の作業場は社員の皆様が働きやすい動線を意識し、2階には来客時の商談スペースとしても利用可能なオシャレな休憩室を設けました。
お客様からは「社員が働きやすく、ゆったり休める空間ができた」「新工場の休憩室で商談を重ねる中で、会社の印象付けに成功した手応えを感じている」との声を頂戴しました。
●施工事例:構想段階からサポート!HACCP認証対応と作業動線の効率化を念頭に置いた設計
工場新設にあたり、構想段階からサポート。加工作業のプロセスや必要な要件を伺い、HACCP認証対応と作業動線の効率化を両立した工場設計は、作業時間を大幅に短縮!従業員の歩数は約30%減少し、作業負担の軽減に繋がりました。
また、補助金の活用や行政への申請についてもサポート。さらに、なまこの形をイメージした屋根の曲線的なフォルムは、街の雰囲気と調和しながらも斬新な印象を与え、お客様にも好評とのこと。
そして、新しい休憩室・事務室は、あえて工場らしくないカフェのような空間に。従業員の休憩やコミュニケーションの場として活用され、働きやすさも向上したようです。
●施工事例:床面積や日影制限など、あらゆる課題を他社にないアイデアと実行力でクリアした事例
長年の工場からの移転。建設地での日影規制や床面積の問題など、多くの課題が山積していました。
しかし、「複数社に相談する中で唯一、日影規制をクリアしながら床面積を2倍にするという他社にはないアイデアだった。設計は提案の段階から、私たちの作業工程を理解したきめ細やかな配慮があり、すでに完成されていた。最初の一歩から理想に近く、施工後の快適な作業環境をイメージできた」と当社にお任せいただきました。
あらゆる課題を、作業工程を理解した細やかな設計と、要望を全て叶えるクリエイティブな提案力で不可能を可能にし、理想的な作業環境を実現した事例です。
全国での豊富な実績
ファクトリアは、これまでに全国各地で多様な工場の建設を手掛けてきました。
様々な業種の工場建設で培った豊富な経験とノウハウは、どのようなニーズにも対応できる柔軟性を生み出しています。
●施工事例:海から10キロ離れた山中の工場。一直線の動線や、直売所から工場への直結見学通路など、イメージをカタチにした事例
お客様の「遊びに来られる工場」と「清潔・効率」を両立させたいという想いを実現しました。周囲の田園風景と調和する外観、一直線の動線、直売所から工場への直結見学通路など、お客様のイメージを形にした事例です。
特に、動線計画では、出勤から作業、出荷までを一直線にすることで、清潔さと効率性を追求。作業エリアごとに壁で区切り、空調温度や床の色を変えることで、清潔区域を自然に意識づけられるように工夫しました。
行政への煩雑な申請手続きも、弊社の経験と知識でスムーズに進めることができました。お客様の想いを丁寧にヒアリングした結果できた、安全・清潔・効率を兼ね備えた工場です。
●施工事例:広大な土地、日差しを遮る山、安定した水源…。⽔産加⼯にピッタリの立地で地域貢献も!
広大な敷地と理想的な地形、豊富な水源を活かし、水産加工に最適な施設を建設。
加工エリアでは、防滑性と耐久性に優れた塗床、清掃性を高めるR加工、エリアごとの色分けによる交差汚染防止策を施し、衛生管理を徹底しました。
衛⽣管理や作業効率改善の実現はもちろん、休憩室などの⾮⽣産エリアへの考え⽅など、社員の働きやすさへも配慮しています。
また、お客様の想いを汲み取り、単なる⼯場ではなく対外的にアピールできる建物として地域貢献にも役立てられる工場を建設しました。
創業希望時期に必ず間に合う施工スピード
ファクトリアは、創業希望時期に必ず間に合う施工スピードも重視しています。お客様のビジネスチャンスを逃すことなく、スムーズな事業スタートをサポートします。
●施工事例:早急に震災に耐え得る強度と、HACCPを念頭に置いた設計を両立した工場建設が必要!
お客様の旧工場は老朽化が進み、耐震性やHACCPへの対応が課題でした。そこで、東北の震災を乗り越えた実績とHACCP対応の豊富な経験がある弊社に新工場建設をご依頼いただきました。
工場では異なる2種類の加工品を効率的に製造するため、HACCP基準を満たしつつ、作業動線を工夫しました。
また、徳島県初の農水省の海外輸出HACCP補助金活用も支援。自社資金を抑えて工場建設を実現しています。さらに、地域貢献を目指すお客様の想いをカタチにできるよう、見学通路を設けたところも施工ポイントです。
ほかにも短期間で施工した事例もあります。ぜひご覧ください。
施工事例:着工からお引き渡しまで12か月の短工期で施工した事例
施工事例:当初の予定より短期間で新工場での製造再開を実現した事例
施工事例:時間とコストを考慮し、既存の地形をそのまま生かした建築をご提案した事例
モチベーションが上がるデザイン
ファクトリアは、機能性だけでなく、従業員のモチベーション向上にもつながるデザインを追求しています。
明るく開放的な空間、快適な休憩スペース、最新の設備、コーポレートカラーを採用したデザインなど、働く人が誇りを持って気持ちよく過ごせるような工夫を凝らしています。
●施工事例:コンセプトは「ひとをつくること」、そして「魅せる場所であること」
新本社はお客様の想いである「ひとをつくること」「ひとが幸せに、いきいきと働けること」を追求。また、「魅せる」を基軸とした事業展開を行う上で、社屋自体が発信する力を持つ空間であることを目指しました。
建物のデザインは、黒と白のコントラストによる抜け感が特徴で、開放的なガラス張りの空間は、訪れるすべての人に企業の思いと夢を伝えています。
特に、海に面した2階の「ワンハンドレッドカフェ」は、社員が集い、多目的に利用できるカフェ風スペースとして、企業の成長と発展を象徴する場所となりました。
●施工事例:デザイン重視の新工場で、新卒採用にも成功!
お客様の「若手人材の獲得」というご要望に基づき、デザイン性を重視した工場を提案しました。企画・設計・施工の一貫体制により、お客様の細部にわたる要望をスムーズに実現。
工場内は広々とした空間を確保し、生産形態の変化に柔軟に対応できる設計に。空調設備にもこだわり、可動式吹き出し口と大型ファンで効率的な空気循環を実現しました。さらに、高性能断熱材を壁と天井に採用したことで、冷暖房費の大幅な削減に成功しています。
これらの取り組みが実を結び、新工場を見学して労働環境に好感を持った新卒学生が入社を決めてくれたそう。若手採用を成功させ、お客様の事業成長に貢献できた事例です。
その他の事例:工場建設・工場建築のファクトリアの施工実績一覧
信頼できる業者に問い合わせるのが一番安心
工場建築について大まかにまとめましたが、自社のケースなど個々の内容については信頼できる業者に問い合わせるのが一番安心です。
私ども【ファクトリア】は快適な作業環境を実現し、企業価値を高める工場を目指す「工場建設のトータルサービスブランド」です。
設備や動線といったハード面・機能面はもちろん、働く人のモチベーションをアップするソフト面・アメニティ面まで考えたご提案をさせていただきます。
品質はもちろんですが、コスト面でも追加費用の発生を抑えており、デザイン・機能・コストのバランスが取れたより良い生産環境を創出します。
ご興味おありの場合・ご質問のある場合は、ささいなことでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。ページ右上の「お問い合わせはこちら」よりご連絡いただけます。
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