Facebook Instagram
お問合せ お問合せ 見学会予約 見学会予約 資料請求 資料請求
工場・倉庫を建てるなら工場建築・工場建設のファクトリア Factoria

工場建設・工場建築のファクトリアTOP > 工場・倉庫の改善事例ケースブック > 「危険」Case03 適切なゾーニングでトラックやフォークリフトとの接触を防止

「危険」はこうチェンジ

CASE 012

【課題内容】
適切なゾーニングでトラックやフォークリフトとの接触を防止

【課題解決内容】
工場内でのフォークリフトと人の接触事故同様、工場敷地内での搬出入用トラック、敷地内を走るフォークリフトと人の接触事故のヒヤリ・ハットの経験はありませんか?敷地内での接触事故は、働くスタッフだけでなく、打ち合わせや工場見学にいらしたお客様の身も危険に曝すことになります。重大な事故を未然に防ぐ対策が必要です。

BEFORE...

敷地内の歩行ゾーンと車両運行ゾーンが区別がなく、接触事故の危険性が

人と車の接触事故の危険がある

適切なゾーニングを行ってそれぞれのゾーンを見える化、接触事故を防止

  • 塗分け

  • ハインリッヒの法則

歩行ゾーン、それ以外のトラックやフォークリフトの運行ゾーンを一目で分かるように見える化します。危険区域への立ち入りを明確にすることで、歩行者も運転手も互いに注意を払うようになり、事故を未然に防ぐことができます。

工場・倉庫でのトラック・車の接触事故への改善事例・対策

工場で働くときはケガをしないように気を付けなければなりません。

工場で働くときはケガをしないように気を付けなければなりません。工場内で起こるケガの原因は、以下のようなものが挙げられます。

・転倒

・転落

・巻き込まれ、挟まれ

・切れ、擦れ

これらの多くは工場の室内で発生するものが多いですが、時には室外で起こる場合があります。工場に出入りする搬出入用トラックやフォークリフトとの接触事故などがその一例です。敷地内での接触事故は、働く従業員だけでなく、打ち合わせや工場見学にいらしたお客様の身も危険にさらすことになります。こういった車両と人との接触事故には、工場敷地内の「ゾーニング」が深く関係しています。

ゾーニングとは

ゾーニングとは、目的を持って区間や区域(ゾーン)を分けることをいいます。食品工場などでは、異物混入や食中毒を防ぐために、衛生区域を明確にして、汚染を防止しています。また、ゾーニングによって人と物の動線も決まります。適切なゾーニングが行われている工場は、事故によるけがの危険性が少ない工場といえるでしょう。

ゾーニングがはっきりしていない敷地で起こりうる事故やケガ・トラブル

では、ゾーニングが決まっていない敷地では、どういった事故が考えられるでしょうか。

人と人、車やフォークリフトの接触事故

まず考えられるのは人と人、人と物の接触事故です。ひとつの区域で複数の作業が行われると、作業動線が混線し、接触事故のリスクが高まります。商品や道具を持ったままぶつかって転倒すると、大きなけがにつながります。車やフォークリフトが通行するような場所では、死角が生まれやすく、さらに危険です。

細菌などによる汚染の拡散

食品工場において、ゾーニングが十分になされていない場合に起こる可能性があるのが「交差汚染」です。例えば、原材料の搬入・原材料を下処理して加工・調理という製造工程があった場合、原材料を搬入するエリアは外部とアクセスする場所のため、有害な微生物が外部から侵入する可能性があります。したがって、そのエリアと調理するエリアが同じゾーンにあると、製造工程中に食品が微生物による汚染を受ける危険性があります。これを「交差汚染」と呼びます。これによって、異物混入や食中毒の危険性が大きく高まります。

効率の悪い作業や無駄なモノの移動の発生

ゾーニングがはっきりしていないとすると、従業員の動線も明確になっていないと予想できます。製造や運搬作業において、動線が複数になると、前述したような事故の危険が増えるのはもちろんのこと、作業の効率も落ちてしまいます。無駄なモノの移動は可能な限り減らすことが大切です。

ゾーニングがはっきりしていない場合の対策

現工場でゾーニングがはっきりしていない場合、どのように対処すればいいでしょうか。

まずは従業員の動線・滞留を可視化し、各エリアの作業範囲を決めましょう。ここで十分に検討されていないと、無駄な動線を増やすことになり、かえって危険です。

エリアが決まったら、どのようにゾーニングするか考えましょう。間仕切りが必要な場合であれば、壁やドアの設置が思い浮かびます。ただし、これは時間とコストがかかる上に、一度設置してしまうと変更が困難です。簡易的な方法であれば、ビニールカーテンやチェーンがあります。ドアや壁と比べると仕切効果は下がりますが、変更もしやすく、比較的安価に設置可能です。頻繁に往来があるエリア間には、移動がしやすいカーテンやチェーンが向いているとも言えます。床にビニールテープなどを貼って、視覚的に区切ることも立派なゾーニングです。屋外も同様に、車両の通行ゾーンと歩行者の通行ゾーンの境界にラインを引くなどするだけでも、事故の危険性は大きく下がるでしょう。

もちろん、新築の場合であれば、テープによる簡易的な区切りではなく、エリアごとに床の色を変えて塗装することで、ゾーニングの意識はより強まります。ゾーニングが徹底されている食品工場では、清潔区域は赤、準清潔区域は緑、汚染区域は赤、といったような床の色分けがされています。ゾーニング管理でお困りのときは、まずはできることから初めてみましょう。

ゾーニング改善で期待できる改善効果・メリット

ゾーニングを改善したことにより、考えられるメリットは以下のものが挙げられます。

工場内での事故防止

まずはじめに、工場内での事故の防止に大きく役立ちます。初めにあげた工場内で起こりやすい事故やケガの多くは、作業動線が混線し、人や物が接触しやすい環境にあることが原因です。ゾーニングを改善することによって、人・物の動線を明確にすれば、接触の危険性は少なくなります。視覚的に分かりやすいにすることで、日頃働く従業員の方はもちろん、お客様や見学者のみなさんも安全に工場内を移動することができます。

作業効率の向上

無駄な移動を減らすことは、作業効率の向上に直結します。原料の納入から商品の出荷までの工程によるエリア分けがしっかり行われている工場では、生産の流れがスムーズで人・物の移動が最小限に抑えられています。

病気、ウイルスの感染リスクの低減

ゾーニングがはっきりしている工場では、自分の作業スペース以外に出入りしたり、自分のエリア外の従業員と接触する機会が減少します。これによって、病気やウイルスが介在するタイミングを減らすことができます。もちろん、工場内には食堂や休憩室などの共有スペースも存在するため、必ずしもすべて、というわけではありません。しかし、長時間同じ空間にいる人数を制限できるため、リスク軽減には大きく役立つでしょう。

工場・倉庫のゾーニングの改善、車との接触事故防止についてお気軽にご相談ください

当社がご提案する「ファクトリア」は、金属加工工場から食品工場まで、幅広い用途に合わせた設計・施工を行う工場建設のブランドです。ゾーニングは工場建設時に重要視するポイントであり、作業工程や衛生管理に合わせたご相談も承っております。

設備や動線計画といったハード面だけではなく、明るくおしゃれな社員食堂など、スタッフのモチベーションアップまで考えた提案も行っている、少し変わったブランドでもあります。ぜひお気軽にお問い合わせください。