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工場に関する費用・コスト

工場の経費削減のアイディア・経費以外のコストを削減する方法とは

企業が利益を出すためには、売上アップのほかコストの削減が重要です。工場の場合はそもそも原価を安く抑えるのが難しいため、原価以外の経費を抑えることがとくに大切となります。

この記事では経費を中心に、工場でコストを削減する方法についてまとめます。ご担当の方はぜひご一読いただき参考にしてみてください。

コスト削減の基本姿勢とは

コストは固定費と変動費に分けられますが、コスト削減では固定費を削減するのが基本です。工場での固定費の例としては、通信費、水道光熱費、オフィス賃料、人件費などが挙げられます。

ただし固定費全てを削減してよいわけではありません。将来的な競争力につながる研究開発費や、「人財」とも言われる従業員への給与・福利厚生費などは削減しないようにしましょう。将来的な企業の体力を落とすことにつながります。目先の支出を見るだけでなく中長期的な視点で考える必要があります。

またコスト削減には限界があります。コスト削減と売上アップと組み合わせて利益を増やすようにすることが大切です。

そもそも経費とは

「経費」とは、間接的に商品を「販売する」のにかかった費用のことです。販売ではなく「製造する」のにかかった材料費や人件費は「原価」となります。つまり経費とは、原料や材料にかかる「材料費」・賃金や給与など「労務費」以外の費用のことだと言い換えることができます。

上の項で挙げた例の中では、通信費、水道光熱費、研究開発費が経費に当たります。工場の経費の場合、とくに水道光熱費が占める割合が高いのが特徴です。

経費削減のアイディア➀水道光熱費

まず、経費の多くを占める水道光熱費を削減するアイディアについてまとめます。次のような方法があります。

・LED電灯への切り替え

・インバーター照明への切り替え

・電灯の間引き

・太陽光発電の導入

・エアコンのメンテナンス

・省エネ対応の設備導入

・電気・ガスの契約会社の見直し自家水道システム(地下・水)の使用

・電気・水など使用量自体を抑える

水道光熱費は経費に占める割合が大きい分、対策すれば比較的すぐに効果を得ることができるでしょう。いくつかのアイディアを組み合わせることで一定の経費を削減することも可能となります。

それでは、それぞれのアイディアについて1つずつ見ていきます。

 LED電灯への切り替え

まず、電灯をLED電灯に切り替えるというアイディアがあります。

LED電灯は消費電力が少ないので、電気代を節約することができます。また熱を発しないため、周辺の気温上昇を防ぎ空調コストの削減にもつながります。さらに寿命が長いので交換の回数が少なくて済み、その費用も削減できるというメリットもあります。

導入費用がかかるのがデメリットですが、すでに水銀灯・蛍光灯が製造終了となっているのでいずれはLEDへの切り替えが必要となります。むしろ早く切り替えた方が早くから電気代を節約できるのでおすすめです。

インバーター照明への切り替え

インバーター照明に切り替える方法もあります。インバーター照明は、点灯する機能を電子化してちらつきをなくした照明です。一般的な「グロースターター式」より効率がよく消費電力が少ないというメリットがあります。明るさを調節することも可能です。

LEDより安価に導入できますが、消費電力はLEDより多少大きくなります。気になる場合は詳細を比較検討してみてください。

電灯の間引き

一部の電球を外して使用電力を減らすというアイディアもあります。初期投資も不要で外すだけですぐにできるので、すでに行っているところもあるかもしれません。必要以上に明るい場所やそれほど明るくしなくても良い場所に適したアイディアです。

ただし、暗くなりすぎると作業効率や安全性・労働環境の悪化を招くので注意が必要です。作業する場所はある程度の明るさをキープしましょう。

太陽光発電の導入

太陽光発電を導入するという方法もあります。工場の屋根などに太陽光発電のパネルを設置します。日照時間が長いなど立地の気候によっては適していることもあるでしょう。停電時のリスクヘッジにもなります。蓄電池と併用すると安心度も高まります。

初期投資が必要ですが、税制優遇が受けられる可能性もあります。対象設備や条件などが異なる優遇措置がいくつかあるので、自社に当てはまるものがないか確認してみましょう。

エアコンのメンテナンス

エアコンのメンテナンスを行うことで電気代を下げられる可能性があります。年に1回など、定期的に清掃・メンテナンスを行いましょう。冷暖房の効率を高く保つことができます。

具体的には、フィルターやエアコン内部のホコリ取りなどを行います。メンテナンスをすることは、耐用年数を長くすることにもつながります。設備費の節約にもなります。

省エネ対応の設備導入

省エネ対応の設備を導入すると電気代を節約することができます。エアコンや製造機械など省エネ対応の新しい設備を導入し、古い設備と交換するという方法です。

古い機械を長く使うのも購入代金がかからずに済むというメリットがありますが、電気代ほかランニングコストがかかってしまいます。故障したときに交換部品があるかという不安材料もあります。新しい機械は初期投資が必要になりますが、ランニングコストを抑えることが可能です。また生産性が高まることで、間接的にコストを削減することができます。

電気・ガスの契約会社の見直し

電気やガスの契約会社を見直すと、料金を節約できる可能性があります。電気の自由化、ガスの自由化により多くの企業の中から契約先を選べるようになりました。格安なプラン・自社に合うプランが見つかれば経費削減になります。

同じ会社が他のインフラも提供している場合もあり、組み合わせて契約すると安くなる場合もあります。自社に合わせた条件で相見積もりを取って比較してみるのがおすすめです。

ただし、電気の市場連動型プランは安い間はいいのですが、高騰もありうるので注意が必要です。現在では問題にもなっています。安定供給できるかどうかも要確認です。問題があって再度切り替える場合、契約によっては違約金などが発生することもあります。注意しましょう。

自家水道システム(地下水)の使用

上水道の代わりに地下水を利用するという方法もあります。初期投資がかかりますが、水を大量使用する業種には適しています。また水道料金は自治体によって料金にかなり差があるため、水道料金が高いエリアの工場にも有効です。料金体系によっては、設備はリースで初期投資がかからない場合もあります。災害時などのリスクヘッジにもなります。

ただし停電になると水をくみ上げられなくなってしまいます。また調査の結果、地下水が通っていない場合もあります。もちろん、その場合は導入することができません。

電気・水など使用量自体を抑える

電気や水など、使用量自体を抑えるのも料金を節約する王道の方法です。電気の例では、エアコンの設定温度を変えたりこまめに電気を消したりすることが具体例として挙げられます。なお室温について参考ですが、労働安全衛生法では17℃以上28℃以下が基準範囲となっています。

水の具体例では、出し過ぎないよう意識するほか、蛇口に節水弁を取り付ける方法もあります。使用感が変わらないタイプもあります。削減できる量は30~50%から、製品によっては90%以上も可能です。

経費削減のアイディア②その他

その他の経費削減のアイディアについてまとめます。次の方法について解説します。

・通信費の見直し

・ペーパーレス化の推進

・テレワーク・オンライン会議の推進

水道光熱費の削減は現場で対応することが中心になりますが、上記のような経費削減は管理部門で中心に行います。現場に不満を感じさせないためにも、全社で経費削減に取り組みましょう。

それでは、1つずつ見ていきます。

 通信費の見直し

まず通信費を見直す方法があります。水道光熱費以外で削減しやすい経費は通信費です。インターネット回線のプランを変える、社員用のスマートフォンなどを統一する、法人用の格安プランや格安SIMを使用するといった方法があります。

水道光熱費ほど大きな節約は望めませんが、だからと言って使い放題というわけにもいきません。細かな節約を積み重ねましょう。

ペーパーレス化の推進

文書をデータで扱い、共有してペーパーレス化を図るのも節約方法の1つです。印刷する場合と比べ、紙代・インク代やトナー代が削減可能です。業種やオペレーションによっては大量に紙を消費している場合があります。その場合に効果的だと言えるでしょう。またプリンターも長持ちしやすくなり、購入費用を節約することができます。

ただし紙ベースで管理したがる人もいるため、意識付けやコストの可視化とセットで行うことが必要です。チェックや報告のオペレーションを見直さなくてはならないこともあるでしょう。

テレワーク・オンライン会議の推進

テレワークやオンライン会議を推進することも経費の削減につながります。現場の製造をテレワーク化することは不可能なので、テレワーク化は事務系職が中心になるでしょう。会議のオンライン化は導入しやすい方法です。

交通費の削減につながるほか、移動に伴う時間も削減できて効率化や生産性の向上を進めることが可能です。

 経費以外の費用削減のアイディア

経費以外の費用を削減するアイディアについてまとめます。次のようなアイディアがあります。

・人件費の変動費化

・従業員のスキルアップ

・作業環境の整備・工程や設備の改善

1つずつ見ていきましょう。

人件費の変動費化

人件費は固定費の1つですが、人件費を変動費化するという節約の方法があります。具体的には、定期昇給をやめて成果主義を導入したり、評価に応じて報酬額を決めたりすることが挙げられます。ただし納得感のある評価制度が必須です。出し惜しみするだけでなく、成績のよかった社員にはそれまで以上に報酬を与えます。

そのほか生産が繁忙期と閑散期に分けられる場合などは、非正規雇用を取り入れる方法もあります。閑散期に合わせて正社員の数を抑えめにして、繁忙期には期間限定の派遣社員やパート・アルバイトを活用したり、外注したりします。ただし同一労働同一賃金や非正規社員の正社員転換措置などの法律は順守しなくてはなりません。

従業員のスキルアップ

社員教育などによる従業員のスキルアップもコスト削減につながります。スキルアップによって生産性の向上が期待できます。その結果、労働時間を短縮して残業代を削減したり同じ時間内での生産量を増やしたりすることが可能になります。

またスキルアップのほか、さまざまなスキルを身に付ける「多能工化」も生産性向上・経費削減に役立ちます。

作業環境の整備・工程や設備の改善

作業環境を整備したり、工程や設備を改善することでもコスト削減が可能です。作業工程を見直して、作業環境や設備を工程に合わせて最適化します。作業のムダやレイアウトのムダなどもふくめ改善することで、生産性が向上して経費削減につなげることができます。

経費削減を成功させる方法

経費を削減するアイディアを、どのような形で具体化するか、行うかについてまとめます。次の方法があります。

・まず現状を把握する

・目標値を設定する

・社内に広く周知する

・推移を数値化・可視化する

それぞれを単独で行っても効果が期待できますが、上記の順番ですべて行うとより高い効果が得られます。

それでは1つずつ見ていきましょう。

まず現状を把握する

まず初めに現状を把握します。何に経費がかかっているのか、どの部署でかかっているのかなどを確認しましょう。問題点を洗い出して、高い効果が得られるポイントやすぐに改善できるポイントから優先的に改善していきます。

ただし冒頭で述べたように、必要な経費は削ってはいけません。給与や賞与・福利厚生の費用などの人件費や、研究開発費は必要な経費です。必要な経費を削ると、生産性を下げる、品質を下げる、モチベーションを下げるといった結果を招いてしまいます。長期的に見てマイナスです。

目標値を設定する

目標値を設定するのも成功させる方法の1つです。いつまでにどのぐらいの経費を削減するか目標を定めましょう。

漠然と削減を求めるよりも、具体的な数字で目標を表すことで社員も理解しやすくなります。また日常的に意識するきっかけにもなり、実際の行動に移しやすくなります。次に解説する周知とセットで行いましょう。

社内に広く周知する

また、目標や具体的な方法などを社内に周知することも効果的です。消耗品のコストを表示したり共有するのもよいでしょう。たとえばコピー機の近くに1枚当たりの紙代とコピー代を掲示しておくといった方法が考えられます。

周知するときは理由や意義も合わせて説明しましょう。理解が深まります。とくに消耗品のコストを抑えるためには社員の協力が必要なことも多いので、周知することで成果が得やすくなります。

推移を数値化・可視化する

実際にかかったコストを数値化して、個々のコストを掲示することも効果が期待できます。経費別の推移をグラフ化して共有すると、状況が可視化されコスト意識が高まります。

変化が目に見えるように示されると、スパイラルが生まれ変化が加速します。ますます改善が進むことが期待できます。

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設備や環境の改善から日々の工夫まで、生産の現場で取り入れることができるアイディアを中心にまとめました。そのほか、もしも工場を新築するのなら、よりコストを抑えた工場運営が可能になります。効率を最大限に高める環境作りが一からできるからです。

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