「汚い」はこうチェンジ
CASE 06
【課題内容】
作業動線を整理することで清潔な工場を維持
【課題解決内容】
加工場内では様々な作業が行われており、作業内容によっては細菌やカビの発生、繁殖の恐れがあります。そこで作業した人、物が衛生区域に出入りすることにより、クリーンに保っていた衛生区域が汚染されることも。製品に細菌やカビが発生し、消費者の口に入って食中毒といった重大な業務過失に問われることが想定できます。
作業動線が混線すると、作業効率が落ち生産性が低下
HACCP対応で作業動線の整ったクリーンな工場へ
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入退通路
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工場内
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エアーシャワー
サニタリーでは手洗い、作業着置場、エアーシャワーを通ってから加工室内へ入室。スタッフにも分かりやすく入退室の案内を行います。また、加工場内も汚染区域、衛生区域によって床色の区分を行い見える化を。床材、壁材はHACCP対応の素材とし、加工場内がウエットな状態にならないご提案をします。
[HACCP対応の素材とは?] 例)臭いがない。耐熱性がある。耐薬性がある。高い耐久性がある。速乾性がある。ような素材です
工場・倉庫の不衛生で汚い加工場の改善事例・対策
製造業では3Kと呼ばれる「きつい・汚い・危険」といったマイナスのイメージが強い業界と言われます。具体的には工場・倉庫の加工場を指す場合が多く、加工場の衛生管理や運用はもちろん作業動線の混線により様々なデメリットが生じます。
不衛生で汚れやすい加工場におけるデメリット
製造業では3Kと呼ばれる「きつい・汚い・危険」といったマイナスのイメージが強い業界と言われます。具体的には工場・倉庫の加工場を指す場合が多く、加工場の衛生管理や運用はもちろん作業動線の混線により様々なデメリットが生じます。
生産性の低下
各工程に応じたエリア分けや機械配置がされていない場合、人・モノの移動距離が長くなるだけでなく工程間の滞留時間も長くなり、生産工程の全体のリードタイムにまで影響を与えてしまいます。結果、在庫や仕掛品の増加を招き生産性の低下につながります。
異物混入
施設や使用設備の老朽化による異物混入が原因としては挙げられますが、他には入出荷など外部に面した部屋での作業者が製品の生産動線との混線といった、作業動線の計画不足によるホコリや虫などの事前に防ぐことが可能な異物混入があります。異物混入は一度問題になってしまうと、場合によっては取引中止といった売上に直結するほど大きなデメリットになります。
人手不足による悪循環
少子高齢化による労働人口の減少によって人手不足が業種を問わず叫ばれている中、就職活動をしている人にとって「職場環境」の優先順位は高くなっています。人手不足による影響として、熟練の作業者の長年の経験によるノウハウや属人化された作業が次の世代へ引継がれず、年々技能人材の不足問題が大きくなっていきます。また、次の世代への引継ぎができない従業員にとっては年々仕事量の増加による残業を強いられるといった悪循環になってしまいます。
不衛生で汚れやすい加工場で起こりうる事故やケガ・トラブル
不衛生で汚れやすい加工場では、さまざまな事故やケガ、トラブルが発生する可能性があります。
従業員の健康状態やや製品の品質のリスク
衛生状態の悪さにより、細菌やウイルスが繁殖しやすくなります。これによって、従業員や作業員が感染症にかかるリスクが高まります。また、衛生管理が不十分なため、食品加工場での食中毒が発生する可能性もあります。
ケガの可能性
加えて、汚れやすい環境では、滑りやすい床や障害物が多くなることがあります。これによって、従業員や作業員が転倒や転落し、骨折や打撲などのケガを負う可能性があります。また、作業場の乱雑さや整理整頓の不備によって、物の落下や衝突が起こり、重傷を負う危険性もあります。
害虫
不衛生な環境では害虫や害獣の発生が増えることがあります。これによって、害虫や害獣が食品や原材料に接触し、汚染が広がる可能性があります。また、これらの生物が作業員に噛み付いたり、刺したりすることで、感染症やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
モチベーション
不衛生な加工場では、労働者の健康への影響も懸念されます。長時間の作業や不適切な労働環境によって、体力の低下やストレスが蓄積し、作業効率や品質に悪影響を与える可能性があります。また、衛生管理の不備によって、従業員の健康問題が放置され、労働者の不満やトラブルが発生するリスクもあります。
汚れやすい加工場、工場、倉庫への対策
汚れやすい加工場、工場、倉庫への対策には以下のポイントがあります。
①定期的な清掃を行い、作業場や設備の清潔さを維持することが重要です。掃除スケジュールを設定し、作業終了後や定期的に清掃作業を行いましょう。
②汚れの発生源を特定し、その原因を解消することが重要です。たとえば、油やゴミが散乱する場合は、適切な排気装置やゴミ箱を設置し、作業者にも適切な処理方法を教育することが必要です。
③適切な作業服や防護具を使用することが重要です。作業環境に応じた適切な防護具を提供し、作業者の安全と衛生を確保しましょう。
④最後に、予防メンテナンスを実施することが効果的です。機械や設備の定期点検や保守を行い、故障やトラブルのリスクを最小限に抑えましょう。これらの対策を継続的に実施することで、汚れやすい環境でも安全かつ効率的な作業が行えるようになります。
汚れやすさを改善することで期待できる改善効果・メリット
汚れやすさを改善することには、さまざまな改善効果やメリットが期待できます。
環境面
汚れやすさの低減により、清掃や洗浄の頻度が減ります。これにより、水や洗剤の使用量が減り、廃棄物の発生も抑えられます。また、清掃作業の効率化により、人件費の削減や省エネ効果も見込まれます。
製品や建物の耐久性向上
汚れやすい素材は、汚れによる腐食や劣化が進行しやすく、その結果、製品や建物の寿命が短くなることがあります。しかし、汚れやすさが改善されることで、素材の劣化が遅れ、製品や建物の耐久性が高まります。これにより、メンテナンスや修繕の頻度が減り、長期的なコスト削減にもつながります。
衛生面
汚れやすい環境では、雑菌やウイルスの繁殖が進みやすく、健康リスクが増加します。しかし、汚れを減らすことで清潔な環境を維持しやすくなり、感染症のリスクを低減することができます。
工場・倉庫の作業動線が混線・汚れやすさの改善についてお気軽にご相談ください
工場・倉庫の動線や衛生面は生産性に大きく影響します。生産性の高い工場建築を考えているなら、私ども【ファクトリア】にぜひご相談ください。
ファクトリアは快適な作業環境を実現し、企業価値を高める工場を目指す「工場建設のトータルサービスブランド」です。
工場建設を多数手がけており、作業効率にプラスとなる動線設計など得意としています。動線設計は食品工場のISO対応などにも役立ちます。新築は制限が少ない中でのご提案が可能で、より生産性を高めるアイディアを実現できます。品質はもちろんですが、コスト面でも追加費用の発生を抑えています。
ご興味おありの場合・ご質問のある場合は、お気軽にお問い合わせください。