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工場建設・工場建築のファクトリアTOP > 工場・倉庫の改善事例ケースブック > 「きつい」Case02 作業場の暑さ対策に適切な空調を導入

「きつい」はこうチェンジ

CASE 02

【課題内容】
作業場の暑さ対策に適切な空調を導入

【課題解決内容】
作業の中には、加熱工程がある工場があります。機械から発せられる熱が部屋を温め、スタッフも過酷な状況下での作業を強いられます。空間全体を温度管理をして作業に快適な温度に設定すると、空調に負荷がかかり光熱費が膨大に。結果的にランニングコスト増になります。

BEFORE...

熱が発生する工場内では社員の作業効率が低下

スポットクーラーを採用し、
暑さの軽減とコスト削減の両立

  • 天井

  • スポットクーラー

スポットクーラーやスポット給気を採用することにより、暑さを軽減させたい部分をピンポイントで涼しくすることが可能に。さらに、室内全体に空調をかける必要がないため、ランニングコストの低減も実現します。

工場・倉庫の作業中の暑さの改善事例・対策

工場・倉庫での作業に対して「きつい」というイメージを持たれる原因の一つに、作業中に暑いというものがあげられます。
それではなぜ工場・倉庫では、作業中に暑さを感じてしまうのでしょうか。主な原因を見ていきましょう。

作業中の暑さがひどい場合のデメリット

工場・倉庫での作業に対して「きつい」というイメージを持たれる原因の一つに、作業中に暑いというものがあげられます。

それではなぜ工場・倉庫では、作業中に暑さを感じてしまうのでしょうか。主な原因を見ていきましょう。

空調が設置されていなかったり適切な規模のものでは無い

空調が設置されていない工場・倉庫は、室温が40~45度まで上がってしまいます。そのような場合、換気や扇風機などで風通しを良くすることで改善を図る事が多いですが、熱の根本原因が解消されていない状況で改善を図っても、工場内は暑いままの状態となってしまいます。

また、設置している空調が工場・倉庫に合っておらず、空調を設置しても意味がないと勘違いしてしまうケースも少なくありません。

機械から発生する熱が原因

特に工場では機械を使う場面も多いと思いますが、機械の稼働によって本体から大量の熱が放出されます。これらの熱が室内に残り伝わることで、工場全体の温度を上昇させます。

 

これらの例の様に工場では機器を取り扱うことが多く熱を発しますが、この熱を適切に除去できないと、工場・倉庫作業で暑さを感じやすくなってしまいます。そして、暑さを感じる工場・倉庫では次のようなデメリットが挙げられます。

生産性低下

暑いと人間の体は、体力を消耗しやすくなる、集中力が切れやすくなる等様々な影響が出ると言われております。通常であれば問題無くこなせる仕事も、暑さを感じる環境下では時間がかかったり質が落ちたりする可能性があります。熱い環境下では、生産性の低下に繋がります。

事故に繋がる可能性がある

体調に影響を与えるほどの暑さんの中では、具合が悪くなって倒れる等労災事故に繋がる可能性があります。このような体調不良舎が増える事で人手が足りなくなり、工場全体の稼働ペース低下にも繋がりかねません。

 

上記で上げた通り工場・倉庫の暑い環境は、従業員の体調や生産性に影響を与え、結果的に雇用や売り上げの低下に繋がるリスクがあります。

作業中の暑さによって起こりうる事故やケガ・トラブル

工場・倉庫において暑さが原因で起こる事故やケガの中で特に代表的なものが「熱中症」です。特に、ただでさえ暑い夏は機械排熱も相まって、工場・倉庫では熱中症のリスクも高まります。

厚労省の調査によると、職場での熱中症による死傷者数は2021 年は561 人、うち死亡者数は 20 人となっています。熱中症による業種別死傷者数は、建設業130件、製造業87件、運送業で61件となっており、工場や倉庫に係る機械のある業種は、全体の約5割を占めています。特に製造業においては、屋内での熱中症発症が約46%となっており、熱中症は屋外作業で発症するとは限らないことが分ります。

熱中症による直接的な被害の他にも、意識を失った事で、転倒して頭を打ったり、高所から落ちたり、交通事故に繋がったりと、熱中症の二次災害によるトラブルも少なくはありません。

作業中の暑さへの対策

気象庁によれば、日本の気温は年々上昇傾向にあると言われています。そんな中、工場や倉庫で働く人たちのとって重要なのは、いかに暑さ対策をするかです。

工場や倉庫の暑さの原因はいくつかあります。屋根や壁が金属製で熱を帯びて高温になったり、天井が高くて空調が効きづらかったり、建物中央部から換気扇まで遠く暑い空気が滞留したりと要因は多くあります。

暑さへの対策としてエアコン等で空気を冷やす事の他にも、対策の仕方は様々あります。考えられるものをいくつか挙げていきましょう。

スポットクーラーを設置する

スポットクーラーとは、家庭用のエアコンのように、吸い込んだ外気をスポットクーラーの内部で冷却・送風し、部分的に温度を下げられるアイテムです。吹き出し口が複数あるタイプのスポットクーラーを採用すれば、別方向へ同時に送風可能で、複数の作業員へ同時に冷風を送れます。

工場用エアコンの設置と比べて大がかりな工事は必要なく、導入から運用までがスムーズです。スポットクーラーは局所的に効率よく冷やせるため、温度変化を嫌う場所があるような工場でも導入しやすいでしょう。スポットクーラーの多くがキャスター付きで移動が簡単にできるため、冷却が必要な作業場所へ臨機応変に設置できます。

大規模な冷房設備に比べてランニングコストが安いのもメリットと言えます。

大型扇風機を設置する

大型扇風機とは、その名の通り大型の送風機を指します。強い風が直接あたるため涼しく、暑さ対策を目的として導入している工場は少なくありません。基本的には、モーターにしか電力を使わないので光熱費が安く、エアコンと比べるとランニングコストを抑えられます。

一口に大型扇風機と言っても、シーリングファンと呼ばれる天井に取り付けるタイプや床置きタイプや三脚タイプなど種類が豊富です。シーリングファンは、工場内の空気を循環させるために設置されることが多く、エアコンと併せてうまく運用することで工場全体に冷気を広げられます。

しかし、風を直接あててはならない製品を扱う場合、埃を避けたい場合などには注意が必要となります。

工場の機械からの熱を遮熱シートで遮断する

工場では機械が稼働する事により、機械本体から大量の輻射熱が放出されます。輻射熱は、空気の温度ではなく「人体の温度」を上昇させるため、暑さを感じやすいのです。工場や倉庫の暑さ対策をする上で、輻射熱対策は欠かせないと言えます。そしてこの輻射熱対策として有効なのが遮熱シートです。

高純度なアルミ箔は輻射熱に対して優れた反射性能を持っていますが、遮熱シートとは、アルミ純度99%以上のアルミ箔を使用したシートです。機械に施工をすることで暑さの原因である輻射熱をカットできます。

また遮熱シートには、「不燃材料であるため、建築基準法上の制限がある建物の内部などにも安心して施工することが可能である」点や、「機械から発せられる高温の熱は他の機械の劣化を早める原因にもなるため、遮熱シートを施工することで機械の劣化を遅らせることもできる」点など優れた面が多いです。

ビニールカーテンで区切る

ビニールカーテンで間仕切りをする事で、空気の移動を制限できるため、冷房効果を上げる事ができます。せっかく冷やした空気が逃げてしまったり、拡散したりしないよう冷房を効かせたい必要最低限の範囲をしっかりと決めて囲い込む事で、冷房の効率を最大化し、省エネを実現します。

また、ビニールカーテンのメリットとしては設置作業の手軽さが挙げられます。ビニールカーテンによる間仕切りの最低限の構成は、カーテンレール部材とビニールカーテン本体の2点で、レールを取り付けてカーテンを吊るすだけで簡単に空間を間仕切ることができます。使用部材が少ない事で、工事期間も短くて済むので、材料費や設置費用の面で削減が可能です。また、取り付けが簡単なビニールカーテンは撤去も簡単です。

熱源に吸排気フードをつける

機械から出る熱は、工場内の温度が上がる要因となります。機械の熱による暑さへの対策として効果的なのが吸排気フードです。

熱源に排気フードを付けると局所排気が可能になり、暑さのもとになる熱や湯気などが工場全体へ広がるのを防げます。室温が上昇しなければ、冷房を使って適温を保つ際のコストも抑えられます。特に、火力で稼働している機械や熱湯を扱う工場では室温が高くなりやすいため、その際に吸排気フードは高い効果を発揮します。

作業時の暑さの軽減で期待できる改善効果・メリット

暑い中での作業は、作業の効率が落ちるだけではなく、熱中症など人体においてもリスクを及ぼすといったリスクがあります。そういった環境下では、常にリスクに怯えて働くストレスを考えると、従業員も集まっては来ません。

上記で上げてきた様々な方法で暑さを軽減する事で、こういったストレスを解消し、安全・安心な環境で仕事に集中する事ができるでしょう。

工場・倉庫の作業中の暑さの改善についてお気軽にご相談ください

大きな設備を新たに増設する場合は、工場作業を止めざるを得なかったり、施工費で多額な費用がかかる事もあります。工場のタイプや規模、改善したい内容などによって、最適な暑さ対策も変わってきます。

新たに工場・倉庫の建築をお考えの場合や、現在の工場や倉庫で暑さ対策に課題を感じている場合にはぜひ一度ご相談ください。